- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761527785
作品紹介・あらすじ
デジタルテクノロジー、インフラ、建築、フード、アパレル等、先進的サーキュラーエコノミーへの移行が進むオランダ。GDP偏重の旧体制からProfit/Planet/Peopleを軸にした経済・社会変革が起き、官民一体の様々な取り組みは世界中の注目を集める。欧州5年間と国内での調査による日蘭18事例から見えてきた、日本での大きなビジネスチャンス。
感想・レビュー・書評
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サーキュラーエコノミーの基本的な考え方とともにオランダの事例が豊富に紹介されておりとても参考になった。
「日本の組織がサーキュラーエコノミーを考える際、廃棄を出さない「仕組みづくり」よりも、先に「素材」や「プロダクト」の話が進められる傾向がある。」
という指摘があって、たしかに、そもそもゴミがでない(再資源化される)仕組みがなければエコなモノがあっても意味がないなと感じた。
仕組みづくりには行政も民間も市民も一体になった取り組みが必要で、それを推進するにはやはり社会的に善というだけでなく、経済合理性が欠かせないよなと思った。それを踏まえると、国がサーキュラーエコノミーに舵を切らない限りはオランダのスタートアップのような動きはなかなか日本では生まれてこないだろうな。。
これから廃校など無居住化したところが増えていくなかで、そういったところが社会実験の場として活用されたらよいなと思った。
ポイント
- ゴミがでない仕組みづくり
- リサイクルやアップサイクルよりも、リペア、メンテナンス、リユース
- サステナブル<リジェネラティブ
- 経済的合理性がある仕組み デカップリング
- learning by doing
- ①国内で先進的モデルを築き注目度を高める→②それまでに培われた知的財産でビジネスする詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001204570
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脱成長に代表されるネガティブイメージを転換するような、まちづくりへの展開哲学が必要と改めて感じる本です。
例えば、円環的な時間感覚により、直線的な時間概念による過去への反省や未来への成長や不安を意識するのではなく、同じことが繰り返されていくことに価値を見出すような哲学にシフトすることがありうるのかもしれません。
また、ブロックチェーン技術など情報がつながっていく背景を踏まえ、信用のパスポート的な価値観が主流となりそうな気もします。
成長とは違うかたちの「アップデート」の在り方が問われそうな未来像をこの本からは感じました。 -
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC0815838X -
インストックの成功の秘訣よりメモ。
・アイデアを実験的に活かす環境
・自分たちの望む形で表現するために、サービスやデザインには徹底的なこだわりや遊び心で
・利益よりも"自分たちがつくりたい社会的インパクト" -
再読
事例紹介 -
オランダや海外の事例をもとに日本がどのようにすればより持続可能な社会を作っていけるか、またその逆で日本での素敵な事例もあり、今後の方向性を考えるきっかけになりました。
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大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/680859 -
日比谷