ピンポン外交の陰にいたスパイ

  • 柏書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760146208

作品紹介・あらすじ

一九七〇年代初頭、アメリカと中国の間に劇的な宥和を生んだ「ピンポン外交」。そこには五〇年前にさかのぼる、一人の男の存在があった…イギリス名門貴族の出身にして、社会主義者、映画プロデューサーで国際卓球連盟会長、アイヴァー・モンタギューの活躍と、卓球を巧みに取り入れてゆく中国の姿を描く。中国が卓球王国となるきっかけを作ったスパイと、激動の二十世紀・年代記。

感想・レビュー・書評

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  • 【卓球の真の歴史とは、スパイ活動、世界情勢の悪化、和解、殺人、復讐、巧みな外交などがからむ、奇想天外な物語である】(文中より引用)

    今や中国の「国技」として一般に捉えられている卓球。その卓球と政治の関わりを、米中間の外交や産みの親であるイギリス人スパイによる活動から垣間見ていく作品です。著者は、「タイムズ」や「フィナンシャル・タイムズ」などに寄稿しているニコラス・グリフィン。訳者は、東京外国語大学を卒業した五十嵐加奈子。原題は、"Ping Pong Diplomacy: The Secret History Behind the Game That Changed the World"。

    卓球の歴史にこんなにも興味深い一面があったのかと驚かされずにはいられない一冊。歯切れの良い書きぶりと相まってページを繰る手が止まりませんでした。しっかりと関わった人物のその後まで取材している(そして「その後」がどれも味わい深い)点も高評価です。

    これは思った以上にアタリ☆5つ

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  •  世界史の面白さが味わえる。
     現代中国に、万が一、周恩来がいなかったら。あらためて、それを思う。
     
     それにしても、子どもの頃、急に田中角栄が日中国交正常化をなしとげたが、そのスタート地点に、こんなドラマがあったとは。

     ピンポンさんの本を、今度は読もう。

     

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