伝統の続きをデザインする: SOU・SOUの仕事

著者 :
  • 学芸出版社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761513252

作品紹介・あらすじ

日本の伝統の軸線上にあるモダンデザインをコンセプトに、ポップな地下足袋や和装を展開するSOU・SOUは、洋服中心のファッション業界において今までにないスタイルで根強い人気を得ている。国産にこだわり、衰退する日本の伝統産業の救世主ともなるプロデューサーが語るブランディングの手法と軌跡。初刷限定特典付。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の伝統の軸線上にあるモダンデザインをコンセプトに、ポップな地下足袋や和装を展開するSOU・SOUの代表が書いた、SOU・SOUの成り立ちや自分自身のバックグラウンドについて語った本。

    いろいろと苦労したことがかかれていて、今日の状態までの苦労が伺えた。

    また、この中で自分たちでメディアを持つということや、自分たちの手でウェブサイトの運営やメッセージを発信していくことの大切さが書かれており、これを読んでて「北欧暮らしの道具店」のクラシコムさんを思い出した。
    EC運営というか、文化を創っていきたい人たちの行き着く先はやはりこれなのか...と感じた。

    EC運営やこのブランドに興味がある人だけでなく、何かの自分たちの活動を知ってほしい人たちが今読むべき本だと思いました。

  • ものづくりに対する熱い思いを感じた。流行りを求めるのではなくて、でも自分本位で作るのでもない。授業づくりもそうでありたいと思った。

  • 大切なのは、何をきれいだと思うかということ、
    そして何を残し、何を捨てるかということ。

    流行らないから、廃れない。

    かっこいいなぁ、と思う。

  • 【資料ID】 71600205
    【請求記号】589.2/W
    【OPAC URL】https://opac2.lib.oit.ac.jp/webopac/BB50044636

    SOU・SOUという会社をご存知ですか?
    京都にある小さな会社です。
    SOU・SOUが手掛ける商品、きっと誰もがどこかで見たことがあると思います。
    たとえば地下足袋。こんなカラフルでPOPな地下足袋が今まであったでしょうか。
    日本の伝統を大切にしつつ、そのモダンなデザインにはきっと目を奪われます。
    また、有名企業とのコラボ商品もとても素敵です。
    こちらの本、たくさんのカラー写真満載。見ているだけでわくわくしてきます。
    ついついお財布のひもが緩んでしまうかもしれません…。

  • SOU・SOUというアパレルブランドをご存知ですか?
    最近、足袋シューズを履いていると「それどこのですか?」とよく聞かれます。特に外国人!笑
    そんな僕のお気に入りブランドがどのようにして生まれたのか?そして、どんな思いでやっているのか?が詰まっている一冊です。

  • いろんな箇所に共感しました。「流行らないから、廃れない」というのはすばらしい

  • 既成概念にとらわれず、ぐにゃりと曲がり得るやわらかさと、その奥に凛としたこだわりを併せもつ。古き良きものの中に、現代の風をぴうと小気味好く吹きこむことこそが、本当に良いものを廃れさせない、唯一の方法かもしれない。
    そう、そう。
    穏やかな相づちとともに、日本の文化を今一度見直そう。

    ーーーーーーーーーー
    若い感性でものづくりをすることで、廃れつつある伝統的なものが、今の時代に求められるものになる。それが「日本の伝統の基線上にあるモダンデザイン」を創造することになるのと同時に、外国人が憧れるような日本文化を創ることにもつながる。

  • 若林さんの目利き力、すごい…。伊勢木綿の社長さんいわく、「若林くんが選ぶものは、少し変わっとる。価格や扱いやすさよりも、彼は、日本の気候風土に合って、長年日本人の手によって育まれてきたものだけを拾い上げていく」と。ポップでカワイイだけじゃなく、着心地のよさにもこだわり抜かれたSOU・SOUの服は、一度着るとやめられないんですほんと…。

  • JAPANブランドの産地に行って
    そこで買い物をしたら
    中国産だった(゚Д゚;)ってことあるよね
    コストを下げるためだと思うんだけど
    なんだかがっかりしちゃうよね

    産地が活性化するために
    ●若い人の力が必要
    若い作家さんをプロデュースして
    アイドル的な存在を作ってみる
    そういう事は、各種メディアから取材されたりするし
    結果話題になって産地が注目される

    ●デザインを変える
    ポップで可愛いものに生まれ変わると
    現代に受け入れやすくなって売れるようになる

    …そういう仕事をしていくのが
    SOU・SOUだという
    なるほど

    真剣にものづくりをしている人たちは
    いい物を作って長く使い続けてほしいと思っているはず
    それなのに世の中は
    「常に新しいもの」というのが常識なんだな
    特にファッション業界はね
    伝統のあるものも忘れないようにしなくちゃね

    SOU・SOUとか中川政七商店とか
    JAPANブランドをプロデュースしていく
    ところがもっと増えたらいいな、って思います

  • こんな人にオススメ
    ・SOU・SOUが好き
    ・日本の伝統を知りたい
    ・ネットショップをブランド化していきたい

    SOUSOUの公式ブログで書かれていた「SOU・SOUへの道」をさらに深く突っ込んだような本書は、いつの間にか失われていった日本の伝統や創造性を蘇らせるのではなく、”その先をデザインする”ということが時系列で書かれている。自分のネットショップを一つのブランドだと捉えれば、ネットショップ運営にも役立ちそうなことが多く書かれている。著者のSOU・SOUの代表の若林氏の話し言葉に近い文体なので気軽に読める一冊。

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著者プロフィール

1967年京都生まれ。日本メンズアパレルアカデミーでオーダーメイドの紳士服を学んだ後、1987年㈱ファイブフォックス入社。1993年まで企画パターンを担当する。退社後、渡米。1996年オリジナルブランド「R.F.P」を立ち上げる。2001年「teems design shop」オープン。2003年「SOU・SOU」をスタートさせる。現在、SOU・SOUプロデューサー。 2008年より京都造形大学准教授、2011年より名古屋芸術大学特別客員教授。 構成:石田祥子(いしだ しょうこ/石田原稿事務所)

「2013年 『伝統の続きをデザインする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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