- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759818208
作品紹介・あらすじ
レアメタル(希少金属)は,スマホや電池,ハイブリッド車など,快適な暮らしを支えるハイテク製品に欠かせない.最大消費国といえる日本も,レアメタルは輸入が頼りだ.本書では,資源の問題,金属の利用史や希土類(レアアース)の素性を眺め,113番元素で話題の「元素合成」もとりあげる.関連科学者の逸話,資源確保と国際情勢のからみ合いを紹介しつつ,金属(化学)なしでは立ち行かない現代社会の素顔を暴き,遠い未来も展望する.金属を制する者は世界を制す――その事実に思い至れば,スマホを見る目も変わるだろう.
感想・レビュー・書評
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最新のエレクトロニクスを支える希土類(レアアース)の話。レアアースは必ずしも分布が少ないのでなく、単離や加工がしにくく、需要が多くて品薄になりやすいから「レア」。今世紀に入って中国がレアアースの安売りを仕掛けて他国の供給を排除し、徐々に世界の市場を支配していく様子が書かれている。
石油や天元資源に恵まれない日本にも、せめて希土類の鉱床があれば国際的な影響力を発揮できるのに、と思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20世紀は石油、21世紀はレアメタルの争奪戦時代。レアメタル(希少金属)は、スマホや電池、ハイブリッド車など、快適な暮らしを支えるハイテク製品に欠かせない。最大消費国といえる日本も、レアメタルは輸入が頼りだ。金属を制する者は世界を制す―その事実に思い至れば、スマホを見る目も変わるだろう。(出版社HPより)
◆◇工学分館の所蔵はこちら→
https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT22042630 -
請求記号 565.8/V 62
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レアメタルについて体系的に学べるといった類の本ではない。化学の博士号を持ったジャーナリストである筆者がレアメタルにまつわる色々な話を聞かせてくれるといった感じ。歴史人物エピソードやSF映画などの知識が織り交ぜられ、16章あるそれぞれの話は軽妙で興味深いものとなっている。