エレンの宇宙

著者 :
  • 技術評論社
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本棚登録 : 115
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774137797

作品紹介・あらすじ

いつもと変わらない昼下がり。電子・エレンが自分はひとりの女の子の体の一部であるのを自覚したことから回想の冒険ははじまります。3ヶ月前はリンゴだったこと、半年前は木だったこと、どんどん昔を思い出していきます。あるときは、恐竜。その昔は、地球で最初の生物の細胞のなか。その前は海〜宇宙の塵〜宇宙で最初の星〜もっと前は光のじゃまをしたり、原子核ができるのを目撃したり。-どこにでも存在する「電子」、そのひとつエレンが宇宙の歴史をさかのぼり、大きな謎にせまります。イラストでめぐる「星」、そして「宇宙」のものがたり。

感想・レビュー・書評

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  • 難しそうな宇宙論が並ぶ本棚に
    ぽつんと軽快な背表紙を発見

    繊細で中毒性のあるイラストと
    親しみやすい文体
    スマホ文化に優しいはやめの改行
    目が滑らず、すいすい読み進められる

    ちょっとだけ宇宙について知りたいひとに
    全力でおすすめします

    宇宙の真空状態は、
    何もない空の状態だとおもっていたけど
    地球と比べると希薄というだけで
    マグカップの例がわかりやすく印象に残った

    地球上でマグカップに空気を入れると
    (空の状態)10の22乗個ほどの気体分子が入っているけど
    宇宙では分子や原子がひとつでも入っていると、かなりラッキー
    だそうです

    他にも身近な例が多々あって
    ほんとうにわかりやすかった!!

    専門的な知識をこんなにわかりやすく
    まとめてくれてありがとうございます

  • 詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。
    http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1687.html
     
    2009/10/10 予約 (電脳会議)10/24 読み始める
    現在から、宇宙のはじめまで 1つの電子「エレン」を主人公にして、わかりやすいお話調の解説書。
    ページの半分はイラスト、それがとってもいい色合い。
    同じことなら、こんな風にふんわり〜 教えてもらえるのがいいね。
    宇宙のことだけでなく、生物のはじめからのこと、電子・素粒子のこと、その他 話の流れで触れられることも面白い。
    わかりやすい身近な例で説明されていて、知ってることも再確認できました。
    宇宙の始まりも、将来も 答えのない世界なので、いろんな本で 夢? をふくらませたい〜 ☆

    内容 :
    自分はひとりの女の子の体の一部である。
    電子・エレンがそう自覚したことからはじまる、回想の冒険。
    どこにでも存在する「電子」が宇宙の歴史をさかのぼり、大きな謎に迫っていく。イラストでめぐる「星」「宇宙」の旅。

    著者 :
    1979年生まれ。大阪出身。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻、修士課程修了。
    イラストレーター、サイエンスライター。

  • いつも化学とかの細かいところが気になってしまうけれど、意外と難しい話は苦手…なんていう僕にはとても楽しく読める本でした!このちょっと暗めでどこか可愛いイラストと、電子のエレンを主人公にした宇宙の成り立ちのストーリーは何回でも読み返したくなります。小説はストーリーの大まかな流れしか覚えてないけど、化学の論理は全部覚えたくなる、見返したくなる。

  • 三葛館一般 443.9||HA

    とある昼下がり、電子のエレンは「星」そして「宇宙」の始まりへと回想の旅をはじめます。自由七科の「天文学」は、星の運行などから得る実学的な面だったようですが、こうして宇宙の成り立ちまでを辿ると、どこか「哲学的」なものを感じることができます。プラネタリウムで上映もされた本書は、可愛らしいイラストが満載で、分かりやすく書かれています。可愛いエレンと「宇宙」への旅はいかがでしょう?
                                  (ぶどう)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=55914

  • 宇宙の成り立ちとこれからどうなるかのお話。
    原子とか分子とか、本当苦手。イラストがほんわかしててとてもよい。

  • この本の雰囲気が独特で
    絵本みたいな感じで
    すごいよかった。

    読んでいてすごく楽しかった。

    また読みたい。

  • 三葛館一般 443.9||HA

  • 宇宙の成り立ちを分かりやすく解いた本。

    ……て言っても、量子論とか言われたら、ちんぷんかんぷんなんですが(笑)。

    誕生三分後の宇宙って、こうなのか! と驚きです。

  • 2011年の1冊目。大好きだけどなかなか読まない宇宙のお話。陽子や電子、中性子…化学が苦手な自分には少々キツイがぼんやりと宇宙の誕生のことなどを理解するにはよかった。たしかにこれをよく理解出来ないのに難しい本は読めないよなって感じで…それでも積読の宇宙関連本を読みたいものです。

  • この本の主人公はエレン。
    なんと、このエレン、電子なのです!

    エレンの回想と一緒に宇宙の誕生までさかのぼる、宇宙物理学の入門書。
    ほんわかやさしいタッチのイラストと語りかけてくるような文章のおかげで、まったく理系に縁のない私でも飽きずに読めました。

    宇宙は70%がダークエネルギー、25%がダークマター、残りの5%が星やら人やらを作る物質なのだそう。
    なんだかそう考えると、新しい視線で世界を見ることができます。

    今まで敬遠していた自然科学分野ですが、本を読んで新しいことを知ると、ちょっと世界を見る目が変わります。
    それが嬉しくて楽しみで、ちょびちょびと自然科学の入門書をかじってみる。
    そんな今日この頃なのでした。

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