「先見力」の授業 AI時代を勝ち抜く頭の使い方

著者 :
  • かんき出版
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761273224

作品紹介・あらすじ

メディアや知識人の「ウソ」を見抜き、一人勝ちする方法を筑波大学の先生が教えます。

感想・レビュー・書評

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  • 「絶対成功するもの」は予測できないが「絶対失敗するもの」は予測できる。
    この事例を数々紹介していおり、誠に興味深い好著。
    また、ウソつきは正直者の81倍よく喋るという法則も笑えた。
    他の著作「学者のウソ」と、漫画「銀のアンカー」を薦めていたので、今度読んでみよう。

    Amazonより////
    「今から100万円の価値がある話をしよう」
    ~筑波大学の先生が教える、社会人も学生もトクをする真の教養~

    ◎「テレビCM」に潜む危ない企業の見分け方(→72ページ)
    ◎「証券会社」が勧めた株を絶対買ってはいけない理由(→117ページ)
    ◎「投資信託のリスク」は小学生でも分かる(→30ページ)
    ◎Amazonレビューから「先見力のある・なし」がわかる(→47ページ)
    ◎AIやロボットに代替されない能力とは?(→208ページ)
    ◎ブラック企業経営者がよく口にする言葉とは?(→197ページ)
    ◎大多数の人が知らない「自然エネルギーの裏事情」(→93ページ)

    ★「はじめに」より★
    お金を稼ぎたいと思ったとき、多くの人はどうすれば成功するかを考えます。
    そのため、こうすれば成功すると語るビジネス書に手が伸びがちです。
    けれども、絶対成功するビジネスを予測することは不可能です。
    うまくいくことが誰の目にも明らかなものには、多くの人が殺到します。
    そのため競争が激しくなり、利益が薄くなるのです。

    一方、絶対に失敗するビジネスを予測するのは、比較的簡単です。
    多くの人が成功すると信じているものが必ず失敗すると気づいたとき、
    その情報格差を使って大きな利益を上げることができることはあまり知られていません。

    本書は、個人の損得に大きくかかわるウソについて集中的に取り上げています。
    個人が騙されて大損をするかもしれない話や、逆に社会で信じられているウソに気づくことで大きな利益を得られる話を紹介していきます。

  • テレビCMは、資本集約型の企業に適している。労働集約型は、相性がよくない。
    自然エネルギーはエネルギー密度が低い。太陽光や風力は水力の5倍の土地が必要。太陽光パネルは10年以上たつと発電力が1/10に落ちる。
    研究不正はばれないと思っている人が多い。研究を数だけで評価する風潮が浸透した。
    政治色が強い会社はよくない。
    TOEIC800点以上ならはじかれない。学歴や資格は嘘を付けない。
    看護師、介護福祉士、保育士の仕事は代替しにくい。
    外科医は不足し、眼科皮膚科は増える。女医が増えたから。

    リベラルアーツには、騙されないための知識という含意がある。
    自分に話しかけてくる人の9割は嘘である。自分から話しかければ相手の9割は善人である。善人が9割いるが、話しかけてくるのは嘘つきばかり。

  • サッと読めるイメージを持っていたので、じっくり計算しながら読むのに向いている点で、少し評価を下げた。

    確かに先見力の授業であり、章末の質問コーナーでは素朴な質問に答える中で、この能力の身につけ方などを教えてくれたが、
    正直、この本を読まなくてもそうだよなって感じの教えが書かれていたように思う。
    当たり前のことができていない私達に、改めて警告してくれているわけであるが、期待をしすぎていたため少しぱっとしなかった。
    しかし、本に出てくる研究の内容はとてもユニークなものだった。

    まとめると、当たり前の事・みんながわかっているけど実施していない、気にかけていない事の、大切さを教えてくれる本なのかもしれない。

  • 1386

  • 世の中をうまく生きるための基礎リテラシーが詰め込まれている。考える技術ともいえる。学歴や職歴に関係なく、この基礎リテラシーをもって、個々人の考える力が高まっていくと、国力もあがっていくのかもしれないも思わされる。こういった話が、高校の義務教育の中に入れ込まれるとすごくいいなと思ったり。できるだけ、若いうちから読みたい。

  • 人の言うことを鵜呑みにして騙されず、ファクトをしっかりと掴みに行きましょうというのが、この本で一番自分の中で残りました。
    自然言語処理と機械学習で、Amazonレビューをいろんな角度で分析してるのが、非常に面白いです。

  • 頭の使い方、ダマされないための考え方のヒントは紹介されているが、読み終わってやってみようと思わないのは、投資とか儲けとかの話で読者を動機づけようとしているからだろうか。
    講義の内容としては、おそらくその場で聞いたら面白いと思うが、本としては軽いテイストになってしまっている。

  • 小学校二年生で、「共産主義はうまくいかない」ことを理解した著者は面白い。

    印象に残ったところ
    ・マキャベリの言葉
    民衆は賢明ではない。しかし、自分の損益に関する事については、民衆は見抜く力がある。

    ・テレビCMを打っている企業の中で、危ない企業を見抜く
     労働集約型産業:CMを打って人が集まっても、人件費がかかる(例:NOVA)
     資本集約型産業:投資によって製造単価が下げられるもの
     CMを打つ経済的合理性があるのは資本集約型産業

    ・紹介図書
    「学問とは何か?」「学者のウソ」「自由論」「経済人の終わり」

  • 言い方は極端だけど、やったことのない考え方だったので参考になった。

    特に、2つ以上の専門分野(特に関係性の低いもの同士)を跨いでビジネスをすることは、競争相手が少なく、組み合わせも無数に存在するので、チャンスになりうる
    というのが面白かった。たしかに。

    広くやりたいこと、興味があることを探し、勉強しよう。
    自分が何を持っているかは振り返っておこう。

    故障箇所の推測とか、株の上下予測とか、学習でできるかも?学習は勉強しておきたい。

    もっと世の中のことに関心持たないとなと実感した。なんも知らなかった。

  •  絶対成功するものは予測できないが
     絶対失敗するものは予測できる

     先見力とは何かと問われれば、いかに自分がその事案に集中して情報を集めていたかという事だろう。

     一見して正しい事も立場を変えれば180度変わってしまう。特に今の世の中の振れ幅は異常すぎる。それを見越す能力を得るためには問い思いこの本を持ち出した。

     といってもこの本がすべて正しいという考えも間違いだろうという事。

     

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著者プロフィール

掛谷英紀(かけや・ひでき)

筑波大学システム情報系准教授。昭和45年、大阪府生まれ。東大大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。通信総合研究所(現情報通信研究機構)研究員を経て現職。専門はメディア工学。
著書に『学問とは何か』(大学教育出版)、『学者のウソ』(ソフトバンククリエイティブ)。近著に『「先見力」の授業』(かんき出版)。

「2021年 『人類の敵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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