学級経営10の原理・100の原則―困難な毎日を乗り切る110のメソッド

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761918088

感想・レビュー・書評

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  •  学級経営の視点で、再度確認できたことがあった。これまで、子どもの前では、個性も大切であると考えていたが、学級経営は、相対評価される考えはあまりなかった。小学校と中学校の文化の違いもあるだろうが、自分のクラスの安定だけを考えるのではなく、保護者や子どもは自分のクラスと比べて評価をしている視点も気にしないといけないと感じた。
     「全体指導」の原則。何かルールを変える時には、個々で対応するのではなく、全体で確認をし共通理解を図ることが大切である。
     掃き掃除は、教室の角も意識する。これまで教室の四隅は意識していなかった。
     職員室の人間関係について。仲が良いから良い仕事ができるわけではない。良い仕事をし成果が上がっているということが前提にある。良い仕事をし、そうした成果を上げている組織に自分も貢献しているのだという思いが、先生方を仲良くさせる。
     人はいっしょに笑った時間が長ければ長いほど、楽しい時間を共有すればするほど、心が通じ合い、仲良くなれるものである。

  • メモしながらねっとりと読みました。場面指導対策に効果的だと思います。ここまで具体的にわかりやすく論理的に説明をする現職の先生はほとんどいないと思います。自分のメソッドに固執することのない「謙虚な原理原則」に感銘を受けました。

  • 学級経営に必要な要素がコンパクトかつ分かりやすくまとめられているので2時間あれば最後まで読み終わるだろう。
    1点疑問だったのは「偶然性を排除した席替え」ってどんなものなのか?ということ。偶然性を排除するには席替えの基準が必要になり、それが公平かつ妥当なものなのか、生徒たちに納得させることができるのだろうか?そこがよく分からなかった。
    地域や校種などによって風土や仕事の進め方などには差があって、ここに書かれていることが一概にあてはまるとは限らないが、最大公約数的に網羅されているので参考にはなると思う。

  • 向山洋一先生の「授業の腕をあげる法則」の紹介もコラムの中で出てきたが、堀先生が当時の職場の先生方を育てながら原理と原則を整理していった営みを尊く思う。

    学級組織のつくり方や機能のさせ方を具体的なシチュエーションで示してくれていた。

  • 学級経営で失敗しないための10の基本原理と、要素に分けた100の原則を解説。
    実例があるので分かりやすいです。
    中学校教師が対象ですが、大人の職場にも当てはまることが沢山あります。
    学級組織づくり10の原則、リーダー育成10の原則、職員室の人間関係10の原則は、組織や職場を機能させるための原則とも言えます。

  • 学級経営における、毎日の指導について細かく具体的に書いてあってイメージしやすい。思想的な部分もしっかり書いてあって納得しながら読み進められる。

  • 再読。
    徹底したシステムを敷き、その上で生徒の自主性や主体性を発揮させていくという形。自分はどこまで徹底できていただろうか。「成功するための」学級経営ではなく、「失敗しないための」学級経営とあるが、その要求するところはとても厳しく、基準は高い。

  • 担任を持つ身としてとても考えさせられる。そして自分のユルさとどうバランスをとったものかと頭を抱えてしまう。

  • 堀先生の本。
    かなり参考になった。
    堀先生が札幌の先生なので、やっぱり基盤が札幌ルールだなぁと思いつつ。
    「失敗しない」「同調」が印象に残った。
    再読予定。

  • 著者が中学校教諭なので中学校でのエピソードが中心であるが,そのエッセンスは学校種を問わず応用できる。

    初任や臨時で使う自己内リソースが少ない人はこういう原理原則に基づいて経験を積むべきであろう。本来なら同じ学校の先輩教員が教えてくれるのだろうが,そういう環境は珍しいだろう。

    コラムもヒントになる。
    →AをさせたいならBさせる
    →自己紹介の板書に見える素行
    →家庭学習のさせかた(SRLのガイド本作りにも参考になる)

    通知表の所見については教職実践演習での教育評価に関する参考資料となりそうだ。

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