- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764261242
作品紹介・あらすじ
月刊絵本「こどものとも」を創刊し、一流の作家や画家を大胆に起用して、多くの名作絵本を世に送り出した福音館書店の名編集者・松居直。 「絶対に人のまねはしない」と心に誓い、戦後日本の新しい絵本文化の道を拓いた彼の絵本づくりの哲学とその奥義を、児童文学研究者が紹介。巻末に著者によるインタビューや、現役編集者を交えた鼎談も収録。子どもと言葉、本に関わるすべての方へ!!
感想・レビュー・書評
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2020.1.18市立図書館
ほぼ日刊イトイ新聞で佐々木マキさんのインタビューを読んでいて、松居直さんに見出されたときのエピソードに感銘を受け、改めて松居直さんという人のことをくわしく知りたくなったところで図書館に行ったら見つかった。1999年から長期に渡って定期的に聞き取ってきた内容を元にした「こどものとも」編集者としての歩み、何作かの絵本や絵本作家にフォーカスした絵本づくりの実際、それに2013年のイベントのインタビューと2011年の鼎談の紙上再録の4部構成。 -
181117*読了
松居直さんの自伝を読んだので、お次は松居直さんの教え子である藤本朝巳さんによる、松居直さんの絵本づくりについて語られた本を。主にこどものともの制作ストーリー。先に自伝を読んでいるので、重なる部分もしばしば。印象に残っているのは、文にしろ絵にしろ、絵本作家さんと松居さんの関わりについて。松居さんは才能を見出すのが本当にお上手なんだなと思いました。
わたしが子どもの時に読んでいた本、ぐるんぱのようちえんやのろまなローラー、他にも何冊も、こどものともの復刻版だったんだ!と、松居直さんに興味を持って関連本を読み初めて知りました。刊行から30年以上経っても当たり前に読まれているし、さらにそこから30年、え!60年!?それほどの時を経ても、読まれている名作を生み出した、偉大すぎる編集者、松居さん。当時は縦型ばかりだった絵本を横型で出版したのも松居さん。日本の絵本文化の発展を間違いなく牽引してきた人。いいものを子どもに届けたい、と数々の絵本を作ってきた人。
この人を尊敬せずに、誰を尊敬する?というぐらい。
すっかり、松居さんとこどものとものファンになりました。
今は、こどものともの編集に携わられているわけではないけれど、松居さんの想いは脈々と受け継がれているはずなので、息子にはこどものともや福音館書店の絵本をどんどん読み聞かせようと思います。