中立国の戦い: スイス、スウェ-デン、スペインの苦難の道標 (光人社ノンフィクション文庫 463)

著者 :
  • 潮書房光人新社
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本棚登録 : 111
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769824633

感想・レビュー・書評

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  • ロシアによるウクライナ侵攻をみて中小国の安全保障や歴史に目を向けようとした時に見つけた本書。
    中立を宣言したところで周辺国·大国が無条件に受け入れてくれるとは限らなかったようで、現実に戦争している国にとっては中立国とは半分は敵みたいなもんなのかも。結局のところ中小国は大国に翻ろうされる運命なのかな。
    構成的になのか少し読みにくさを感じたけど、スイスやスウェーデンだけでなくスペインやアイルランド·イラン等などにも触れられていたので、WW2についてもっと学びたいと思わせてくれる本でした。

  • 中立国は戦争がなくていい、と考えるのは間違い。
    中立国になるために政府も国民も苦労を強いられ、他国から自国を守るため武装し、そこに様々な要因も重なって初めて中立という立場になる。
    どんな国にしたいかという信念と覚悟が必要です。
    はたして日本は。
    一人一人がどんな国にしたいのか、どんな国に住みたいのか考えなければいけませんね。

  • 第一次世界大戦、第二次世界大戦中の各国の歴史についてよく知らなかったので非常に参考になった。中立を宣言した国々は欧州では弱小国家だったが、大国の圧力から国を守るために四苦八苦していたことがよく分かった。第二次世界大戦はファシズムとの民主主義の戦いと定式化すれば分かった気になるが、実際は反ファシズム陣営も大国のエゴで小国を蹂躙していた。中立宣言は、自国の領土を侵されないための手段ではあるが、筆者の言うとおり、大国の干渉の中で、中立を守ることがいかに大変であるか、中立のために、他国の要請を拒否することも、周辺諸国に対してはマイナスに働く場合があり、かえって恨みを買う羽目にもなる。きれいごと、建前だけでは、筋を通すことも大変である。
    人と人の関係のように国家間の関係も同じように感情が支配する泥臭いものだ。筆者が最後に述べている、自国の歴史観ばかり主張して隣国との対立を深めるようなことにエネルギーを割くのではなくもっと別のところに目を向けるべきだという主張には同感である。

  • 「悪文」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4535574758とどちらを借りるか迷って、結局こちらを借りた。
    ちらりとみた「悪文」の悪い例のようなひどい文章。
    あっちを読めばよかった。

    前書きを読むだけで疲れた。
    たとえばドイツの再軍備がどうのといきなり書いてある。
    WW2後の再軍備かと思いきやWW1後の話だった。
    どの戦争か書こうよ…

    推測を重ねてまで読みたいほどの内容でもなさそうなので前書きだけでやめた。
    売り物の文章でこの質はひどい。
    巻末の広告を見ると、光人社NF文庫自体の質が悪そう。

  • スイスやスウェーデンの成り立ちや第二次世界大戦中に中立を維持するためにどれだけの苦難があったかが書かれている。スペインやポルトガルやアルゼンチンとか大戦中に何したかあまり知られてない国々も紹介されてて勉強になった。

  • 中立国が「自らの平和」を守るための苦難を描いた
    武器無き「中立」は無意味なのだということがわかる
    平和とは何かを考えるために最適な一冊です

  • 09/04/17読了
    中立って物凄く難しい立場だというのをこの本で漸く知った。
    中立だと自分が言うだけでは中立になり得ない、周囲もそう認めて初めて中立になれる。中立になる事も、中立である事も物凄く難しい事。後その国の歴史がざっとわかるのもいい。どんな立場だったから中立である事を決めたのかとか。

  • お勧めです。それぞれの国の立場が良くわかり、文章も読みやすかった。入り込めました。

  • 中立というとスイスのイメージが強かったのですが
    スウェーデンの戦いをいかに避けるかの苦悩の記事が
    特に印象に残りました。難しいです。



  • 双子のような「ブッシュ親子」よ!!これを是非♪読んでみたまえ(笑)お二人にプレゼントしちゃいますぅ♪(笑)って言うか「頭つかえよぉ〜〜〜!!」って感じ?!

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