感じるスコラ哲学:存在と神を味わった中世

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766423198

作品紹介・あらすじ

十字架のキリスト、聖女の法悦、修道士のワイン
中世哲学における「感じること」に注目し、中世とは何だったのかを知る刺激的な入門書

▼キリスト教を背景とした、キリスト教の内部の思想である「中世哲学=スコラ哲学」を、「感覚」の次元でとらえる。

▼ワインの生産、肉食やパン食の普及など、市民生活に根差した文化や習慣の観点からスコラ哲学を考察することで、西洋中世の生き生きとした側面を明らかにする。

▼中世であれ現代であれ、東洋であれ西洋であれ、すべてのひとに共通する普遍性の次元である「五感」。味覚、触覚などの身近な感覚をとおして、「感じる」スコラ哲学をかんがえる、画期的な中世哲学入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の文章力が高いので、哲学にあまり馴染みがない人でも、かなり引き込まれると思う。面白かった。

  • スコラ哲学というよりは中世の「感じる」ことの解説と言った印象。神学について微塵も知らない僕だったが前半は非常に読みやすく中世のワインと神学の結びつきという真新しい話題を面白く理解出来た。後半は少し観念的、概念的で難解だったが、総合すると神学という学問に興味を持てる良いキッカケにはなったと思う。

  • 内容が難解で、飛ばし読み。

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著者プロフィール

山内 志朗(やまうち・しろう):1957年山形県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。慶應義塾大学名誉教授。専攻は哲学。著書に『天使の記号学』『存在の一義性を求めて――ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命』(以上、岩波書店)、『ライプニッツ――なぜ私は世界にひとりしかいないのか』『〈つまずき〉のなかの哲学』(以上、日本放送出版協会)、『普遍論争――近代の源流としての』(平凡社ライブラリー)など多数。共編著に『世界哲学史(全8巻、別巻1)』(ちくま新書)などがある。

「2023年 『中世哲学入門 存在の海をめぐる思想史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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