戦争中毒: アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由

  • 合同出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (66ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772602990

感想・レビュー・書評

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  • 戦争の本音について丹念な調査で行き届いた歴史と現実を
    実名と似顔絵で語ってくれるドキュメント漫画である

    外から見たアメリカとは別の
    アメリカ内部から見たアメリカのジレンマが見えてくる
    これは世界的な視点の内部告発だとも言えるのだろう

    ただしここで語られていないことだけれど
    911がアメリカ中枢部の独裁者達による自作自演だろうという
    多くの根拠が伏せられていることの意味も考えなければならないと思う

    そしてこの本でアメリカ国民の大多数が嘘まみれのシステムにシラケテ
    客観性を取り戻して自分を見れるかというと難しいだろう
    更にマスメディアや警察がシラケ切るまで追い込めるとは思えない
    そこに坂道を走りだしてしまったジレンマの後に引けないゆえんがある

    事実アメリカ外部にもアメリカ政府の傀儡分子が隅々迄ばらまかれている
    盃を返すに返せず自らの恐怖と欲に鞭打たれている人々が
    モラルを捨てて過去の権利にしがみつき死に物狂いで狂い咲いてる

    八方塞がりのジレンマと理不尽な暴力の中でどうやれば一歩引いて
    自律を目指しながら暴力からのがれて生きることを可能にできるのか?
    客観性を持ち続けることすら難しい状態にもつれ込まないためには
    どうすれば良いのだろうか?

    マスメディアそしてそれを構成している芸能界やスポーツ業界
    更には依存的競争社会と消費社会を徹底的にボイコットして
    謙虚に身の丈にあった必要十分以上の無駄を省き
    恐怖の根源を自分でしっかり解き明かすことで
    自分を取り戻した暮らしを楽しんでいく必要がある

    一人ひとりが外に依存して求めるのでなく自分が自律することでしか
    自然な流れによる維新を起こすことはできない
    暴力による作用は暴力による反作用を促すだけである

    人生における学びはジレンマを体験することからしか得られない
    だとするとそのジレンマに対抗するよりも冒険を楽しみながら気付いていく方が
    作用という余分なストレスを逃して調和しながら学ぶほうが良さそうである

  • みんな目を覚ますんだ!

  • 「でもどうしていつもアメリカは戦争を始めちゃうの?」というお子様の質問にはこの本を。これを書いたのはアメリカ人です。アメリカには自分の国の軍国主義に反対する人もいるんです。マンガでルビ有。長い感想文はブログに↓
    儲かるからヤメられない!?『戦争中毒ーアメリカが軍国主義を抜け出せない本当の理由』http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-988.html

  • マンガでわかりやすい、字はいっぱいあるけど笑
    軍国主義のアメリカの歴史がわかる
    気に入らない外国の政権を交替させるため、また争いごとが生じているところへわざわざ介入し、一方に軍事援助をして、憎しみを深め、争いを拡大させている、その利益で生き続けてきたアメリカ
    でも、アメリカ国内でも、そのやり方に反対運動が出て、このような本が出回って、気づいてる人もいっぱいいると思うと絶望ではないと思った。今のやり方では突き進めなくなってきたアメリカ、どう方向転換をとるのか、いい方に改善することを期待してやまない。

  • どうしてアメリカが戦争を続けるのか。その答えがこの本に書かれています。何の罪もない多くの人が死んでいく一方で一部の人間が多額の富を得る。こんなに汚いマネーゲームにアメリカ国民や世界の人々が犠牲になっている真実に心が痛む。まずは真実を知ることが大事だと思うので、この本でどう一部の人が儲け、その他の人が苦しい思いをするのかを多くの人に知ってもらいたいと思った。オススメの一冊。

  • 薄うすはみんなが気付いていること。アメリカは戦争をしたくてしょうがいない。戦争が公共事業になっている。ただし戦争をして儲かるところに限り。
    それがよーく分かる本。

  •  九・一一の後、アメリカはイスラム世界に対して攻撃を始めた。対テロという名目によって。決して人気の高くなかった(何しろ最後まで当選が不確定だったのは記憶に新しい)ブッシュ大統領がここぞとばかりに「われわれは十字軍だあ!」と叫んで支持率を伸ばしたのだった。そしてアフガニスタンを攻撃した。あのテロの犯人の中にアフガニスタン人はいなかったにもかかわらず、である。理由は明確である。アメリカの嫌いなウサマ・ビン・ラディン一人を殺すためである。そのためにどれだけのアフガニスタンの人々がアメリカの攻撃によって、そしてその後の内戦によって生活と生命を奪われつづけているのである。「~つづけている」と書いたけれど、このあいだ福岡県人権研究所の創立総会の時にペシャワール会の活動でアフガニスタンで医療活動をしている中村哲さんの記念講演を聴いたのだけど、アフガニスタンに平和は戻っていないのだそうである。あの空爆の前がいちばんよかったのだと言う。そして今もアフガンは悲惨な状態にあるというのだ。しかし、イラク戦争で世界はアフガンを見捨てつつある。
     いったいアフガン攻撃でアメリカは何を得たのであろうか。そしてアフガンの民はなにゆえに殺されなければならなかったのか。おそらくほとんどのアフガンの民は貿易センタービルのテロの存在すら知らなかったと思われる。タリバーン政権下で彼らはテレビすら見ていなかったのであるからだ。
     そうしたらイラク戦争だ。この戦争の理由は何だったのだろうか。記憶の隅にある限り大量破壊兵器かなんかが隠されているということだった。で、フセインはそれをまったく使わずにどっかに消えてしまってイラクはずたずただ。もっともフセイン時代に不遇であった人々は解放されたようだが、フセインにしてもビン・ラディンにしてももとはアメリカが育て上げた人物だということは周知のことだ。つまりはアメリカにとって彼らは用済みだったということだ。
     そうやって近代戦争の歴史を振り返ると必ず絡んでくるのがアメリカだということだけは確かなことだ。本書はそうしたアメリカを戦争中毒とみなし、その理由を模索していくマンガだ。週刊誌大でやや大判、七〇頁程度の読みやすい厚さだ。まさにお手頃の絵入り本だ。初版は一九九三年の湾岸戦争の直後に刊行された。しかし、「あの9月11日の事件が起こり、ブッシュ/チェニー政権に「世界に対する終わりのない戦争」を始める口実を与えてしまった」(「日本のみなさまへ」)ことが対テロ戦争新しい章を書き加えさせ改訂版として刊行にいたったということである。
     基本的にマンガであるので、誰でも気軽に読める。但し、マンガでもこういう内容だから文字は多いぞ。
     アメリカがいろいろな正義を主張したとしてもすべてがアメリカの権力者と企業の利権に基づいていること、そしてそのツケが世界の小国のなも無き人々の生活と生命であり、アメリカ国民の貧困な福利厚生(これはアメリカ人向けに書かれている)にまわっていることなどが、明瞭に説明されている。
     ごじゃごじゃ言い訳がましい国際政治の本を読むよりも戦争中毒の構図が手に取るようにわかるのが日頃じっくり社会的な本を読むことのできない中学生や高校生にはぴったりかもしれない。そういう意味で教師も生徒と一緒に読んで語り合うとなかなかの教材にもなると思う。


    ★★★★ アメリカではあまりに真実に近いんで少数派なんだろうな。日本版の「戦争やりたがり中毒」の本も欲しいと思うんだけど、誰かつくってくんないかな。

  • どうしてアメリカは戦争してばっかりなの?

    答えは、儲かるから、なんだって!

    戦争の5大原因は、
    水・鉱物資源・石油・天然ガス・パイプライン

    これからは、水と種

    現にこの間のイラク戦争の時にイラクの石油利権をいち早く握ったのは
    ブッシュの父親、パパブッシュの企業だった

    露骨すぎ

    歴史上の戦争の裏側をわかりやすく書いている本
    今もずっと続いている

  • 本当に戦争に毒されたアメリカ、世界を支配しているアメリカ、その実態を漫画という形で分かり易く、シニカルに表現している。素晴らしい漫画だ。

  • 「戦争は、最大のビジネスである」
    これ、了解しました。

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