光と影の法則 完全版

著者 :
  • 経済界
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766785777

感想・レビュー・書評

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  • 気になっていた著者の本を何冊か購入し、本作が初読み作品となりました。

    いわゆる自己啓発本をイメージしていたのですが、わかりやすく心理学の要素を説明する為に、裕子を主人公としたストーリー仕立てになっていました。

    サクッと読めるのに内容は深い。

    なんとなく「嫌われる勇気」を思い出した。

    説明
    著者について
    心屋仁之助(こころや・じんのすけ)
    性格リフォームの匠 個性を生かして性格を変える心理カウンセラー
    京都を拠点に、独自スタイル「本当の自分を見つける」カウンセリングを行なうかたわら、東京・京都などでセミナー活動を展開している。
    兵庫県生まれ。ある大手企業の管理職として働いていたが、家族の問題をきっかけとし、心理療法を学び始める。
    その過程で自身の性格が変容していたことに気づき、心理療法を世に広める必要性に目覚める。
    それが原点となり、「性格改善」を専門とした現在のカウンセリング活動をスタート。独自開発のその手法は、開業後わずか2年で毎月のセラピーの予約が取りにくいほどの大盛況。
    発行しているメルマガ「たった一言! あなたの性格は変えられる! 」は、3万人を超える読者に支持されている。

    著書に12万部突破の『心屋仁之助の「奇跡の言葉」』『心屋仁之助の「奇跡の言葉」2』(以上、小社刊)をはじめ、
    『心屋仁之助の「ありのままの自分」に○をつけよう』(三笠書房)、『折れない自信をつくるシンプルな習慣』(朝日新聞出版)、
    『がんばっても報われない本当の理由』(PHP研究所)などがあり、累計は230万部を超える。
    〈公式ホームページ〉http://www.kokoro-ya.jp/〈公式ブログ「心が風に、なる」〉http://ameblo.jp/kokoro-ya.jp/

  • ストーリー仕立てになっていて、他の著書とはょっと違うテイスト(「ダメなん」に少し似てる)ですらすら読めてしまう。自分と重なる部分が多くて、読んでいて思わず涙が溢れてしまった。

    自分は何も悪くないのに、仕事も家庭も何もかもがうまくいかなくなっていく過程、無意識で一人で勝手に「拗ねて」孤立していく過程。

    「あなたの問題は、あなたがつくり出している」
    「あなたのまわりにいる嫌な人こそ、本当のあなたを知るカギとなる」

    「強烈な『光』を浴びれば浴びるほど、その反対側に強烈な『影』ができるのは自然の摂理。「光」を追い求めているときは「影」の存在を否定するために、人生全体のバランスが崩れる。そのバランスを取ろうとして、「影」がさらに大きくなる。

    問題をいっぱい抱えている人の共通の口癖は「私は間違ってない」で、自分を勝手に「被害者」に仕立てあげ、周りの人を「加害者」=敵にしようとする。
    更に「なんで自分ばかりこんな目にあうんだろう」→「もしかしたら自分のここがいけないからかもしれない」→自分の欠点探しと証拠集め→自分責めに発展する。

    「助けて」と言える覚悟と勇気。

    そして、みせかけの問題はダミーで、本当の問題こそが、「最後の課題」であり、それは、幼い頃に母親に満たしてもらえず、捨ててしまった自分の感情をもう一度拾い集めること。そして、幼過ぎて何も出来なかった頃の「小さな自分」をゆるしてあげること。

    ①自分が反応し、拗ねているものを探す
    ②言いたい言葉をまとめる
    ③その言葉を言えなかった場面を探す
    ④「当時の相手のイメージ」に不満を吐き出す
    ⑤当時の相手を「特別に」許す(上から目線で)
    ⑥嫌っている子どもの頃の自分に不満をぶつける
    ⑦その頃の自分を許し、抱きしめる

  • 親として、子どもを「いい子」に整えてしまわないようにと思い出させてくれる一冊だった。
    ポジティブにポジティブに育てようとしていたけれど、怒りや悲しみもそのまま吐き出させてやれるような親になりたいと思った。
    「ポジティブ」=「生きやすさ」ではないよな。

  • ユングの「シャドウ」的な。スキーマ療法でも読んだような。
    幼少期の経験がどれだけ大事か。
    それにつまづいたときの対処法を教えてくれる一冊。

    ・あなたのまわりにいる嫌な人こそ、本当のあなたを知るカギとなる
    ・自分たちの中にある「その反応する種」を解消しないと問題はいつまでも起こり続ける
    ・他人と自分を許す勇気

  • 怒らない方法。怒ることを減らす方法。

    怒りは二次的感情。その裏に怒りを引き起こす別の感情がある。

    今の怒りは何故それが自分にとって嫌なのかを勇気をもって、相手に正直に伝えることでため込まないようにする。

    怒りはもともと寂しかったり、愛されなかったと言う深い悲しみから作られた、認めて欲しいと言う想いであることが多い。

    それを怒りの感情のまま目の前の人にぶつけるのではなく、過去として消化することで根本から癒すことができる。

    過去の怒り、残っている悔しさを昇華させる。
    これは場合よっては怒りではなく、優しさを伝えられなかった後悔が残っている場合もある。


    (以下詳細)

    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    ●嫌だと思ったタイミングで素直に言う

    人は自分の中の基準で判断する。
    思い通り、期待通りにならないと怒る。
    そして、怒った時にその感情を言わずに溜め込む。
    溜め込んだ怒りのスタンプがいっぱいになった時に爆発する。

    勝手にスタンプを貯め始め、不機嫌がつのり、態度で示し始める。これを拗ねてるという。


    そして勝手に気づいてくれない周りを憎んで、
    寂しくなって、誰も構ってくれない、何もしてくれないと思い込んでしまう。拗ねてしまう。
    もっとひどい状態になれば、誰かが気づいてくれると、ときに自分をさらにひどい状況に追い込んでしまう。

    素直になって、カッコ悪くても気持ちを素直に言えばいい。
    器が小さいとか、弱いとか、情けないとか、怒られるとか、バカだと思われるとか、変な人だと思われるとか、仕事ができないとか、ダメなやつだと思われても言えばいい。

    素直な気持ちを伝えた後、相手がどうするかは相手が決めること。勝手に期待して思い通りにしようとしないこと。

    思いと行動の差が勇気。



    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    ●怒ることを減らす ー 周りを許す

    そもそも何故怒りが生まれるのか。
    自分の心の中で嫌がっている、唾棄すべきと思っているものや、性格、人格、行動、弱さが周りの形として目の前に映し出されるから嫌だと感じる。

    自覚がないまま、弱い部分を知られないように守り続けると、弱いままで心もどんどん閉じていく。
    周りが敵に見え、拗ねていってしまう。

    そこで先ずは弱い自分を受け入れる。
    弱さは好きになれなくても仕方ない。嫌わなければいい。かっこ悪くても、出来なくても周りは優しくしてくれる。受け入れてくれる。認めてくれる。

    方法としては、自分の外に出した"嫌いだと思うピース"を拾って自分の中に戻してあげるイメージをするだけで本当に自分に戻ってくる。

    また、幼い頃に嫌いだった人、嫌いだったこと、やられて嫌だったこと、言われて嫌だったこと、やられそうになって怖かったこと、不安だったこと。

    でも、言えなかったこと。黙ってしまったこと。飲み込んでしまったこと。もう過去のことで自分の外に出したと思い込んでいること。

    それに対して今、はっきり言う。
    文句を言う。想いを言う。嫌だったという。罵倒する。

    言い終わった後、言い切った時、なんでそれをいったか考える。



    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    ●怒ることを減らす ー 自分を許す

    子供の時にやられっぱなしだった自分をどう思っているか。
    その時の自分の姿を思い出して怒ってみる。汚い言葉で罵ってみる。

    心の中に残っているから、幼い自分に対する想いが生き続けているから、いつまでも同じことで腹がたつ。
    同じことを周りに対して今も思ってしまう。

    だから、全部吐き出してしまう。

    そしたらバカバカしくなったり、幼い自分が可哀想に思えてくる。そうしたら、その子を許してあげる。

    当時はそれが自分にとって最良の選択だった。



    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    ●心屋のカウンセリングステップ

    1.自分が反応し、拗ねているものを探す。
    普段生活していて出会った嫌な出来事、見たくない出来事や嫌だと思った、イラついた他人の言動・行動を書き出す。

    2.それらに対して何が気になるのか、何に腹がたつのか、言いたい言葉をまとめる。

    3.その言葉を言えなかった過去の場面を探す。


    (以降は状況に応じたオプション)

    4.当時の相手のイメージに不満を吐き出す
    当時、言いたかった相手の姿を思い出し、言いたかった言えなかった言葉を当時の相手にぶつける。

    5.当時の相手を特別に許してやる。

    6.嫌っている子供の頃の自分に不満をぶつける。文句を言う。

    7.その頃の自分を許し、抱きしめる。

  • 鏡の法則にちかいかな。すこし自分の胸が痛くなりました。身近な人を大事にしているかな。

  • 自分にも当てはまることだと思った。怒りや妬み、執着を持った自分に気がついた。

  • 小説スタイルで、生きやすくなるヒントが書かれている。

    自分が主人公にうんうん。わかる。と言いたくなる部分がたくさんあった。

  • 物語風だったので読みやすく、受け入れやすかった!

  • 仕事で起こりがちな、うまくいかない負のスパイラルのストーリーを通じて、「怒り」との向き合い方、問題が増幅されるプロセスが提示され、自分と照らし読んでいて涙がこぼれた。

    「怒り」に素直になって、相手に助けを求めてみる
    自分が反応する種を過去から見つけ出し、その時の自分に吐き出す。そして、最後は許す。

    解決方法は、私には少しアプローチが違うような気がしていて(この本の主人公とは違う原因を持っているのかもしれない)、他の本も読んでみたいと思う。

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著者プロフィール

「性格リフォーム」心理カウンセラー。大手企業の管理職として働いていたが、現在は京都を拠点として、全国各地でセミナー活動やカウンセリングスクールを運営。アメブロ「心が風に、なる」の登録読者は13万人。

「2017年 『心がラクになる 心屋仁之助手帳2018』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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