「また、必ず会おう」と誰もが言った。

著者 :
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 4063
感想 : 528
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763131157

作品紹介・あらすじ

市井の大人たちとの縁から、少年は一生忘れることのない思い出を手にした。ベストセラー作家が描く、輝きの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 一見、中高生向けかと思われるようなストーリーですが、大人でも、はっとさせられる事柄がたくさんありました。

    秋月和也、高校二年生、17歳は、自分のついた嘘が元で、一人で、また嘘をついて、熊本の実家からディズニーランドへ出かけますが、帰りの飛行機に乗り遅れ、一文無しになり、家に帰れなくなってしまいます。
    飛行場の土産物店の田中昌美に助けられ、昌美の家に泊めてもらうことになります。
    昌美は「お金よりずっと大切なことを授けてあげる」と言って、「人より先に動いて、人の役に立つこと」と教えてくれます。
    和也はそれを実行しながら、五日間、ヒッチハイクをしながら家までの道を帰ります。
    その間、もう一度会いたくなるような人々に何人も出会い、助けられ、色々なことを学びます。


    和也が学んだこと
    ・本当は元いた場所に、自分にとって大切にしなければならないことは全部あった。
    ・どこにいようと自分が頑張ったぶんしか、人は幸せになることができない。
    ・命の有限性を感じ取ることができる人は、今の時代に生きていても、自らの使命をみつけることができる。
    ・人は誰と出会うかで決まる。
    ・偶然にみえるすべての出会いが必然である。
    ・自分から出会いを求めて行動することによって、人生は今まで以上に拓けるはず。
    ・「生きる力」とは「創造力」。「今できることは無限にある」と思えるだけの想像力が育てられているかどうか。

  • 初読みの作家さん。
    ストーリー自体は、あまりにも単純で安直過ぎるのだが、良いセリフがいっぱい有った。
    母親からではなく、誰かこういう他人様から、うちの子らにも言ってやって欲しいと思うほどに。

  • すすっと読める若者向けの啓蒙書です♪
    ついつい吐いた嘘により自らディズニーランドに熊本から行くことになった高2男子が、帰りの道すがら善い人たちとの出逢いが続いて自分がどんどん成長している実感を蓄えて行く話でした。人生は誰と出会うか で決まる と言う。わたしはろくな出会いが無かったのでしょうか 笑。ブクログの皆さんのおかげで良い本には出会いましたよ 笑。

  • 人との出会いを通して自分の考え方や行動が変わっていくことに焦点を当てた本。この作者っぽいなぁという印象。
    行動を突然変えるというのは、勇気のいることだと思う。全く新しい場所であれば、初めから変えたいと思う行動をすればいいけど、同じコミュニティの中でやると、突然どうした?何があった?と思われるだろうなーとか考えてしまう。

  •  初めて喜多川さんの本を読みました。平易な文章で読みやすかったです。学生の頃に読みたかったと思いました。
     ストーリーの意外性などはあまりありませんでした。しかし、素直で柔らかな心を持ち、吸収力のある主人公や、旅の途中で出会う人々はそれぞれ個性豊かで、心に響くものがありました。
     一番よかったのは、あとがきでした。作者の作品への思いや意図がよく伝わってきて、作品がより味わい深いものとなりました。「出会いをもっと大切にしたい。今の自分があるのは、出会ってきた人々のおかげである。」そんな大事なことに気づかせてくれた、すてきな本でした。
     次は、是非評価の高い「ソバニイルヨ」を読みたいです。

     【心に残った言葉・文章】
    ●幸せも、成功も人が運んでくるもの。それだけじゃない。その人の持つ無限の可能性を開花させてくれるのも、それにふさわしい人との出会い。人生は誰と出会うかで決まるのです。
    ●一つひとつの出会いは偶然に起こっているように見えるけれども、「今」という場所からふり返り、一つひとつの出会いを見つめてみると、どれも今の自分を創る上で欠くことができない必要な要素になっていることに気づかされます。つまり、すべての出会いが今の自分にとって必要だったからこそ起こったようにも思えるのです。「偶然に見えるすべての出会いが必然である。」

  • 『手紙屋』を読んで面白かったので読んでみた。ひょんなことから東京一人旅に出掛ける羽目になった高校2年生の主人公。ハプニングもありながら、出会う人達の親切心に助けられ、家に帰るために奮闘するお話。
    まずは他人の家に居候をするときは、自主的に掃除をしていこうと思った。
    信頼の反対は管理。待つの反対は結果を求めること。いい言葉だと思った。

  • 「ありがとう」「ごめんなさい」をちゃんと言える人になりなさいって親から言われていたのに全然出来てない大人になってしまっている

  • 高校生男子が熊本から東京に1人で日帰りで行こうとすることも、勇気があると思うけど、もっとすごい旅になった。
    一生忘れられない、出会いと学びの旅。
    成功したいと願う若者に必要なことが書いてある本。
    生きる力を磨くにはどうしたらよいのか考えることができる。
    見知らぬ場所での滞在方法をおばさんに教わる。
    まずは掃除!
    他人のメガネを外すこと。
    トラックのおじさんに教わる。
    信頼して待つ事の大切さをお医者さんに教わる。
    挑戦する勇気や日本をもっと知る大切さを娘さんに教わる。
    冒険は少年を大人に成長させる。
    ワクワクした。

  • 偶然なのか必然なのか、、主人公のたくさんの出会いと大冒険を体験している気分になれてハラハラドキドキです。すごくおすすめです

  • 四日目の柳下さんの言葉がとても心に残っている。
    「おまえは自分の物差しを持って、自分で考える人間になれよ。自分の人生を他の奴のメチャクチャな命令にメチャクチャにされるなよ。自分の決断に責任を持つためにも、誰に何と言われても、これだけは言うことを聞けんという強さを持てよ。」
    「そうやって、他人のメガネかけて世の中を見ている奴に限って、この世は生きにくいとか、苦労が多いとか、いいことがないとか、平気で口にする。ワシに言わせりゃ当たり前じゃ、そんなもん。いつまで他人のメガネで世の中を見てんねんって言いたい。」

    そして娘さんの「自分が頑張ったぶんしか幸せになれない」という言葉。

    子どもが高校生になった頃に贈りたい一冊。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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