THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術

  • かんき出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761275372

作品紹介・あらすじ

「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー!
「ウォール・ストリート・ジャーナル」ベストセラー!
「フォーチュン」Top New Book 選出!

ダニエル・ピンク(『モチベーション3・0』著者)
ジム・コリンズ(『ビジョナリー・カンパニー』著者) 絶賛!!
ロバート・チャルディーニ(『影響力の武器』著者)

ペンシルベニア大学ウォートン校の人気教授が放つ
人が自ら進んで「考え」と「行動」を変えてくれる
新たなコミュニケーションのバイブル!

セールスパーソンは顧客の気持ちを変えたい。

マーケターは人々の購買行動を変えたい。

部下は上司の評価を変えたい。

リーダーは組織を変えたい。

スタートアップ起業は業界を変えたい。

そして、NPOは社会を変えたい。

しかし、何かを変えるのはとても難しい。

人の考えを変えるのが大変なのは誰もが知っているが、
今ついにその理由がわかった。
やり方が間違っていたのだ。

私たちは人を押すことばかりに時間を使い、
変化を妨げる障害を取り除くためには
ほとんど時間を使っていなかった。

おもしろくて説得力のあるこの本は、
賢くて効果的なアプローチを教えてくれる。

興味深い実例、最新科学、
そして的確なアドバイスが満載の本書は、
人の心に変化を起こしたいすべての人の必読書だ。

感想・レビュー・書評

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  • 「他人は変えられない、変えられるのは自分だけだ」とは、よく言われる言葉だが、本書はその難事に挑戦する。ただし、直接他人の心を変えようとしない。我々はカタリスト(触媒)となって、変化の妨げになっているものを取り除き、変わることへの「説得」は「彼ら自身」にやってもらう。その障害の取り除き方、考えが載っています。金太郎飴みたいにどこを読んでも学びがある一冊でした。

  • 対人影響力を高める実践的な方法論が載っている

  • わたし個人がだれかに何かを伝えるときの上手な方法を知りたかったのだけど、そういう趣旨の本ではなかった。若者の喫煙率を下げるとか、顧客になってくれる人を増やすとか。目の前の個人ではなくて、ターゲットの何十万人のうち変わってくれる人が多くなる、というような大きな視点での方法の話だった。読みものとしてはおもしろかったが、なるほどこうやってわたしは売り手のいいカモになっているのだなとわかって悔しい。

    要は、相手を押して変えるのではなくて、相手が変われるようにお膳立てして、自発的に変わってもらいましょうということ。しかしそのためには相手をよく知らねばならず、そんなよその人に深い興味なんて持てるかよ!と思ってはダメなのであった。ダイエットしたいなら食べるのを減らして運動しろと言われるのと同じ。手っ取り早い方法はなし。

  • 具体的な例が多く、活用方法なども示してくれるので親切。

    ただ、自分に落とし込める深い部分まで持っていけなかった、一気に読み進められなかったので、この評価。


    ▼概要
    触媒=カタリスト
    人が変化を起こそうとする際の【障害】これを取り除くものが、触媒=カタリスト

    変化を妨げる
    5つの慣性の5騎士 【REDUCE】

    ①心理的リアクタンス
    人間本能のの反発作用、自分で説得するように持って行くには?

    ②保有効果
    既に持ってるものは誰しも手放したくない。
    行動を起こさないことによって、生じるリスク、得ることのできない利益に気づかせるテクニック

    ③心理的距離
    少しずつ、近づくことで不可能な説得を可能とする。

    ④不確実性
    挑戦しやすい環境を整えるテクニック


    ⑤補強証拠の不足
    補強となる、エビデンスの補強


    ▼気になった箇所

    心理的リアクタンス

    ・禁止は得てして逆効果になる
    ・人にとって大切なのは、自由と自主性
    ・心理的リアクタンス除くために

    1メニュー提示
    2命令ではなく質問
    3ギャップの明確化
    4理解から始める

    ・おれがあの人だったら、、、で考える
    ・相手を助ける存在になる


    保有効果

    1何もしないコストを明確にして、伝える
    2退路を断つために、船を焼く
    ・グッドはグレートの敵  

    心理的距離

    1移動可能な中間層を探す
    2小さなお願いをして行く
    3正しいことを伝えるのではなく、自分の物語を伝える
    4それぞれの経験に共通点を探す

    不確実性

    1不確実なものの価値を切り下げて考える
    不確実性税

    2試行可能性を高める
    フリーミアム
    初期費用削減
    発見の後押し
    取り消し可能


    補強証拠

    何か良い事象が起きた時それが自分にとってなんの意味があるのか?ということを翻訳という。

    1誰の、影響力?
    2いつ補強証拠を提示するのが良い?
    3どのように展開する?


    大きな変化となるのか

    証拠は、、濃くする、接触頻度は短い期間で多く

  • ここ数年で最も面白い本の1つ。以前から、人の本質の1つに他者からの提案等を否定したい、というのはあると思っていた。さらに子育てを通じ、いわゆるいやいや期の子供と接するなかで、よりこの仮説が補強されていたところに、本書を読み、確信へと変わった。本書では人は否定する生き物、ということを前提にではどう説得するかの方法論を何種類か解説されている。仕事のみならず人生に役立つ1冊。

  • 人の心を変えるための障害となっている5つの慣性について詳細を解説し、その慣性をどのようにして取り除いていくかを記載した名著。
    1.心理的リアクタンス
    2.保有効果
    3.心理的距離
    4.不確実性
    5.補強証拠

  • 相手を変えたい、変わってほしいなら、事実や証拠や意見を羅列するのではなく、あくまで相手が主体であることを崩さず、変わることを妨げる障害を取り除き、最初の一歩を踏み出す可能性を最大化すること。そのためには、相手を単純化した集団や総体ではなく一人の個人として理解すること、そしてREDUCEに基づいてアプローチすることが必要。一瞬では変わらないとは思うけど、継続的な変化を促す姿勢的なものがわかった気がした。

  • 人がなぜ行動の変化を起こさないのか。とても端的に言うと太陽と北風。その根源を説明してくれる良書でした。

  • 人が変われない理由を心理学的な観点から解説している。マーケティングの施策をレビューするときに役に立ちそうな観点がいくつも提示されていてる

  • 良書。なかなかに学びが多い1冊だった。人の考えや行動を変えるにはどんなことが効果的なのかを、豊富な事例を元に丁寧に書かれていた。やや長く感じたのも事実ですが、納得感のある内容。人に変わって欲しい時には、何で変われない(変わらない)のかを理解し、障害や制約となっていることを取り除くことが大事。アクティブリスニングや、沈黙を有効に使うことの有用さはこの本でも紹介されていたが、もはや仕事をする上で超重要なスキルだなと改めて感じた。

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著者プロフィール

ペンシルベニア大学ウォートン校マーケティング教授。国際的ベストセラー『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』(東洋館出版社)の著者。行動変化、社会的影響、口コミ、製品やアイデア、態度が流行する理由を専門に研究する。一流学術誌に50本以上の論文を発表。『ニューヨーク・タイムズ』紙、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌などに寄稿した記事も人気を博している。

Apple、Google、NIKE、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などをクライアントに持つコンサルタントでもある。これまで数百の組織とともに働き、新製品の浸透、世論の形成、組織文化の変革などを実現してきた。『ファスト・カンパニー』誌の「ビジネス界でもっともクリエイティブな人々」に選出され、その仕事は『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』誌の「年間アイデア賞」で複数回取り上げられた。

「2021年 『THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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