- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763011107
作品紹介・あらすじ
フランス19世紀を代表する挿絵画家J.‐J.グランヴィルの全容を紹介する日本初の作品集。「グランヴィル狂」を自認するフランス文学者鹿島茂のコレクションを書き下ろし文章とともに紹介する第一弾。
感想・レビュー・書評
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JJ Granvilleのカタログのような書籍。
ほしい書籍があるが、なかなか手にはいらないので、
こうしたカタログを眺めて、どこかで偶然出会ったときに
見逃さないぞ、と思う感じ。
ブクログにはでてこない(アマゾンで取り扱いがない)のだが
『ドーミエとグランヴィル
~戯画と挿絵の黄金時代~』
こちらの目録もグランヴィル推しにはおすすめしたい。
2011年に催された過去展覧会の目録。行くチャンスがなかった展覧会も
結構目録が残ってたりするので、館を訪れたときに買うことが
よくある。役立つこと多い。
J.J.グランヴィル(1803-1847)
オノレ・ドーミエ(1808-1879)
ルイ=フィリップ政権にからんだ人物たち(七月革命1830)を題材にした政治的風刺画
七月革命以前に検閲でバンされ革命後に出版された作品なども含む
言論弾圧法(1835)以後の社会諷刺画、
グランヴィルの挿絵(グランヴィル)など
かなり辛辣で、非常に面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鹿島茂コレクション展覧会の公式図録兼書籍。
グランヴィルの生涯と、展示された書籍(新聞は製本)、
版画類、作品の説明。
ほぼグランヴィルの業績がわかる内容。
作品集ではなく図録のため、作品個々の図版は少なめ。
だが、書籍の装幀等の様子がわかるところが良いです。
こういう書籍を手に取る身分・階級が推測されます。
日本では江戸末期、フランスでは王政復古、
どちらも統制の網を垣間見ながら、版画という手段で、
かたや浮世絵やかわら版、かたや新聞や書籍・テキスト。
風刺で時代の急流を潜り抜けるという
共通点の面白さを感じました。
43歳での死去。
もしナポレオン三世の時代にまで生きていたら、
どのような作品を残したことか・・・惜しまれます。 -
【柏木学長コメント】
19世紀挿絵画家を代表する一人グランヴィルの傑作集。
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資料番号:10212828
所在番号:723.35||クラ
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もう少し図版とキャプションが欲しかった
企画展よかったです -
博物学の部屋とか、気持ち悪いのも美しいのも。
割かし気持ち悪めかも… -
今年行われた展覧会の図録なのかな、生で見たかった・・・
お気に入りは、やっぱり動物モノとガリヴァー旅行記なんだけれど、むしろ、これらが収められている本の装丁が、どれも美しくて吸い寄せられちゃう。 -
個人でこれだけ集めて丁寧に纏められてすばらしいです。最後のマネとの比較は無くても良かったかなという感じですが、、、
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《「グランヴィルを発見して以来、人生が変わってしまった」という著者が紹介する、19世紀フランスの幻想的な版画家の作品集。》
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美しく滑稽で卒倒しかかりながらげらげら笑ってしまった。
マックス・エルンストに通ずる最良の芸術作品だと思う。
とりわけ動物頭の人間がお気に入り。妙に気取っちゃって、おしゃまさん。
優れた芸術作品は題名からして素晴らしい。
私からしたら「無題」なんてとんでもなく馬鹿げた自傷行為なのである。
だってこんなに楽しめるんだもの、題名と作品の間で揺れる空気の色で。