石田徹也ノ-ト

著者 :
  • 求龍堂
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本棚登録 : 106
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763013071

作品紹介・あらすじ

独自なスタイル「他人の自画像」までの道のり、画家生活の苦悩、発想の源、ユーモア、夢が一杯詰まった石田ワールドの道案内。

感想・レビュー・書評

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  • 以前、遺作集を見たことがあって、なんともいたたまれない気持ちなったのですが、これはご本人の構想ノートも掲載されていて、石田氏の人となりやメッセージが少しわかりました。
    好きか嫌いかで問われれば、大好きな作品ばかり。明るい気持ちにはなれないかもしれませんが、痛みを見ることで癒される何かがあるのかもしれません。

  • 石田さんの描く絵がどのように変化していったのかが分かって、よかった。見ていると、展覧会に行きたくなってしまう。代表作といわれている絵よりも、後期の、イメージにより重点を置いて描かれた奥行きのある絵の方が好き。なので早逝が本当に惜しまれる。全作品集も、高価だけどそのうち入手したいなあ。

  • (書きかけです)

    石田徹也の絵をはじめてみたのは、TVでだった。
    「飛べなくなった人」という作品に衝撃を受けた。
    心が痛かった。

    TV番組の中で、彼の作品に心を動かされる人がいる。その人たちの語る言葉は、私の痛みとは微妙に違うけれども私はとても心が安心する気がした。
    共感する仲間が世界にいる。

    彼は平成17年(2005)に亡くなっている。
    私が彼を知ったのは平成23年(2013)。
    だから、過去の作品を目にしていることになる。
    彼の作品を観て感じた痛みは私にとって過去の痛みだった。私は彼より2歳年上。でも今はもう過去の痛みだ。彼が生きていたら今どんな絵を描いていただろう。

  • 入賞した学生時代から亡くなる年まで、石田徹也氏の作品の変化を年を追って楽しめる作品集&構想ノート集。初期イメージ図やメモなど、1枚の絵を完成させるまでの過程も収録され、石田氏の頭の中を垣間見れる充実の内容になっている。

    最初作品を見た時はとんでもない絵を見てしまったという感想だった。直視してはいけないような、全身がぞわっとするような、でもヒトゴトではないような、作者に対しては特に孤独感や悲壮感といったネガティブな印象を持っていた。しかし本書を読むと、石田氏が絵に込めた社会への前向きなメッセージを知ることとなり、絵に対する印象が和らいだ。
    本書を手に取ることで、マイナスのイメージを払拭できて良かった。

  • 300307121  723.1-イシ

  • わたしにはどの作品にも石田氏の孤独感が深く表現されているように感じました。 強く印象に残った作品は『だんご虫の睡眠』、『飛べなくなった人』、『燃料補給のような食事』(この作品は特に若い世代の食生活の質の低下に警鐘を鳴らしているとも思えました。)、『捜索』、№95『無題』(大槻ケンヂ『猫を背負って町を出ろ!』の表紙原画で質感がなんとも言えずシュール)です。作風の変化がよくわかります。 わたしは2000年ころまでの作品が気に入りました。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784763013071

  • 石田徹也展 ――ノート、夢のしるし
    2013年9月7日(土)~10月27日(日)
    休館日:月曜日(9月16日、23日、10月14日は開館)、9月17日(火)、24日(火)、10月15日(火)
    開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
    観覧料:一般700円/高校・大学生500円/中学生以下無料
    足利市立美術館
    〒326-0814 栃木県足利市通2丁目14-7
    TEL.0284-43-3131
    http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/

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    展覧会で常に話題になっていた、アイデア・ノートの初書籍化。
    独自なスタイル「他人の自画像」までの道のり、画家生活の苦悩、発想の源、ユーモア、夢が一杯詰まった石田ワールドの道案内。


    本書の特徴:
    ・ 本画とそのアイデアスケッチ、合計416点を掲載、作品誕生のプロセスが分かる。
      51冊ものノートやスケッチブックから259点を抜粋。
      本画157点を掲載し、展覧会未出品作品もアイデアスケッチと共に紹介。
    ・ 美術館学芸員による主要作品の解説付き。
    ・ 作品化されていない斬新・面白スケッチの数々を掲載。
    ・ 作品化のアイデアのためにつけていた「夢日記」の文面公開。
    ・ 映画鑑賞や読書感想を掲載。独創的な考えが垣間見える。

    ※2013年9月7日~10月27日「石田徹也展」(足利市立美術館、ほか3館巡回)にて開催。
    ※本書は本展の公式図録兼書籍です。」
    平塚市美術館 2014年4月12日(土)-6月15日(日)
    砺波市美術館 2014年9月6日(土)-10月5日(日)
    静岡県立美術館 2015年1月24日(土)-3月25日(水)
    石田徹也の世界 - 飛べなくなった人 -石田徹也公式ホームページ
    http://www.tetsuyaishida.jp/

  • 実はそれほど陰鬱さを描いていたわけではなく、むしろユーモアに近いものまで感じられます。
    ラフスケッチと一緒に見ると分かりますね。
    画家というよりイラストレーターに近い指向も見えるし、本当にラフスケッチを公開していただいて良かったです。
    しかし、ユーモアや風刺がもっと本画に入っていく作風を見ていたかったものです。

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