篠原榮太のテレビタイトル・デザイン

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  • グラフィック社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766133929

作品紹介・あらすじ

テレビ黎明期から活動し、描き文字やレタリングで「渡る世間は鬼ばかり」「3年B組金八先生」「輝く!日本レコード大賞」をはじめとする数々の番組タイトルをデザインしてきた篠原榮太の作品集。
寄稿:鳥海修。

感想・レビュー・書評

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  • テレビって昭和の高度成長時代を進めた「近代化の窓」って思っていましたが、そのコンテンツのタイトルが、こんなに筆文字文化だったのか!と驚愕しました。昭和の映画の予告編に踊る文字は手書きだったのは、なんとなく覚えているのですが…怪獣映画とかそうでした。だからこそヒッチコック映画のソール・バスのグラフィカルなタイトルがイケていたのだと思いますが、日本のテレビの黎明期、いや80年代にな入っても番組名は映画と同様のベタっとしたコミュニケーションだったのですね。デザインだけじゃなくて、そのタイトルに使われる「女」「妻」「家族」そして「愛」って単語の多さ。生まれたてのテレビ、幼年時代のテレビは、本当のこどもと同じように家庭の主婦によって育まれたのかもしれません。「輝く日本レコード大賞」「細うで繁盛記」「ありがとう」「金曜日の妻たちへ」「風雲!たけし城」など時代を超えて語られつづけるテレビ番組だけじゃなくて、1クールや単発で消えていく数知れぬ番組名アーカイブに日本の戦後史が保存さてていました。ちなみに収録されている作品が、縦書きだとやや右側に倒れ、横書きだと右下がりになっているのが、メチャ気になりました。多分、テレビタイトルならではのデザインの秘訣があるのかもね。興味津々。

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著者プロフィール

1927年東京生まれ。TBSテレビ開局と同時にタイトルデザイナーとして勤務。
「渡る世間は鬼ばかり」「3年B組金八先生」「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」「輝く! 日本レコード大賞」他、多数のタイトルデザインを制作。
民放テレビタイトルデザイン優秀賞、民放フェスティバル・アニメーション作品金賞受賞。
1999年、放送文化に貢献した番組や人に贈られる第7回橋田賞受賞。
日本タイポグラフィ協会理事、理事長、会長を歴任。
第10回佐藤敬之輔賞受賞。
教育活動にも長くかかわり、2004年、文部科学省より社会教育功労者表彰を受ける。

「2020年 『篠原榮太のテレビタイトル・デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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