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- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775402030
作品紹介・あらすじ
その心の軌跡が時空を超えて現代に輝く、混沌とした今日、この時代に親鸞が降り立った。情感豊かに描かれた著者入魂の作!悟りに至る若き日の「人間 親鸞」の物語。
感想・レビュー・書評
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浄土真宗の宗祖と言われる親鸞が越後に流されてから、坂東での布教を目指すまでを描いた小説。サブタイトルは「生まれによる身分の差など存在しない」といった意味。以前読んだ本で親鸞について少し触れた一節があり、一度この人物についての本を読んでみたいと思っていた。
登場人物それぞれの心の葛藤(あらゆる欲との戦い)、なかでも親鸞自身が、捨てきれない欲(人間の本能)を恥じたり、逆にありのままを受け入れたりをストイックに描いている。
そのストイックさに感心しつつも、戦乱や飢餓で常に死と隣り合わせの世の中で、人々が心の救いを求めて宗教が広まっていくことが理解できる。人々の不安と宗教は普遍的な物だと思える。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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