科学者たちが語る食欲

  • サンマーク出版
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763137920

作品紹介・あらすじ

あらゆる生物は「タンパク質」欲しさに食べていた。
食欲の仕組みを科学者たちが解き明かす!

■『New Scientist Best Book of 2020』選出!
 世界中の識者が絶賛する、大注目の食指南!
■衝撃の事実……あらゆる生物はただ、
「タンパク質欲」を満たすために食べていた。
■「糖質制限」で短命になる/ラベルの色で「健康食」だと判断している etc.
明かされる摂食の仕組みと認知の歪み。
■30年の共同研究で175の論文を発表した
シドニー大学・世界的生物学者がタッグを組んで解明!

人類の狂ってしまった食欲を正し、
肥満・病気・予防を防ぐ食べ方を科学者が探究。 

人間には「5つ」の食欲があり、
最も強力なのは「タンパク質欲」だった――。

タンパク質欲を満たすために、
パンやライス、スナック、そして加工食品に手を伸ばす現代人。
そして、偶然か否か、世界中の食品メーカーは
タンパク質を希釈した「超加工食品」を食品市場に送り込む。

過食をやめられない人類。
進化、そして文明の発展で狂ってしまった私たちの食欲。
どうすれば、正しい食欲を取り戻し、食べ過ぎをなくせるのか――
混迷する食世界で、私たちの体を守る叡智が詰まった食指南!

感想・レビュー・書評

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  • レビュー_ 『科学者たちが語る食欲』(サンマーク出版、2021) - 牧千夏の話したいこと
    https://mehisiba.hatenablog.com/entry/2021/08/20/054116

    【書評】科学者たちが語る食欲 | 食の編集室
    https://raitoblog.net/syokuyokuscience/

    科学者たちが語る食欲 | サンマーク出版
    https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3792-0

  • 本書によると私の1日必要タンパク質は53.5gになる。

    卵1個(50g)に6gのタンパク質だから9個食べないといけない。

    赤身肉だと330g食べないといけない。

    3食均等に卵と赤身肉を食べたとして、
    1食、赤身肉100gと卵1~2個食べる量だ。

    予想以上に多い量だ。

  • ヒトを含め生物はタンパク質の奴隷なのだ。

    タンパク質欲の自動制御を無意味にする現代人の食環境は肥満に向かってまっしぐら。超加工食品包囲網をどうかいくぐるか、よくよく考えて食に向き合う必要があるのだな。

    手軽で美味しいジャンクフードや化学物質まみれの外食・中食品て便利なんだよなー、健康と利便性はトレードオフなのだろうか。大手食品企業の陰謀論みたいなところも切り込んでいて、しかし市井の私たちはそのマーケティングに飲み込まれるしかないのだろうか、ああ無常。

  • 食欲を左右するものは何か?
    生きていくために必要なのはタンパク質。
    虫や動物で観察と実験を重ねて食事を摂取した時のタンパク質と炭水化物の割合に注目してみると共通した割合が出てくる。人間にも当てはまる。
    長寿と子孫繁栄を両立させる食事は不可能。ある意味、現代の長寿少子化は納得いく。
    タンパク質は摂りすぎても少なくてもよくない。
    理論はわかるが実現は難しい。

  • ■ Before(本の選定理由)
    太っている人も痩せている人も偏食の人もいる。
    たしかに、食欲って何なのだろう。

    ■ 気づき
    久しぶりの名著。全ての人に薦めたい。
    最も感心したのは、結論に辿り着くための科学的なアプローチ。地味で手間のかかる粘り強い実験と観察を重ねたから、こんなにも説得力のある研究成果となった。栄養幾何学の生みの親に最大限の賛辞を。

    【印象的なフレーズ】
    ステラは、自然食品と加工食品を両方好んで食べ、一見バランスが悪いように見える中身ですら、タンパク質と炭水化物の比率など、理想に近いバランスを保っていた。興味深いのは、ステラはヒヒなのだ。

    ■ Todo
    人間の動物的な欲求も惑わす超加工食品。
    でも旨いんだこれが。情けないが、私の食生活は抜本的には変えられないと感じた。

  • 科学的根拠をもとに、生き物に必要な栄養を解説。副題通り、タンパク質が重要なのですが、そこから人がなぜ太るのかが分かりやすく書かれている。
    よくわかったけれど、筆者おすすめの食事を摂ることの難しさ、、、なかなかできない。

  • 過去の栄養学がおしなべて無に帰すほどのインパクト

  • 高度に進化したはずの我々人類が、こと栄養バランスに関してはうまく向き合うことができていないのは何故か。その秘密の一端がつまびらかにされる一冊だ。
    種としての進化の道程と、食品加工技術の発展のあいだで掛け違いが生まれ、そのギャップから来る行動と結果が肥満を代表とする様々な問題に結びついているようだ。
    ということを頭に入れた状態でコンビニに立ち寄ると、少しばかりは炭水化物への欲求に抗うことができる。けれどもそれは持続可能か?気合ではなく、根性ではなく、普段の食生活習慣こそが過食にブレーキをかける一番の要因である…普段から言われていることを科学的にもつきつけられる、大切で耳が痛い一冊。

  • 本書の内容は勝間和代さんのサポートメールで事前に知っていたため衝撃を受けなかったが、本書を先に読んでいたらかなり衝撃を受けた内容だった。

    昆虫も、動物も、人間も、タンパク質にコントロールされているといっても過言ではない事実に驚愕した。

    私のこのチョコレートとじゃがりこを食べたい衝動は、タンパク質が足りていないことが要因だと理解できた。

    さらに化学調味料が人の脳をコントロールする恐ろしさも理解した。

  • 控えめに言っても、おもしろかった。
    肥満の人・不妊の人・極端な糖質制限をしている人に読んでもらいたい。
    世の中、極端なダイエットが流行るが、リバウンドしちゃうのはこのためかと納得させられた。

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著者プロフィール

シドニー大学生命環境科学部栄養生態学教授およびチャールズ・パーキンス・センター栄養研究リーダー。オックスフォード大学で研究員および専任講師を10年間務めた。世界中の大学や会議で講演を行っている。スティーヴン・J・シンプソンとの共著に『The Nature of Nutrition: A Unifying Framework from Animal Adaptation to Human Obesity』(未邦訳)がある。シドニー在住。

「2023年 『食欲人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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