世界インフレ時代の経済指標 目先のイベントにジタバタしない“大局観”が手に入る

  • かんき出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761276706

作品紹介・あらすじ

❝最後にこれは特に日本人に伝えたいことですが、過去30年も続いたデフレ経済によって、皆さんの脳はデフレに慣れ切っています。つまりデフレ的な発想では、これからのインフレ時代を乗り切ることができません。❞(本書より) 

今、時代が大きなパラダイムの転換点を迎えています。 
相場の大局観は、経済指標で手に入れよう! 
いま最も影響力のあるエコノミストによる、経済金融の教科書。 
景気、金利、為替、株価、物価…  経済と金融のなぜ? がスッキリ!  

物価や原材料の高騰、サプライチェーンの混乱、金利上昇をはじめ、現在の私たちを取り巻く経済と社会は大きな変化に見舞われ、近年にないほど先行きが不透明です。政治的対立や戦争が、金融相場のみならず「インフレ」という形で私たちの「日常」「暮らし」へと影響を及ぼしています。 
現状を正確につかみ、未来を読む手がかりとなるのが「経済指標」です。シグナルを知ることで景気の変動に左右されることなく大切な資産を守り、着実に増やすことができます。
本書は、投資家や金融機関が参考にするオーソドックスな指標、指標を読む際に役立つ「複合指数」、景気を読むうえで指標となる企業などを解説する1冊です。投資家やグローバルビジネスに携わる人のみならず、これから経済を学びたい人を対象としていて、経済を読み解く羅針盤としての1冊となります。 

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった〜!
    エミンさんと言えば、言わずと知れた経済評論家だよね。
    よくTwitterでツイートが流れてくるのを目にする。
    日経平均が30万円になる!とかなり強気なフォーキャストをしているエミンさん。
    思えば、この人の著作を読むのはこれが初めてだ。

    株の指南とか、経済の基礎とかではなく、経済指標に特化した解説書というのは面白いね。
    経済指標ってたくさんあって、初心者にとってはとっつきづらい。

    けれど、本書では「見るべき指標○○選」といった感じで分かりやすくまとめられている。
    例えば、アメリカの雇用統計は1種類だけではない。公的機関のものと、民間企業のものがある。民間の方がADRだったかな。

    それから、指標には先行指数・一致指数・遅行指数がある、というのも改めて整理された。

    株や金融の、本当に初心者には向かないけれど、ある程度知識がついてきた人にオススメの1冊かな?

    ただ、せっかく読んだのに忘れてしまうのはもったいない。
    ちょっと自分でダッシュボードでも作ってみようかな〜。

  • ニュースで取り上げられる様々な指標をまとめて解説してくれている。

  • 指標の紹介本としては良いけど、どう使うかはかなり難しく、この本を読んだだけでは役立てることはできない。インフレ時代の心構えを書いた最終章は良かった。

  • 日本語なのに別の言語みたい笑
    というのも専門用語が多く、詳しく知りたい人用に書かれたものだから

    興味深かったのは中国でなく、次はインドやブラジル…それはなぜかという見解

    インフレとデフレ

    これからは米国だけでなく日本だってインフレがしばらく続く見込みなので、デフレマインドの日本人は今欲しいものは今のうちに買っておかないともういまの価格では手に入らない可能性があるということ

  • 読みやすい内容。
    逆イールドカーブの説明は分かりやすい

  • 代表的な経済指標を先行性か遅行性かに着目して解説。指標を軸にした経済の解説本ともいえる。
    終盤の日本政府視点のインフレの話は分かりやすく、興味深かった。

  • ハイパーインフレの最大の問題点は、社会がカオスになること。
    経済指標は、まずアメリカから。アメリカの景気が良くなるのか悪くなるのか。
    アメリカ、日本、中国、ヨーロッパ、の順に見る。

    アメリカの雇用統計。第一金用意午前8時半。
    米労働省労働統計局のホームページで見る。為替は素直に反応する。
    その中で非農業部門雇用者数=15~20万人増であれば好調。製造業の労働時間は40時間を境に。
    失業率
    労働参加率
    ADP雇用統計は2日前に出る。
    新規失業保険申請件数=毎週発表されるのでタイムリー。37万件以下か40万件以上か。
    ミシガン大学消費者態度指数=やや先行指標。

    日本の有効求人倍率の上昇下降は、日本の景気サイクルと一致している。

    日銀のETF大量購入で、価格発見機能が失われた。「ノンプロフィタブルIT指数」が大幅上昇。

    バルチック海運指数は世界経済の先行指標。
    中国経済は、香港のハンセン指数をみる。

    半導体は景気敏感銘柄。東京エレクトロンなど半導体製造装置。
    会社四季報のコメント欄がネガティブ一色の時は買い場。

    日本製鉄、三井物産、アメリカのダウ、をチェックする。
    GAFAMの業績からは景気は読めない。デフレ促進銘柄。
    Amazonの小売りはコスト要因、AWSが利益の源泉。
    appleはアップルストア、appleペイ、ミュージックなどサービスが20%、マックは10%、ipadは7%。クラウドサービスはデフレ的な存在。GAFAMの業績が伸びるとデフレが進む。

    コモディティの代表は原油。
    ドルが上がるとコモディティが下がる逆相関。
    金も同じ。インフレに強いはずの金が上がらなかったのはドルが高くなったから。
    中国がドルを買い占めている。ドルからの完全脱却を狙っているのではないか。

    ナスダックは高値から30%下落、GAFAMの一部も半値になった。
    金融緩和による金余りと、新冷戦がインフレの要因。
    インフレに強い資産に換える必要がある。

  • 東2法経図・6F開架:331.19A/Y71s//K

  • 2023.06.21 著者のツイートより。
    https://twitter.com/yurumazu/status/1670442067275952128

  • とても分かりやすい本。
    今見ている経済指標の理解が進んだ。

    巻末の平均的な金利水準は、20%という話と、指標でなく企業業績から先を見通す解説が面白かった。

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著者プロフィール

エコノミスト、グローバルストラテジスト。複眼経済塾取締役・塾頭。トルコ・イスタンブール出身。16歳で国際生物学オリンピックの世界チャンピオンに。1997年に日本に留学。日本語能力試験一級を受けて、1年後に東京大学理科一類に合格。その後、同大学院で生命工学修士を取得。2006年野村證券入社、投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わった後、16年に複眼経済塾の取締役・塾頭に就任。
著書に『大インフレ時代!日本株が強い』(ビジネス社)、『日本経済復活への新シナリオ 』(KADOKAWA)、『コロナ後の世界経済』『エブリシング・バブルの崩壊』(以上、集英社)など多数。

「2023年 『世界インフレ時代の経済指標』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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