婆のいざない: 地域学へ

著者 :
  • 柏書房
4.17
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760138036

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 赤坂憲雄「婆のいざない」書評 「いくつもの日本」という多様性へ|好書好日(2018.06.08)
    https://book.asahi.com/article/11645551

    婆のいざない―地域学へ | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/476013803X/

    婆のいざない | 柏書房株式会社
    https://www.kashiwashobo.co.jp/book/9784760138036

  • 自分が歌いたい「歌」がない
    マスコミから流れてくる「歌」は
    消費される「歌」であり
    自分たちの「歌」ではない
    ならば
    自分たちの「歌」は
    自分たちで創っていくしかない
    そんな「歌うたい」の友だちが
    増えていった数十年前から
    「地方」を意識するようになっていった

    そのころに
    出逢った 興味深い書き手のお一人が
    赤坂憲雄 だった

    当たり前のことであるが
    その土地で暮らすということは
    その土地ならではの考え方
    その土地ならではの食べもの
    その土地ならではの祭り方
    その土地ならではの在り方
    を抜きにしては
    暮らしていくことは できない

    十人十色 どころか
    百人百色、千人千色
    の「暮らし」がそこに産まれる

    全てに優劣はなく
    全ては平等である
    当たり前のことを書いておらるのだが
    改めて読むと やはり 新鮮である

  • 「はじめは講演集として編むつもりだった」と後書きにあったが、語りを聞くようなおだやかな文体で読みやすい。
    よく巷で使われる"日本の"伝統という言葉に無理矢理統一化され排除されるイメージと違和感があり「東北学」のひとの本を読んでみようと手に取った最初の1冊。違和感への答えも「いくつもの日本」「多様性」「開く」「中心の複数化」という言葉からの未来への示唆もあり興味深かった。
    この本が震災前の2010年出版だという事に胸が痛む。

  • 地域学を提唱してきた民俗学におけるフィールドワーク第一人者赤坂憲雄の著作。日本列島を一つと見なしてきたこれまでの観念を解き放ち、いくつもの日本があることを思索するための冒険は続いている。
    示唆に富んだ作品。

  • ふむ

  • 「おれは河童を見たことがある。若いころのことだ。夕方だったよ。」
    魅力的な導入部にひかれてよみましたが、
    それ以上に中身はおもしろかったです。
    ぜひ、民俗学を志す人以外にも。
    【熊本大学】ペン-ネーム:169
    ☆この本は熊本大学附属図書館中央館にあります。 
     請求記号 380.1 A,32

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1953年、東京生まれ。学習院大学教授。専攻は民俗学・日本文化論。
『岡本太郎の見た日本』でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。
『異人論序説』『排除の現象学』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』(講談社学術文庫)、『岡本太郎の見た日本』『象徴天皇という物語』(岩波現代文庫)、『武蔵野をよむ』(岩波新書)、『性食考』『ナウシカ考』(岩波書店)、『民俗知は可能か』(春秋社)など著書多数。

「2023年 『災間に生かされて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤坂憲雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×