ほら、死びとが、死びとが踊る: ヌンガルの少年ボビーの物語 (オーストラリア現代文学傑作選)

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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773817119

作品紹介・あらすじ

アボリジニにルーツを持つ作家が、オーストラリア現代文学に切り拓いた新たな地平。

生と死、人と鯨、文明と土着のあわいで紡がれた言葉、唄、踊り。ふたつの異なる世界を軽やかに行き来した先住民(ヌンガル)の少年が見つけた希望は、歴史の痛ましい「現実」の彼方で煌めきつづける。

19世紀前半の植民初期、「友好的なフロンティア」と呼ばれたオーストラリア南西部の海辺で、先住民と入植者が育んだ幸福な友情とやがて訪れた悲しい対立の物語。
米国の捕鯨船も来航する入植地にヨーロッパ人が現れたころに生まれたヌンガルの少年ボビーは、幼くして一族の死者と交信するする特別な踊り「死びとの踊り」の導き手であると同時に、持ち前の好奇心から入植者の社会に入り込み、白人たちの言葉と文字を獲得していた。先住民と入植者のあいだの緊張が高まり、ついに衝突しそうなとき、ボビーは白人たちに「死びとの踊り」を披露し、互いを排除しあうのではない融和の道を探ろうとするが……?

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

1957年、パースに生まれる。オーストラリア南西の海岸部がルーツのアボリジニ、ヌンガルの人びとを祖先にもつ。これまでに3作の長編小説True Country (1993), Benang: From the Heart (1999), That Deadman Dance (2010)(本書)を発表し、Benangと本書でマイルズ・フランクリン賞を受賞した最初のアボリジニにルーツをもつ作家である。伯母にあたるヘイゼル・ブラウンとの共著でヌンガルのある一族の歴史を綴ったKayang and Me (2005)などの著作があるほか、これまでに多数の短編や詩、共同プロジェクトでヌンガル語の絵本などを発表している。2011年よりカーティン大学(パース)メディア・文化・創造芸術学部の教授を務める。

「2017年 『ほら、死びとが、死びとが踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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