愛の手紙の決めゼリフ 文豪はこうして心をつかんだ

著者 :
  • 海竜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759317169

作品紹介・あらすじ

①現代人も手紙やメールで使える、 「相手の心をつかむ言葉」が満載!
②親しい人宛の手紙で、あの文豪・偉人の意外な素顔を見られる。
③私たちと変わらない、「人生の山あり谷あり」が描かれ、励まされます。

夏目漱石、太宰治、宮沢賢治、ドストエフスキー、ダーウィン、良寛、渥美清…
さすが! と驚嘆し、ときに涙し、ときにニヤニヤしてしまう「手紙の言葉のマジック」を一挙紹介!

感想・レビュー・書評

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  • 文豪たちの「ことばのマジック」がここに!

  • 夏目漱石から発展し、文豪たちについて知ることができる作品。

  • 文豪や芸術家、その家族や恋人との間の手紙の決めゼリフ集。
    胸を打ち抜かれたものをいくつか。

    ●恋愛の決めゼリフ
     平塚らいてう
     ライてうから恋人への質問状。で、その恋人:奥村博史さんからの返事が普通なんだけど、真摯でストレートで確かな愛にあふれている。これは女史も即オチやわ~。読んでるこちらも、ときめいちゃったじゃないか。

    ●夫婦愛の決めゼリフ
     徳冨蘆花夫婦
     ずーっとイチャコラしとる。「末永く爆発しろ~!」って、こんなときに使うんだよね。

     和辻哲郎夫妻
     照夫人が寄こした2人の坊やの言葉。速攻、家に帰りますわ。

    ●友愛の決めゼリフ
     梶井基次郎から川端康成への、療養先からの手紙
     初夏の山里のスケッチ。生への憧れ。初々しい緑と咲き誇る花と、これから苗を植える土と。

    ●家族愛の決めゼリフ
     野口シカ→野口英世へ
     読むたびに、子へと焦がれる気持ちに圧倒され、胸を締め付けられる。息子を送り出して、ずっと寂しいのを我慢してたのが、自分の終わりの時間が見えてきて、“会いたい”を止められなくなったんだろうなあ。

    ●師弟愛の決めゼリフ
     夏目漱石→野村伝四
     ビスケットをかじりながら学生たちの試験の添削をする漱石先生。ビスケットは無くなるが、答案はなくならない漱石先生。愛しい。先生の取り巻き文豪蹴散らして愛を叫びたい。即、庭で焼却されそうだが。

     志賀直哉→杉田英男、太宰治
     一時の激情に筆をすべらせてしまった後悔が、杉田氏への手紙から切々と伝わる。

     夏目漱石→松根東洋城
     恋愛のアドバイスをユーモアも交えて。きっと、キリキリと張り詰めていた心持ちが、少し緩んだのではないかな。

    別離の決めゼリフもあるんですが、やっぱ気持ちよく離縁って、無いよなー。

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著者プロフィール

中川 越(なかがわ えつ)
1954年東京都生まれ。中央大学卒業後、雑誌・書籍編集者を経て、執筆活動に入る。手紙に関する著作が多く、古今東西、有名無名を問わず、さまざまな人物のものを紹介。手紙の文面の裏に潜む感情まで考察する文章で人気を集めている。著書に『文豪たちの手紙の奥義 ラブレターから借金依頼まで』『夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫』『漱石からの手紙 人生に折り合いをつけるには』『すごい言い訳!』など多数。

「2020年 『愛の手紙の決めゼリフ 文豪はこうして心をつかんだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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