心の中に「静」をもつ

著者 :
  • サンマーク出版
3.86
  • (6)
  • (7)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763136671

作品紹介・あらすじ

内面を深めてゆくことで、見える景色が変わります。人生も豊かになります。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • R4.1.12 読了。

      子供の頃にブラウン管テレビ越しに観た鶴太郎さんは、近藤真彦さんや浦辺粂子さんやたこ八郎さんの物まねをしたり、協栄ジムでボクサーを目指したり、最近ですと味のある絵画を描かれる方という印象があります。
     この本ではヨガを通して自分の内側に答えはあり、自分の内なる声に耳を傾けようと言っておられる。過去のこと、ヨガを通して学んだことを紹介されています。私の乏しい語彙力と表現力ではこの本の伝えたいことが書けないので一部本文から抜粋します。
     「大切なのは、”今“という限りある時間を一生懸命に”生ききる“ことだと思います。生きていれば、さまざまな不安や怖れは誰の人生にも必ず起こります。それは、今の人生をより良くするために出てくるのです。」
    「とにかく”無我夢中“に生きることです。毎日、毎日、1分1秒を無我夢中で一生懸命に生きていれば、心に不安や恐れが入り込む余地がありません。問題があれば具体的な対処をすれば済みます。」
    「そしてとにかく、自分を信じること。自分を信じて一生懸命にやっていたら、必ず何とかなります。」

     読み進めていくうちに、真理について書かれている部分がありますが、私の尊敬している方々がおっしゃっておられることと全く同じことが書かれていました。宇宙の摂理、自分の内にその答えは秘められているなど。極めた方々が語られているこの真理にいつか触れてみたいですね。
     この本との出会いに感謝しています。

  • この本は、アンチエイジングに関して、一つの「方向性」を示してくれています。
    今の日本社会において、アンチエイジングとは、「老化」に対する一種の「恐怖」であり「抵抗」です。
    また「若い」ことが価値があるという、日本社会の「歪み」であったりします。

    世界幸福度の調査結果を見ると、日本では年をとればとるほど、
    「幸福を感じない」と思う人が増える社会になっていることがわかります。

    片岡氏の場合は、老化に抗うことはせず、それを、自分自身を内側から深めていける「深化」、
    そして、それが、豊かであることと考えています。
    多くの場合、豊かさは、外的な条件のことをいいますが、
    片岡氏は、はっきりと、自分の内部にあると言いきっています。
    こういうことを、自信を持って言える人は、少数派でしょう。

    この本では、片岡氏のライフワークであるヨガを行うことになったキッカケや、
    呼吸法などが紹介されています。キッカケは、片岡氏の更年期障害によるものですが、
    それに、どのように対峙すれば良いのかという記述にはなるほどなと思いました。

    読後感は、「何かを始めたくなったり」、「今、続けていることを、深めたい」なと思うようになりました。

  • TVで鶴太郎さんを見て「菜食主義」「う〇ち」の話をしていて面白い人だなと感じて、購入。装丁も素敵。鶴太郎さんに影響されて1週間ほど菜食を実践したところ、普段あまり甘くないと感じていた和菓子を強烈に甘く感じて衝撃だった。たまに菜食という感じで実践してるけど、体が軽く、欲が薄れた気がしている。さすがにヨガはしないけど、野菜の魅力に気づくきっかけをくれた本となった。書いてあることがまだ"ぼんやり"としか分からないところもあるので、もう一度ゆっくり読んでみようと思う。

  • 若い時代は新しさを求めていた「新化」から次のステージを目指す「進化」へ、そして歳を重ねながら自分自身を深めていく「深化」から「真化」へ ── 内面の「静けさ」を重んじながら毎日を丁寧に生きていく…

    素敵な歳の重ね方。

    「静けさ」というキーワード

    " 静かに 静かに 静かに 眼を閉じる
    静かに 静かに 静かに 鼓動の 音を 聴く "

    " 静かに静かに、ただ静かに学びを深めていきました。 "


    無駄な抵抗をしない、自然体でいることが大切だと頭ではわかっていても、なかなか実践するのは難しいし、そうしづらい時代に生きている私たち。。
    うん、基本に立ち返ろう!と思わせてくれる一冊。

    " 自分を創り上げていくものが、外から与えられるものの中にあるのではなく、すでに自分の内側に存在している "

    " 加齢してゆく現実に抗うことなく、流れに任せる水のごとし。"

    図書館で借りて読んだけど、これは買って再読。

  • 最近はヨガの人という印象が強い片岡鶴太郎さん。

    鶴太郎さんの毎朝の4時間のヨガは凄いなーと思いつつもかなり共感が持てます。

    私も毎日、目覚めるとすぐに2時間かけてストレッチするので。

    鶴太郎さんも言うようにそれは我慢してとか頑張ってということではなく身体が喜ぶ、魂が喜ぶからやっている。

    インド政府公認のヨガインストラクターにもなった鶴太郎さんのこれからの活躍も非常に楽しみです。

  • 「午前1時に起床し、4時間のヨーガと2時間の朝食タイム。テレビに映る姿は、ストイックすぎて、まるで奇人変人に見えるかもしれませんが、どうぞご安心ください」の書き出しで始まる片岡鶴太郎の本。全体で5章構成。第1章は自分を信じること、第2第3章がヨーガについて、第4章が食べること、第5章が生き方、について書いている。ヨーガの基礎を丁寧に書きすぎている感があるが、第5章で書いている「今という限りある時間を一生懸命生ききる」に共感を覚える。なかなか難しいのだが。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

肩書きは、『俳優・画家』
東京都西日暮里出身。
1972年、片岡鶴八師匠に弟子入り、東方名人会、浅草演芸場に出演。以降、バラエティ番組を足掛かりに人気者となる。
芸人にとどまらず、俳優、画家、プロボクサー、ヨーギー、ヨーガインストラクターと多方面で活躍中。
88年、映画『異人たちとの夏』で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。
95年、初の絵画個展を東京で開催。
2001年には、初の海外個展をパリにて開催、好評を博す。
15年、書の芥川賞と言われる『第十回手島右卿賞』を受賞。
17年、インド政府公認プロフェッショナルヨガ検定に合格し、インド政府よりヨガマスターの称号を授与され、第1回ヨーガ親善大使に任命される。

「2020年 『内臓を磨けば人生はもっと長くなる ヨーガとアートとファスティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

片岡鶴太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×