- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767827353
感想・レビュー・書評
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全ての猫好きさんは今すぐ読むべき。
猫を飼ったことがない私ですが、最初から最後まで優しい気持ちで読めた。
コロナ禍のいま、この本に出会えて良かったなと思う。
猫に限らず、大切な存在をなくしたとき、心に寄り添ってくれるような一冊だと思う。
中にちりばめられている猫写真はどれも美人で眼福。
それにしても村山早紀さんが長崎に住んでいたとは初耳でした。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
可愛い横顔に釣られて図書館で借りました。
村山さんのエッセイ+短編。ときどき猫ちゃんの写真。
短編はどれも心が温かくなるものばかり。
みんな長崎が舞台。村山さんが長崎にお住まいなんですね。
猫は好き。だけど飼えないから、猫の本を手にすることが多い。
猫がそばにいたら人生楽しいだろうな。そんなタイトルの本もあったような。 -
命のつながりを大切に見つめる人と猫の美しい世界の一つがここにある。
思い出した
子どもの頃家には猫がいた。年老いたある日いなくなった。近くの空き地でじっとしているのを見つけ、連れ帰ったその日に息を引き取った。
小学生の私は犬を飼いたいとねだった。餌をやり散歩にも連れていくと言って。やってきた子犬が寂しがって鳴くので抱いていたこともあったのに、その約束は尻すぼみになり…。
十姉妹を飼ったこともあったなぁ。愛情を注ぐというのではなく、気まぐれに可愛がっただけだと思う。共に生きようとする飼い主ではなかったな。
みんな ごめんね。
娘が高校生だった頃、子猫を貰って来た。しょうがないなぁと買い始めて数年、帰ってこなくなったのには見捨てられたような気がした。
美しい世界を創るには足りなかったな、気持ちが。 -
猫好きには、表紙の装丁からしてたまらない!
内容は四季に合わせた長崎をもとにした話と作者のエッセイ。
どれも心温まる、ほっこりとした話。
引越しや、初恋、クリスマス、精霊流し、長崎に行きたくなる一冊。また贈り物としてもいいかと。
子どもの本を書く時は、神聖なものに向かい合うように言葉を選び、紡いでいく… シンプルに、まだこの世界で生きことや、本を読むことになれない、小さな子どもたちの心に届く言葉と構成を、と念じながら書いてゆく、職人芸の歓びといいますか。 108
お利口さん、あなたは本を読むのが上手、といつも褒めてくださって先生の記憶があったからがんばれあのではないか、 216
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猫好きさんは是非読んでください
共感できるエッセイです。
間に4篇の猫のお話もあります
猫は自分の食い扶持分は持ってやってくる、
というくだりは特にお気に入りです -
猫が大好きな村山早紀さんの想いが
ひしと読み取れるエッセイと短編物語と写真のミックス。
猫を飼ったことはないし、
子供が猫アレルギーなので飼えないことは
分かっているけれど、
そのせいで余計に猫好きさんの
書くことは興味深く読みます。
村山作品は優しい匂いがするから好きです。 -
泣いてもいい時に読んだほうが良い。愛しさと共に逢いたいと切ない気持ちも溢れるから。
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著者の、猫によせる静かで熱い思いと、物語の書き手としての誠実な思いが伝わってくる。