企業の研究者をめざす皆さんへ: Research That Matters

著者 :
  • 近代科学社
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本棚登録 : 167
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764903821

作品紹介・あらすじ

刻々と変化する世界経済や企業戦略の中で、基礎研究部門の果たすべき役割とは?研究員に求められるあり様とは?グローバル企業IBMの東京基礎研究所で所長を務めた著者が、これらの解答として日々発信してきたレターを集大成!さらにこれから企業の研究所を目指す学生にも重要なアドバイスを送ります。研究は「面白いから」やるのではない。「必要だから」やるのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 人は時々、「この仕事がうまくいかなければ、俺の人生も終わりだ」と思いがちですが、その裏には、自分の成功・不成功をあるモノサシに当てはめて考えている自分があるはずです。一歩引いて「こんなの、大したことではないよ」と思おう、それが"Rule Number 6"だと思います。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA91816830

  • IBM東京基礎研究所の方の書かれた本。
    企業の研究者のみならず、研究者を目指す人は読んでみてもよいと思う。
    各章ごとにまとめがついているので、時間がない人は最初にまとめを読んで興味ある部分だけ読むのもありだと思う。
    個人的にはコミュニケーションの「説得」ではなく「納得」というところが興味深かった。
    あと、自己啓発ではあるけど、押しつけられてる感じがなく、著者の人柄が現れていると思う。

  • 図書館で借りたけど、一読の価値はあると思う。流し読みでも。

  • IBM東京基礎研究所所長を勤めた著者が企業における研究のあり方について述べている。研究だけでなく、国際化する組織の中で創造的な仕事をしていくのに必要なアドバイスに溢れている。

  • IBM東京基礎研究所長を務めた丸山先生(現在は統計数理研究所の副所長)の本。IBM在籍時、所長として全研究員に向けて発信したレターから29件を厳選し、解説付きで掲載している。特定の企業文化に依存しない(ある意味、模範的な)訓示が多いものの、IBMの伝統や企業文化が垣間見える記述も少なからずあって面白い。なお、本書の内容は、著者の個人的な思いを記述したものであり、必ずしもIBMやIBMの基礎研究部門の方針や戦略を反映したものではない、とのことである。

  • 企業の研究について具体的に言及しているというより、「研究とは何か、どうあるべきか」や「企業の研究所のあり方」について、所長といった研究所のマネジャーの立場から見た筆者の考えが述べられている。
    研究者としてのキャリアパスを求めるには適していないけれども、企業に所属する研究者が持つべき視点を気づかせてくれるのでそういった面では参考になる。

  • 資料ID : 10902011
    所在 : 展示架
    請求記号 : 507.6||Ma59

  • 企業の研究者をめざす皆さんへ
    ・我々のお客様や社会の問題を常に意識して、それを解くための真理・原理・仕組みを考えていかなければならない
    ・解ければ世の中にとってインパクトがあり、なおかつ頑張れば解けそうな問題を定式化できることが良い研究の第一歩
    ・デモを見た人が、すぐに「この技術はこの問題に使えそうだ」「あの問題にも使えそうだ」と目を輝かせる、そういうデモが良いデモ
    ・問題が定式化されると、それではこの問題が今までどのように解かれていたか、先行研究を調べなければならない
    ・2007年の採用からは、面接の前日にある論文を指定して、一晩で読んでくるように、という課題を応募者に与えている
    ・「各ページのボトムライン」を考えるというのはとても良い習慣
    ・なるほどと思わせる意見を言う、誰もが必要とする情報を提供する、などによって存在感を出すこと
    ・「○○をやった××さん」というレッテルが貼れれば業績が認められたことになる
    ・どの分野でスペシャルになるかを考える
    ・研究所の外に異動することを経験すべき
    ・人は命令されて動くのではない。与えられた仕事が必要な仕事だとわかっているから動く
    ・研究所のリーダーは、各研究分野に関しても一流の洞察を持っているべき
    ・いろいろな仕事が中国やインドへオフショアされていく中で、「イノベーション」については主導権を維持するべき
    ・80年代以降、事業部と共通の研究テーマの設定や、お客様の問題をダイレクトに取り込む取組みを行っている
    ・グローバル最適化のためには、どのラボの誰が何の研究をやっているかを把握することが必要
    ・企業における特許出願の目的は、1.自己実施による製品・サービスの差別化、2.他社実施を防止する防衛的位置付け、3.他社へのライセンスによるロイヤリティ収入がある

  • 私は研究者である。何をするか考え中なので、何かヒントがほしい。

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著者プロフィール

株式会社Preferred Networks PFNフェロー

「2022年 『機械学習工学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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