ビジュアル&デザインで愉しむ 京極夏彦の世界

著者 :
  • 玄光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768316689

作品紹介・あらすじ

ビジュアルとデザインを切り口にした、これまでなかった京極夏彦ファンブック!
京極氏の小説は妖怪や魑魅魍魎が登場したり、科学や理屈では説明できない不思議な出来事があったりと、「見えないもの」が描かれることが多い。その不可視の世界を、いかに「本の顔」であるカバーに落とし込むのか。様々な京極本のカバーを集めて紹介し、その課題に取り組んだ編集者やデザイナー、イラストレーターなどのコメントを掲載。
イラストあり、立体造形あり、古典絵画あり、コミックタッチありとバリエーションは豊富。ハードカバー、ノベルズ、文庫、分冊文庫など、一つの作品が版を変えて刊行される際の見せ方の違いも比較できる。また、京極作品はその分厚さや独特の言葉遣いから想像されるイメージに反し、実はとても読みやすい。その読みやすさをもたらす「版面デザイン」の秘密にも迫る。
このほか、京極氏自身が描いた妖怪画や挿絵、近年取り組んでいる怖〜い絵本やコミカライズ作品など、様々な形でビジュアル化された京極作品を紹介。京極ファン必携、京極作品に興味はありつつ、分厚さに尻込みしていた方は入門ガイドとしてどうぞ。

感想・レビュー・書評

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  • 百鬼夜行シリーズが好きでその周辺の作品を読んでいる程度だったので、読んだことない作品も紹介されていて興味を持ちました。

    私は講談社ノベルスで読んでいたので、文庫版をじっくり見たことがなかったのですが、文庫版表紙に使用されている立体模型は圧巻です。

    ルビの振り方やなぜ「文庫版」とつくのかなど、装丁以外にも視覚情報にまつわる京極夏彦の世界とこだわりがつまっていました。

  • 京極夏彦氏著作物の装丁・挿画などがまとまった最新版ムック本。しばらく京極作品から離れていたが、この本を見て久しぶりに著作を読みたくなった。この本の「第4章・京極デザインの世界」、「『水木しげる漫画大全集』制作秘話」を興味深く読んだ。

  • 最高。
    その一言に尽きる。
    文庫の表紙に使われた立体造形作品が気になる。
    実物を見てみたい。
    久しぶりに京極熱が再燃。

  • 京極夏彦の世界と書いているだけはある。

    独特な世界観から各シリーズの表紙やデザインに好みのものが見つかるのではないかと思う。

    余裕があれば同じタイトルの小説を買い並べてみたい。

  • これは美しい楽しい本。文庫版カバーの張子人形の写真が見られるだけでも嬉しいではないか。第4章の「京極デザインの世界」を読んで、分かっていた積もりだったものの、「そこまで考えてつくっているのか!」と、京極氏の仕事ぶりに改めて驚嘆したわ。

  • どの本の表紙も素晴らしく、紹介されてる小説も本書も手元に置いておいて何度も眺めくなる。京極さんの「版面を気にかける(こだわりではない)は読者の読みやすさを重視しているため」という言葉は、何度か読んだことがあるけれど、そのたびに「職人」であると感じる。『鵺の碑』待ってます。

  • 百鬼夜行シリーズの表紙が巻物に描かれてるのは気付かなかった。その後の張り子人形は怖くて苦手。京極さんの版面づくりの解説を読むだけでも価値あり。

  • 私の場合、京極先生の作品は、ノベルス、文庫版と購入時期により媒体が違います。作品はもちろん、表紙も素晴らしいので出来るなら全部買い揃えたい!
    それが中々叶わない時にこの本があれば、まるで家に全作品があるかのような満足感が得られます。いつか揃えられる日を夢見て、今はこちらで。

  • 2022年発行、玄光社のソフトカバー本。京極さんのこだわりがわかる本。ところが、京極さんにとっては「こだわり」ではなく、当然のことをしているだけという感覚のよう。なんとなくまいるなぁ、すごいなぁ、という感じである。

    内容:1 装幀・装画の世界(絵画・イラストの世界/造形物の世界/グラフィックの世界/タイポグラフィーの世界)、2 京極アートの世界、3 ビジュアル化された京極ワールド、4 京極デザインの世界

  • 【書誌情報】
    ビジュアル&デザインで愉しむ 京極夏彦の世界
    2022年10月4日発売
    B5判 168ページ
    定価:本体2,200円+税
    ISBN 9784768316689

    表紙ビジュアルやデザインから京極本の魅力に迫る

    ビジュアルとデザインを切り口にした、これまでなかった京極夏彦ファンブック! 京極氏の小説は妖怪や魑魅魍魎が登場したり、科学や理屈では説明できない不思議な出来事があったりと、「見えないもの」が描かれることが多い。その不可視の世界を、いかに「本の顔」であるカバーに落とし込むのか。様々な京極本のカバーを集めて紹介し、その課題に取り組んだ編集者やデザイナー、イラストレーターなどのコメントを掲載。イラストあり、立体造形あり、古典絵画あり、コミックタッチありとバリエーションは豊富。ハードカバー、ノベルズ、文庫、分冊文庫など、一つの作品が版を変えて刊行される際の見せ方の違いも比較できる。また、京極作品はその分厚さや独特の言葉遣いから想像されるイメージに反し、実はとても読みやすい。その読みやすさをもたらす「版面デザイン」の秘密にも迫る。このほか、京極氏自身が描いた妖怪画や挿絵、近年取り組んでいる怖〜い絵本やコミカライズ作品など、様々な形でビジュアル化された京極作品を紹介。京極ファン必携、京極作品に興味はありつつ、分厚さに尻込みしていた方は入門ガイドとしてどうぞ。
    https://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=29445

    【目次】
    1 装幀・装画の世界
      絵画・イラストの世界
      造形物の世界
      グラフィックの世界
      タイポグラフィーの世界 
    2 京極アートの世界 
    3 ビジュアル化された京極ワールド 
    4 京極デザインの世界

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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