- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760149858
感想・レビュー・書評
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「タイムトラベル」をテーマに、SF的な観点、科学的な観点、哲学的な観点などなど、様々な角度から切り込む力作。
普段どんな読書生活を送っていたらこんな本が書けるんだろうか。しかも著者自身は別にこの手の研究をしている専門家という訳でもなく。
そして、SF好きを自認しながらも、実はまだHGウェルズの『タイムマシン』を読んでいなくて、なんて無教養なんだろうと反省した。
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4次元とは
タイムパラドックス(親殺しのパラドックス)
なぜこれまで未来から来た人に我々は出会ってないのか
その時代に介入してよいのか
多世界解釈(パラレルワールド)
決定論、自由意思
相対性理論
過去に行ったら若くならないのか
物理学の方程式に時間の流れはない
デジャヴ -
「タイムトラベル」をテーマに、時を越えることについて考察していく。H.G.ウェルズのSF小説「タイムマシン」を足掛かりに、時間を扱った様々な小説に登場する理論や解釈、実際の科学者の主張などをも交えながら、時間についての考察は多様で複雑に広がっていく。
時間とは何か、超越できるものなのか、超越したらどうなるのか、起こりうるパラドックスはどう解釈できるのか、時間は流れなのか空間と同じような広がりなのか、そもそも時間というものは存在するのか、永遠とは何か。などなど時間に関する謎を各章ごとに話のテーマを絞って考える。 -
読了。タイトルこそ「タイムトラベル」だが、単にタイムトラベルについての科学解説書というわけではない。もちろん、それに触れてはいるが、全体としては、H.G.ウェルズはもとよりプルーストやアインシュタイン、村上春樹まで、さまざまな人物の言葉を引用しながら「時間」についての考察を進めていく、どちらかというと哲学書に近いと思った。特にわくわくする話ではないが、読み物として面白かった。
なお、マーク・トウェインの「アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー」が読みたくなった。 -
《目次》
第1章 タイムマシン
第2章 世紀末
第3章 哲学者とパルプマガジン
第4章 古の光
第5章 時の門
第6章 時間の矢
第7章 川、道路、迷宮
第8章 永遠
第9章 時を埋める
第10章 時をさかのぼる
第11章 パラドックス
第12章 時間とはなにか
第13章 唯一の船
第14章 現在とは何か -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1309770 -
時間は永遠に無数の未来へ向かって分岐する。ボルヘスの庭は、妙なる調べに誘われてまよい込む時の迷宮。
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何とか読了。残念ながら私には何が面白いのかよく分からなかった。タイムトラベルの歴史の本かと思って読み始めたが、それだけでなく時間とはみたいな話に広がっていく。古今東西の様々な人物や物語に言及されるが、すんなりとわかりやすい結論に辿り着くというような本ではない。
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請求記号 421.2/G 49