先生と親のための LGBTガイド: もしあなたがカミングアウトされたなら

著者 :
  • 合同出版
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772612715

作品紹介・あらすじ

LGBTの子どもの悩みをキャッチできる先生になる、親になる。

感想・レビュー・書評

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  • トランスジェンダーのリアルを知って 当事者が冊子作り:朝日新聞デジタル
    https://www.asahi.com/articles/ASP8471TZP7JUTIL030.html

    先生と親のための LGBTガイド - 合同出版
    https://www.godo-shuppan.co.jp/book/b474570.html

  • 先生と親のためのLGBTガイド:もしあなたがカミングアウトされたなら。遠藤まめた先生の著書。今も昔もLGBTの子供たちはたくさんいるけれど、従来以上に先生と親がLGBTへの理解を深めなくてはいけない時代が来ています。先生と親のためのLGBT啓発書としてとてもわかりやすい良書です。

  • 京都外国語大学の教員を名乗る初老の外国人にナンパされてはや15年。「よくわかんない」とか「自分は関係ない」ってのはよくないよと思って読んでみた。

  • 実際学校にもいるので、気をつけなければなあと思うことが多々あった

  • LGBTで悩んでいる子どもたちのために、保健室や学校の廊下等にさりげなくLGBTについてのポスターを貼って話題にしやすくするというのが大事なんだなって思いました。
    歯磨きや感染症の事はポスターがなくても話題に簡単にできるけど、LGBTに関してはなかなか難しいというのが心に残りました。

  • 『子どもたちと接する大人の方々に、LGBTなど「性の多様性」を知ってもらう入門書』とはじめにで書いてあるように、LGBTに関する疑問などが短い項目に分けて書かれているので、読みやすいです。
    「LGBTの人はまわりにいないと思うのですが?」に対して、「いないのではなく見えないだけ」という言葉がずしっときます。自分がLGBTであることを周りに知られてしまったら、どうなるか?それを思うと言えるわけがない。ゆえに見えない。
    当事者の声「将来どんな家族をつくりたいかを考える授業があった。私には付き合っている彼女がいて、高校を卒業したら、2人でルームシェアしたいと思っている。でも、先生は「海外には同性同士で結婚できる国もあるらしいけど、この中にはいないよな〜」と冗談を飛ばしてて、すごくムカついた」
    この声に出てくる先生のように、「自分の周りにはいない」前提で話をし、なおかつ冗談めかしたりからかいの対象としたりしていることはごく普通にあるのだと思う。
    そういうことがなくなるように、自分に何ができるのか?

    「性のあり方は一人ひとりグラデーションのように異なるのに、LGBTの存在だけが注目され、あれこれ「要因」を分析されています。この非対称性にこそ、LGBTを「わけあり」とみなす社会の現状が反映されているように思えます」
    私も子どものころはランニングに短パンにショートヘアで、男子と間違われるような感じだったし、スカートよりもズボンだったし、できることなら男子に生まれてきたかったと思っていたから、このグラデーションという言葉はLGBTだけじゃなくて、それ以外の人たちにも当てはまることなんだと思う。
    その人が、その人らしく生きられる、そういう社会になるといいなぁと思う。

  • タイトルの通り、大人が子供(中高生)からLGBTをカミングアウトされたらどんな対応と取ればいいか、また、基本的なLGBTの知識も、LGBTへの法律など幅広く書かれている本です。

    私が最初にLGBTについて知ったのは(BL漫画除く)おそらく大学生の頃でしょう。FTMの人の写真とインタビュー記事の載った本でした。(タイトルを忘れてしまいました。)

    古い記憶では、戦隊ヒーローものが好きな子供だったことと、初潮の時に「ああ、女決定だ…」と絶望感を味わった事でしょうか。
    あと、中学生の頃交換日記をしていた友人に「高校生になったら演劇部に入る!」宣言をして、「とうぶなら、ジュリエットもできるよ!頑張って!!」と返事が来て、「やりたいのはジュリエットじゃないんだよな。ロミオなんだよな。」と思った事を話せなかったことでしょうか。

    現在は好きな髪形、好きな服を着て生活しています。その事についてはこの本にも書かれていて、「誰の許可を取る必要もありません」
    今後の人生も、自分の着たい服を着て、一緒にいたい人(友人、家族含む)と一緒の時間を過ごすようにしたいと思います。

  • タイトルは『先生と親のためのLGBTガイド』だが、自分はゲイの当事者。想定された読者層ではないが、読んでみた。

    全体がQ&A形式になっていて、読みやすい。著者がトランスジェンダーの当事者なので、トランスジェンダーに絡む内容が多いかなと思った。

    読んでいると、自分が中学・高校時代にも授業の内容に絡めて何か"大事なこと"を教えてくれる先生がいたことを思い出す。高校のときの女の先生が、自分にはレズビアンの友達がいて、その人を尊敬しているというような話をしてくれた。LGBTと言われる人がいるという話を直接人から聞いたのはそれが初めてだったかもしれない。その時は深く考えなかったが、そういった肯定的な話を聞けたのは自分にとって大きなことだったように思う。

    他にも、中学の英語の先生はこれは大事なことだからぜひ覚えておいて欲しいと言って、「HIV」や「AIDS」という単語を教えてくれた。何の略語で、日本語ではなんというのか、どんな問題があるのかをざっと説明してくれた。

    自分が中学・高校の頃は、LGBTという言葉は一般的ではなかったし、そういった存在自体が今ほど表に出ていなかったと思う。何となく、世の中変わっていっているんだなと思う。

    本の内容で印象に残ったものがある。「キャスによるアイデンティティの形成段階モデル」というのが紹介されていた。自身が同性愛者かもしれないと気付いてから受け入れるまでの過程を「混乱」、「比較」、「寛容化」、「受容」、「誇り」、「統合」という6つの段階に分けてモデル化している。自分はこのモデルの最終段階に達することができていると感じる。また、あの頃はこのモデルに当てはめるとこれに当たるな、とか何がきっかけで考えが変わったんだろうとか色々と考えてしまった。

  • ★★★★★
    小学校、中学校でどのように、LGBTへの配慮や教育をすればよいのかなあと考えていたのですが、すっきりと教えてくださいました。
    また、鵜呑みにするのでもなく、自分の中でこなれてから状況や対象・環境に合わせて対処していけばよいのかなと。

    保健室の先生、学校図書館、学校職員は特に目を通しておきたい。
    (まっきー)

  • ベーシックなところから、深いところまで詳しく説明あり、良書です。

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著者プロフィール

LGBT系ユースの居場所「にじーず」代表

「2021年 『POSSE vol.49』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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