- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761274726
作品紹介・あらすじ
4513名が2カ月に及ぶ実証実験を行い、94%が成果を出した!
元PowerPoint事業責任者と4種のAIが
導き出した資料作成のゴールデンルール!
本書では、
・826名の意思決定者に700時間かけてヒアリングし、
・5万1544枚のパワポ資料をAI分析して
導き出した「相手を動かす勝ちパターン」をすべて公開します。
□1スライド「105文字以内」
■フォントは「メイリオ」と「Meiryo UI」
□フォントサイズは「24ポイント以上」
■使用するカラーの種類は「3色以内」
□「余白」を多くし、「白抜き文字」を多用する
■「対角線」を意識して配置する
□「矢印」は5つ未満、「アイコン」は3つ以内
■「下線」と「赤字」は極力使わない
□「変化」を強調する
■「数字」を多く用いる(できれば奇数)
□「タイトル」は35文字以内、カタカナと数字を入れる
■「ページ番号」は右斜め上、もしくは左斜め上に
□「失敗事例」を盛り込む
……etc.
感想・レビュー・書評
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パワポで資料作成する人には必携の超おすすめ本。
これを読まずに資料作成するなんておこがましい。
◯基本ルール
・1スライド105文字、3色以内、文字の大きさはメイリオ24pts以上
・対角線と白で視線を誘導する※白抜き文字を要点などに使うことで視線を誘導
・矢印は5つ未満。アイコンは極力少なく
・メリットは変化、数字で表現する
●詳細●
◯文字のルール
・文字のフォントは、和文はメイリオ、英数字はSegoe(有料フォント)
・行間設定は12pt
・1スライド100文字以内
・体言止め
・数字は大きく単位は小さく
・タイトルやキーメッセージは13文字以内、カタカナと数字を入れる
┗ 1枚絵のタイトルが14文字以上の場合は改行。25文字以内に収める
◯色彩や色の使い方
・3色(文字・ベース・アクセントカラー)を決める
文字カラー:濃いグレー一択。黒色禁止
メイン(ベース)カラー:見出しや枠線、図、グラフなどに使う色。彩度が低いフラットカラーがベスト
アクセントカラー:注力すべきポイント、文言などに使う色。ベースカラーの反対の色相で、全体の5%以内、多くても10%以内
https://ppt.design4u.jp/color-selection/
・目が疲れるので、下線と赤字はなるべく使わない
・グラフも3色以内が鉄則
◯アイコンやグラフ
・矢印は5つ未満、アイコンは3つ以内
・画像の配置は、対応する文章の近くに
・グラフは徹底的にシンプルに
・文字も書く場合は、グラフは左、文字が右が鉄則
・1スライド、1グラフ
・グラフにはインサイト(洞察)を添える
・文字を邪魔しない、補足データとしてのグラフはスライド内の1/4
・大小を表現するなら棒グラフ、比率を表現するなら円グラフ
・エクセルで作ったグラフはスクリーンショットで撮って使う
・本編スライドに元データ、参照元の原文ママを載せない※全体のトンマナが崩れる
◯グラフや図がうまく作れない人
・表とグラフの最強参考例
https://tsutawarudesign.com/miyasuku1.html
・美しいグラフが簡単に作成できる Eegraph
https://eegraph.com/
・上級者向けスライド作成ツール Beautiful. AI
https://seleck.cc/1177
https://www.beautiful.ai/
◯資料の流れは2つしかない
・現状報告→課題 なぜ?→原因→解決策提案→効果→未来
・現状報告→課題 なぜ?→理想の姿→原因→解決策提案→効果→未来
※社外プレゼンの場合は、並走して共感→信頼→納得→決断が必要
◯資料作成のコツ
・資料の目的の根底は「人を動かす」こと。資料をプレゼンした結果、相手をどう動かしたいのかの観点からブラッシュアップする
・成功するための要素(変数)が何かを説明すること
・調査や実験などの結果、学説や法則を数字・データで信頼性を高めること
・事例や実証実験をもとにして、再現性が高いことを説明すること
・まとめスライドは、相手or自分たちが主語になって相手に行動を約束する
・問題解決を具体的に想像させる、変化後をいかに現実的に想起させることができるかにフォーカスすると効果的な資料になる
・30分以上の説明をする場合には、5枚に1回は画像や動画を大きく表示
・失敗事例を盛り込む
・資料全体のトンマナをチェックし続ける
・社内やネットに転がる資料をベースにする
◯裏技
・自己受容と他者承認。相手が思っているであろうことを認め、その上でさらに良くなる提案をする
・自己選択。自発的に決める行為を引き出すために、幾つかの選択肢の中から選ばせることで相手の自発的な行動を引き出す
・冒頭とまとめに数字を用いる。数字を用いることで最初から信頼性を増す
・数字を多く用いる、できれば奇数
◯プレゼンテクニック
・目的を明確に伝えること。その達成方法を冒頭と締めで説明すること
・資料はできるだけ配布しない
・肩書ではなく実績をアピール
・冒頭でしっかり問いかけをする
・「気付きや学び」を与えて「嬉しい裏切り」をすることで行動誘発へ繋げる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の企画を通すための資料作成術が書かれた本。
この内容を意識すれば確かに見やすい資料を作れると思う。
資料とは時間をかければ良いものができるわけではないので、楽して良い資料を作れるようになりたい人は一読の価値あり。 -
コンサル系の人々が推奨する、資料の作り方のエッセンスを、一冊に簡単にまとめた本。少ない文字数でちゃんとメッセージを漂う伝えようと言う趣旨で書かれている。
ちょっとずるいのは、この資料を作るのに⚫︎分ですと言われ方をしているけれども、作業にかかる時間がそれであって、どんな構成にするかを考える時間は相応にあるはず。 -
目新しいものはない
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ためになったね〜(もう中)
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50213577
資料作成のゴールは「伝えたいことが伝わる」ではなく、「思いどおりに相手を動かす」こと。本書では、826人に700時間かけてヒアリングし、5万1544枚のパワポ資料をAI分析して導き出した「相手を動かす勝ちパターン」がすべて公開されています。 (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦) -
効果のある資料のデザインについてわかりやすく学ぶことができた。
もっと分厚い資料作成のテクニック本はたくさんあるのだろうが、デザインに関してはこの資料だけで十分な気がする。
統計に基づいているので、本書記載の内容で試してみて、後は実感に基づいて試行錯誤を繰り返すのがよいだろう。
ストーリー作りに関しては、詳細に語られているわけではないので、別の伝え方本などで深める必要があると思う。 -
自分の伝えたい事だけをストーリーにしてプレゼンしていたと、深く反省させられた本。熟読する必要性を感じさせてくれるだけのプレゼンが、本にも実装されています。
★ 1スライド105文字、3色以内、文字の大きさは24pts以上
★ 問題解決をしてもらいたいし、変化後をいかに現実的に想像させることができるか?
イラストを使って表現
1. 日本語:Meiryo UI
2. 英数字:segoe UI
3. 文字色:白+基本色15%
4. ベースカラー(図やグラフなどで使う色)設定→彩度が低いフラットカラーを選択する
5. アクセントカラーはベースカラーの反対の色相で、全体の5%以内、多くても10%以内
6. 矢印は5つ未満
7. アイコンは3つ以内、意味なくアイコン使用しない
8. 目が疲れるので、下線と赤字はなるべく使わない
9. 数字を多く用いる、できれば奇数
10. タイトルは35文字以内、カタカナと数字を入れる。
11. ページ番号は右上に大きな数字で白抜き文字で、冒頭に存在の説明を
12. 失敗事例を盛り込む
13. 資料作成で活用できる効果・原則
・多数の人間が選んでいるものに安心感を得る_売り上げNo.1、〇〇賞受賞、×割で採用
・得するより損を避けたい
・相手を特別扱いすることで好感や信頼を得る。御社だけに、今月だけ、会員限定
14. キャプション(説明文)は短く、効果(=価値)を示す P76
15. 画像の配置は、対応する文章の近くに
16. 画面録画
17. 30分以上の説明をする場合には、5枚に1回は画像や動画を大きく表示
18. グラフにはインサイト(洞察)を添える
19. グラフの4つのルール
・グラフも3色以内に
・文字を邪魔しない、補足データとしてのグラフはスライド内の1/4
・大小を表現するなら棒グラフ、比率を表現するなら円グラフ
・エクセルで作ったグラフはスクリーンショットで撮っておく
■ 心掛け
1. ただ単に情報を出すだけではなく、相手の立場に立って相手が抱える課題は何かを理解し、
そこに向けて適切な情報を提供する必要性がある
困っていない場合には、他社の成功事例などを用いて
ホラーストーリー:コレしないとリスクがあるよ
ハッピーシナリオ:相手の嬉しさを増やす
で、攻める
「勇気づけ」で相手を動かす
相手の挑戦や行動を促す言葉を最後のまとめスライドに入れる
要するに、相手を勇気づける言葉を添える
2. やる気スイッチを押す、動機付け、能力、きっかけ、の3つの要素
① 自己受容と②他者承認
相手が思っているであろうことを認め、
その上でさらに良くなる提案をすることが求められる
③ 自己選択
自発的に決める行為を引き出すために、
幾つかの選択肢の中から選ばせるという行為が相手の自発的な行動を引き出す
※ 相手の考えや主張を認める内容、
※ 相手がもともと知っていたものを正しいと承認させる内容
を、含めて
※ 最後に複数の選択肢を用意して相手に決めてもらうこと
3. ストーリーを考える
4. ストーリーをアイドカに落とし込む
5. 意思決定者の願いは課題を解決すること
目的達成型と問題回避型によって情報の出し方が違う
目的達成型:自分の意志に関わらず、外の圧力によって取り組まざるを得ないケースが多い
→未来への変化を表現するのが効果的
問題回避型:明確なゴールが設定されていることは少なく、
前向きな数値目標を設定するように求められることがある
→相手の痛み・悩みが明確で期限が決まっているので
じっくり確実に解決するよりもスピードが求められる。
何もしないことがリスクであることを伝え、
相手の背中を押してあげるコンテンツを資料に織り込む
※それぞれの対応策 P109 バリュー・プロポジション・キャンパスの使用
6. 最初と最後が肝
※最後の〆方は、返報性の原理
まとめスライドは、相手が主語で、そして自分たちが主語になって相手に行動を約束する
7. 相手の嬉しさを増やす
プラスの感情を刺激するコンテンツ
8. 感情派向け、の資料作成のコツ
・冒頭と最後に画像(特に人の画像)が使われている
・疑問形よりも言い切る形で提案が行われている
・提案の根拠となるデータや数字も記載されている
※感情が先、数字が後
9. 理論は向け、の資料作成のコツ
論理派は、
・今感じている苦痛や悩みを解消するコンテンツを欲する
・成功確率を高めようとする
1_相手の目的を明確にし、その達成方法の概要を冒頭で説明すること
2_成功するための要素(変数)が何かを説明すること
3_調査や実験などの結果を数字・データで説明すること
4_学説や法則を用いてその数字・データの信頼性を高めること
5_事例や実証実験をもとにして、再現性が高いことを説明すること
6_最終判断のための評価軸をもとに選択肢を用意すること
10. 自分事化で共感を得る
提供した情報が、自分にとって関係のあるものだと思ってもらうこと
最初に共感が必要
■ プレゼンテクニック
・資料はできるだけ配布しない
・質疑応答の時間を確保する
・肩書ではなく実績をアピール
・冒頭の部分でしっかり問いかけをする
・当たり前のことを、ただ伝えるのではなく、相手が持っていないであろう
「気付きや学び」を与えて「嬉しい裏切り」をすることで行動誘発へ繋げる
・相手が報告か提案のどちらを望んでいるか?
資料の中では、下記順で並んでいることが必要
- 現状報告
1_課題
なぜ?→2_原因
- 提案
だから、どうする?→3_解決策
すると、どうなる?→4_効果
・マウスのポインターで
・word文書をインポート
・よく利用する昨日をツールバーに登録
・ショートカット利用 -
タイトルと講師の略歴から想像していた単なるパワポのテクニック集のようなものではなく、パワポを使って何をしたいのか、その先にあるものを考えさせてくれた作品。
もちろん、眼から鱗的ないわゆるテクニック的なものも十分に伝えてくれている。よかった。