海洋プラスチックごみ問題の真実: マイクロプラスチックの実態と未来予測 (DOJIN選書)
- 化学同人 (2020年7月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759816860
作品紹介・あらすじ
2019年,大阪G20サミットで「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が示され,2050年までに海洋プラスチック汚染ゼロ目標が合意された.なぜ海のプラスチックは問題とされるのか.また,海洋プラスチック問題で言及される「マイクロプラスチック」とはどのようなものなのか.本書は,2007年から海洋ゴミの研究を始めた著者が,海洋プラスチック汚染の実態,マイクロプラスチックが生物に与える影響などを,科学的な根拠に基づき丁寧に解説する.さらに,海洋プラスチック汚染低減のために何ができるか,真摯な言葉で提言する.
感想・レビュー・書評
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海洋プラスチックというと海の生物が誤食してしまうことや網などに囚われてしまうことを思い浮かべますが、影響はそれだけにとどまらないことを知ることができました。
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https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00555644 -
【配架場所】 図・2F開架
【請求記号】 519.4||IS
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/452292 -
面白かった
海には相当な量のマイクロプラスチックが流れ込んでいる
0.3m以下のマイクロプラスチックは採取出来ないため明確な量は分からないが、これを放置して問題が起きてからでは遅い。
私たちに出来ることは、無駄なプラスチックゴミを生み出さないようにすること、海岸のマイクロプラスチックの掃除をすることか。
マイクロプラスチック流出のルートである河川は、海に出る前にプラスチックを回収することは出来ないのか?
そういう装置を普及させればマイクロプラスチックの流出は幾分防げる気がする -
海洋プラスチックごみ問題ついて、検証された資料とデータに基づいてわかりやすく記述されている。
注のかたちで参考文献が記されており、その多くが英語圏の研究である。
著者はこの分野の第一線で活躍されている研究者さんですが、文体もかたくなく、です・ます調なのもよかった。コンパクトだが、濃い内容。
海洋ごみ問題の現状に加え、マイクロプラスチックの危険性について書かれている。
生分解性プラスチックに全面的に期待するわけではなく、その問題点(耐熱性、価格、変形)について指摘。まずは、使い捨てることが前提となっているプラスチックから減らしていくべき。 -
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査読されたものしか記載しない
環境問題を煽っているような著者ではない
マイクロプラスチックは今後大きな問題になってくる
今は研究の過程
99%は適正に処理されている
1%をなくす事は難しい
その1%について、総量が多ければその1%が膨大な量になる
それが問題 -
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