生徒指導10の原理・100の原則―気になる子にも指導が通る110のメソッド

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  • 学事出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761918484

感想・レビュー・書評

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  • 生徒指導はいざやってみると難しくて、本書に書かれているように、子供がいうことを聞かなくなったのは苦い思い出です。普段何気なくやっていることが積み重なって崩壊につながってしまう。
    不安だらけの私にとっては、聖典です。
    具体的な指導法から、保護者対応、現在の教育の有り様などコンパクトにまとめられています。

  • 生徒指導における鉄則的なことと、テクニック的なことが具体的に書かれていて、やはり堀先生の語りが自分は納得のところが多い。そしてこれを受けて焦点化して広めていくために、書かれていたことと自分の経験を重ね合わせて、自分なりの「生徒指導観」を整理していきたい。

  • 再読。
    「反・社会」生徒でもなく「非・社会」生徒でもなく、「脱・社会」生徒への生徒指導ができるようになるようにと書かれた本。
    「事実を確認する10の原則」や「生徒を説得する10の原則」を知らずに問題行動やいじめの対応にあたることはできないと感じる。
    例えば、生徒同士がつかみ合いの喧嘩をしていて野次馬が集っていた状況に遭遇した場合、教師はどのように行動するか(男性教師と女性教師でも異なるけれど)他の生徒を危険のないように距離をおかせ、危険のないようにそして体罰と思われないように生徒同士を引き離すにはどうすればいいか。かつては職員室のなかで伝えられていたであろう内容も扱っている。(自分はこの本で初めて知った)
    中学校・高等学校の先生なら身につけておかなければならない事柄が列挙されている。

  • 堀先生の本。
    生徒指導についての理論がわかりやすくまとめてある。
    こんなこと、誰も教えてくれなかった!というような対応方法も載っていた。
    再読予定。

  • 生徒指導10の原理、100の原則

    一言で言えば、学校の先生のマニュアルである。それなりに長い時間この仕事をしてきた自分の目から見て、実にポイントを押さえているし、書いてあることはうなずける(上から目線っぽくて恐縮だけど)。学校の先生がみんな、まずは当然のこととしてここに書いたあるようなことを飲み込んでいてくれたら、とってもいいんじゃないかと素朴に思う。

    不祥事のニュースが世間を騒がしたり、いじめの対応が問題になったり、そんな時に「学校の先生は何やってるんだ」って思われるのはわかる。人に言われるまでもなく、子供達に勉強をしてもらうためには、まず指導する先生自身が勉強していなければダメだ。世の中が変わり、それに伴って子供達も変わって行くから、先生だけ成長しないでいいわけがない。

    その勉強のやり方には色々あるけど、こういう本を読むのもすごく大事なことだと感じる。もちろん、本だけではわからないことがたくさんあるのは当然で、やっぱり現場で先輩の背中を見て学んで行くしかないことはたくさんある。だけど、なかなかそれだけでは十分ではない現実が確かにある。(たとえば、経験10〜20年くらいの先生が職場に少ない、とか)

    マニュアルを見ながら先生が生徒に接しているようなイメージを持たれちゃうと、それはちょっと違うと思うし、安易に解決法とか対処法だけを手に入れようとしているわけではない。ただ、「なるほど」と思いながら読んで、改めて目の前の子供達を見た時に、知らないよりは知っていた方が、絶対にゆとりを持って接することができたりする原理・原則はある。そのゆとりを、個別のこどものために生かせばいいんだと思う。

    僕自身は、今まで自分が経験してきたこととか、感じてきたことを、もう一度整理し直すいいチャンスになった(何度目かの再読である)。「確かにそうだな」と目を開かれるようなこともちゃんとある。それが嬉しい。一方で「ここまで書籍に書くことが必要になっているんだな」と少し淋しい気持ちになってしまう部分もある。このくらいは常識にしておこうよ、と。

    ともあれ、若手の中学校・高校の先生には全員、とりあえず一度くらいは目を通しておいてほしい本だ。学校の先生以外の人が読んだら、どんな感想を持つのだろう?

  • 参考に生ることが多かった。
    また、今までの指導を振り返ることができた。
    すべてではなくても、還元できるものは子どもに返していきたい。

  • メモしながらねっとりと読みました。場面指導対策にうってつけです。

  • 「自分の現状を知る10の原則」を読んで、何度もヒヤリとさせられた。思い当たることが多くあって胸が痛い。ダメダメだ…明日から建て直していこう。「自信をもって、いつも笑顔で生徒たちの前に立つこと」を意識していこう。

  • まえがきより
    →最近,教師が最も手を焼いているのは脱・社会型の生徒である。彼らを指導できるのは,強面教師の説教でもなく,カウンセリングマインド豊かな相談でもない。サービス業的視座を持つ教師のかかわりである。

    「心でっかち」という表現はいいね。
    大学教育においても示唆が大きい。うちの学生にも読んでもらいたい。

  •  生徒指導を機能させるためにどうすべきか、失敗しないために知っておくべき考え方や具体的な方策を紹介したもの。
     同僚の先生にこの本を紹介してもらった。生徒集団の特徴や「ブロークン・ウィンドウズ理論」など、知っておくべき事柄が、実列とともに分かりやすく紹介されている。「FMCチームワーク」の話をみると、やっぱりおれは今のところMかCだなと思ってしまう。4月からの科目担当を見極めて、自分がどういう役回りを演じるのかを見極めたい。無理して自分のキャラまた、「生徒との距離を調整する10の原則」というのも2年目のおれの課題で、距離が近かったのがまずかったなあ、と思う。「生徒を観察する10の原則」も納得する部分が多い。「現場に対応する10の原則」というのがとても難しそうだ。研究と経験に裏打ちされた役立つノウハウがつまっていて、新人教師は読んでおくべき本だと思う。(13/03/--)

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