キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜

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  • グラフィック社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766131024

作品紹介・あらすじ

美しき"大人の社交場"。消えゆく魅惑の空間を切り取った、写真集。

感想・レビュー・書評

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  • キャバレーというものがどういう所なのか知らなかったけれど、大人の社交場として客を非日常へと誘い、思う存分楽しませようという経営者の気概を感じました。また、女性の働き口が少なかった時代に、生きるために働かざるを得なかった多くの女性たちが救われた場所でもあったと知りました。
    千日前の「ミス・パール」や味園ビルの「ユニバース」なんて、何度も前を通っては目にしていたのにこんな面白そうな場所だとは全く知りませんでした。
    とにかく煌びやかで豪華な内装、クロス、タイル、石等を使った壁、ベロア素材などのラグジュアリーなソファ、レッドカーペット、古くて渋い階段、シャンデリアやキャンドル、スプートニク、レインボーなどの照明は見ていてとても楽しくて、マッチや広告も趣向が凝らされていて素敵。
    このような施設が従業員の高齢化、建物の老朽化、大変な大箱の経営、後継者が居ないことなどにより閉店を余儀なくされていることをとても残念に思います。
    イベント会場として再スタートされているお店もあるようですが、貴重な建築、施設としてなんとか残って欲しいと本書を読んでとても強く思いました。

  • 行かないうちに次々と閉店していく。気になったのは、蒲田レディタウン、赤羽ハリウッド、北千住ハリウッド、日本一桃太郎グループ、ダンスホール新世紀、東京キネマ倶楽部、ユニバース、元町のクリフサイド、山形県酒田市の白ばら。

  • 非日常空間へと誘う経営者たちのこだわりが前世紀の装飾美術として現存している。大衆文化と繁栄の歴史として視覚に訴えかけてくる異空間は心に刺激を求める人々の憩いの場、オアシスとして存続してほしいと切に願う。

  • こんな素敵な会場が今も残っているということを知り、いつか行ってみたいなぁと。こういう歴史を物語る施設は今後、文化遺産にでもして残していくことになるんだろうなぁとか。素敵やなぁ。

  •  キャバレーやダンスホールの写真集。
     キャバレーなんて今の時代にあるのかと思ってしまったけど、意外にも残っている。昔キャバレーだったけど、今は貸しスタジオしてますよってとこもあるみたい。どこも豪華絢爛でバブル期はさぞかし……と思ってしまう。
     ダンスホールは社交ダンスをやるところだけあって、敷居が高そうな硬派なイメージ。映画「Shall we dance?」や、最近競技ダンスを主題としたアニメもやってたりしてたから、ダンスホールの人気も上がってきているのかな?
     最後の方にはキャバレーの楽しみ方も付いていて、世代ではない自分にとってはなかなか勉強になりました。

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