魂の商人 石田梅岩が語ったこと

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  • サンマーク出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763132802

作品紹介・あらすじ

江戸時代、こんなに"すごい人"がいた!ドラッカーより250年早く「経営」の本質を説き、ウェーバーより200年早く「経済倫理」をうたった。古くて新しい、「商人道」の教え。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の商人で心学者である『石田梅岩』について、その教えの概要を、彼の生き様や、現在の実際にある商業のケースや企業紹介などを交えて、著者の山岡正義氏が説いています。
    先駆性に富んだビジネスマンで、かつセミナー講師でもあった梅岩の誠実なエピソードの数々。
    現在でも通じるであろう商売に肝心なことのヒントが含まれているかもしれません。

  • ・何事もありのままに言うのがよい商人。
    ・自らをいましめる道徳観、内面の倫理やモラルこそが、商売を発展させるもっとも大切な要素。
    ・どう稼ぐかよりもどう使うかが大事。
    ・商いやビジネス行為の中には、おのずと平等性が含まれる。
    ・長く事業を継続してきた秘訣:1)家制度を主軸にした経営をする 2)不易と流行のバランスをとる 3)利益よりも独自性やこだわりを追求する

  • 会社の勉強会で輪読。ドラッカーは、日本の石田梅岩・渋沢栄一・鮎川義介の流れをそのまま書いている。日本人は、ドラッカーより梅岩を読んで欲しい。

  • ●先に読んだ『CSR検定テキスト3級』の中のコラムに,
    石田梅岩のことが書かれていた。日本のCSRの原点を作った方とのことで興味が湧き、すぐに買い求めた。

    ●今までいろいろな本を読んできた中で、これからの働き方を考えてきたが、その応えがこの本にあったと思う。「道徳なき経済、モラルなきビジネス」はダメだと本当に思う。今こそこれからを生きていく上で、利他のこころを持ち、倫理観や道徳観が絶対必要なのだ。   

  • もう少し、梅岩の考えそのものについて書いてあって欲しかったです。
    どちらかというと、企業コンサルタント(?)している著者の考えを、無理やり梅岩の考えを引用しながら説明している本でした。

  • 「正直」「勤勉」「倹約」「自立」を重視した商人のあり方を説いた江戸時代の石田梅岩をメインに据え、今の時代こそそうした倫理観を持つことが大切と説く本。地味だし、売上的にもパッとはしないが、著者がコンサルティング事業をやっているので現代の事例もいろいろと挙げつつ、ドラッカーやベンジャミン・フランクリンとの共通点を指摘し、いかに梅岩の主張が理にかなっていて、重要なものかを熱く訴えかけていている良い本だった。性理問答のところはあまりに話が抽象的かつ哲学的で本書を読む人によっては蛇足である気がしないでもないが。

  • 京都の呉服屋を営んだ後、儒教思想で商人の恥を解釈した石学の開祖となった石田梅岩の話。約300年前に説いた商人哲学が今尚通じる様が分かる。ただ本書は、著者の研究テーマである100年企業の理論の補完として石田梅岩を挙げているに過ぎず、著者のセミナー等には全く興味がない(沸かない)ので、純粋に石田梅岩のことを知りたい人には向かない。そもそも著者の解釈だと、石田梅岩を引用せずとも儒教で十分。

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