流星シネマ (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.68
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本棚登録 : 601
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444248

作品紹介・あらすじ

「いま、ここにいない人やモノの声を聴く」──都会のへりのガケ下の町。
鯨塚があるその町で、僕は〈流星新聞〉を発行しているアルフレッドの手伝いをしている。
深夜営業の〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君、「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君。
〈ひともしどき〉という名の詩集屋を営むカナさん、メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさん──
個性的で魅力的な住人が織りなす、静かで滋味深い長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 見えない川が 静かに、静かに、流れるような不思議なお話。
    現実の話として語られるのですが、ファンタジーのようです。
    それは、「目に見えないもの」について語っているからでしょうか。

    昔、海からとんでもないものがやってきたという伝説の川がある町。
    伝説の川は、今は埋められて遊歩道になっています。
    でも、歩道の下は暗渠になっていて今でも川は流れているのです。
    表に見えないだけで…。

    ある発見が町を湧きたたせます。
    詩人であり、詩集の編集者でもあるカナさんはこう言います。
    「たいていのものはかけらなのよ。すべてが何かの一部なの」
    かけらを形にしようと 作業を進めるうちに
    作業に関わる人々の心に、未来へと向かう明るい変化が生まれます。
    未完成なものがあるということは
    目標に向かって手を休めない限り
    いつか完成する日が来ることを意味するのですから。

    静かで心温まる物語でした。

    ただ、冒頭に書かれていた文言がずっと引っかかっています。
    『この世界は着々と冬に向かい続けていて、
    われわれもまた、ひとりひとり冬に向かい続ける。
    けれども、今自分がどのあたりまで来ているのか分からない』
    そして、中盤では、例のカナさんがある依頼を受けてこう言います。
    「できるだけ急いでね。そうじゃないと…」
    ちょっと切ない感じが残りました。

    • yyさん
      傍らにコーヒーを。さん

      螺旋プロジェクト って知りませんでした。

      吉田氏の世界観、独特ですよね。
      私も好きです。
      「鼻息荒く...
      傍らにコーヒーを。さん

      螺旋プロジェクト って知りませんでした。

      吉田氏の世界観、独特ですよね。
      私も好きです。
      「鼻息荒く…」のところでは笑っちゃいましたけど (^^)

      しばらく吉田ワールドに触れてないなぁ。
      積読本の列に並んでもらわなくては!
      傍らにコーヒーを。さんのお陰です。
      ありがとうございます。
      2023/08/26
    • 傍らに珈琲を。さん
      yyさん

      螺旋プロジェクト8名の作家さんの中には、伊坂幸太郎さんも入ってます。
      というか、伊坂さんが言い出しっぺのようです♪

      伊坂幸太郎...
      yyさん

      螺旋プロジェクト8名の作家さんの中には、伊坂幸太郎さんも入ってます。
      というか、伊坂さんが言い出しっぺのようです♪

      伊坂幸太郎「シーソーモンスター」
      吉田篤弘「天使も怪物も眠る夜」
      が、該当作品です。
      他に、朝井リョウさんや薬丸岳さんもいらっしゃいます。
      共通ルールのもとで皆さん作られているので、普段の作品と違うから好きじゃないと仰る方もいらっしゃいます。
      でも私は伊坂さん以外は初読みだったせいか、めちゃくちゃ楽しめました♪

      螺旋プロジェクトは第二弾も始動しているらしく、こちらには凪良ゆうさんも加わっているようなので楽しみにしています。
      文庫化されてから読むと思うので、先になりそうですが。
      2023/08/26
    • yyさん
      珈琲さん (このお名前で呼ばせていただきますね♪)

      吉田篤弘氏の「天使も怪物も眠る夜」、近いうちに読もうと思います。
      ”わくわくする...
      珈琲さん (このお名前で呼ばせていただきますね♪)

      吉田篤弘氏の「天使も怪物も眠る夜」、近いうちに読もうと思います。
      ”わくわくするような知らなかったこと” を知ることができるのが
      このブクログの素敵な所だと思います。
      情報をありがとうございます。

      2023/08/26
  • 「屋根裏のチェリー」を買おうと思っていたが、その前の話があると分かり、こちらから読むことにした。
    都会のへりの窪んだところにあるガケ下の町で、「流星新聞」を発行する手伝いをしている太郎君と、その周りの人たちの話。

    自分が創刊した「流星新聞」を太郎君に託して故郷に帰ったアルフレッド。
    「メアリー・ポピンズ」を愛読しジュリー・アンドリュースにあこがれるミユキさん。
    編集室に置いてあるピアノを弾きに来るバジ君。
    詩集屋を営む“煙草をくわえた女神”カナさん。
    幼馴染で〈オキナワ・ステーキ〉の店主・ゴー君と、流し目が素敵な看板娘のハルミさん。
    個性的なコーヒーとカレーのお店〈バイカル〉の店主・椋本さん(兄)と、クジラが眠ると言われる町の研究をする椋本さん(弟)。
    転校生のアキヤマ君。
    黒い革のケースを抱えて〈オキナワ・ステーキ〉に通ってくる丹後さん。
    〈鯨オーケストラ〉のオーボエ奏者・岡さん(サユリさん)。

    人の記憶とそこからにじみ出る心情について何度も語られる物語だが、出来れば忘れてしまいたいけれど決して忘れてはならない記憶になったアキヤマ君のエピソードが強烈。
    人間が手に入れた「忘却」という能力の中で、忘れてはいけないことなのに日々の生活の中で薄れていく記憶との付き合い方が切ない。
    ガケ崩れによって突如現れた鯨の骨や本のタイトルにつながる8ミリフィルムのエピソードも印象的。
    『小さなかけらを拾い集めて、大きな輪郭を見つけ出す』と語られた編集者の仕事さながら、散り散りになってしまったものとかみんなが忘れてしまったもののかけらを集めて、忘れていた出来事や懐かしい人を浮き彫りにする。
    個性的な町の人々と、彼らが暮らす静かで穏やかで不思議で意味深な世界が、心地良かった。

  •  何気ない日常を淡々と綴った小説です。町の喧騒や雑踏からかけ離れ、会話のテンポややり取りも余計な感情が削ぎ落とされた印象なのですが、不思議なことにずっと読んでいたくなる魅力があるのです。これが吉田篤弘さん特有の世界でしょうか。
     主人公・太郎の視点で描かれる日々は、優しさと静けさ、寂しさと哀しさが同居し、幻想的な雰囲気さえ醸し出しています。
     物語の舞台が、<鯨塚>というガケの下の町で、暗渠(地下埋設の川・水路)があり、かつて、この川に鯨が迷い込んで絶命し、埋葬されたという逸話があるのでした。
     「今」と「かつて」を結び付ける、というより、つながっていることを示した浪漫が感じられます。「あとがき」に次の一文が…。
     <なぜ物語を読むのか、書くのかといえば、この騒がしい世の中に暮らしながらも、ひととき、書物のかたちになった静寂に立ちかえり、心身を「澄ます」ためではないか>
     なるほど納得です。日常にフィルターをかけ、異世界へ連れて行ってもらえるような心地よい読書体験ができました。

  • 「むかしむかし、この町には大きな川が流れていて、その川へ、鯨が海から迷い込んできた」
    そんなおとぎ話のような、ガケ下の町で、魅力的な個性あふれる人たちばかりが登場するお話。
    淡々と続いていく清流のような、とても静かな物語です。
    音もない断片的な8ミリフィルムを繋げたり、鯨の骨の標本を組み上げたり。
    物事はすべてつながっているようです。
    遠い昔の記憶、その小さなかけらのひとつひとつが温かく、じんわりと心に沁みてきます。

  • アルフレッドの言葉…「小さなかけらを拾い集めて、大きな輪郭を見つけ出すこと」
    静かな語り口、心に沁みる独特の世界観。
    とても好きな一冊になりました!

  • 穏やかに流れるクラシック音楽のように、その物語は静かに進んでいく。
    かつて一頭の鯨が泳ぎついたとされる川。今は暗渠となって遊歩道の下を流れている。
    川の姿を見ることは叶わなくても、今もなお地中深くに川は確実に流れている。

    幼馴染みの3人の、忘れられない川にまつわる記憶。
    長年に渡り閉じ込められた大切な記憶が蘇った時、物語は新たに再生される。
    時を戻すことは叶わないけれど、人生は何度でも再生して、何度でもやり直せる。
    たぶん、きっと、おそらくは。


    去年図書館から借りて単行本を読了。
    つい先日『屋根裏のチェリー』を読んで『流星シネマ』のみんなと一年ぶりに再会。
    懐かしくなって『流星シネマ』を再読したくなり、急遽文庫本を購入して改めて読み直した。
    一度目に読んだ時には気付かなかったあれこれを発見し、改めて感動が蘇った。
    『流星シネマ』の終盤で『屋根裏のチェリー』が始まっていたことが分かりとても嬉しかった。
    「そして、冬はある日、何の予告もなしに終わってしまう」
    そんなふうに始まる物語は、吉田さんの中でこの時から既に始まっていたなんて。

    吉田さんの「あとがき」によると、この先〈鯨オーケストラ〉の物語が控えている、という。
    その時もまた『流星シネマ』と『屋根裏のチェリー』を改めて再読するのだろう。
    たぶん、きっと、おそらくは。
    今からとても楽しみだ。

  • 吉田篤弘さんの作品を読むのはまだ3作目なのだけど、
    いつも始めの1行が素晴らしい。
    「この世界は、いつでも冬に向かっている。」
    グッと引き込まれて、まだどのような内容かも分からない私を、ストンとその世界に着地させてくれる。
    クラフトエヴィング商會としての装幀も、吉田さんのイラストも可愛らしくて、創造力が掻き立てられる。

    それに読み始めて直ぐ、他の作品に繋がる欠片を見つけた。
    「それからはスープのことばかり…」の街や空気感…。
    「天使も怪物も…」の未来予測、鯨、作家、眠り…。
    そしてどちらにもあった映画上映シーン。
    きっと吉田さんの中には別の世界が存在していて、そこはどこか懐かしく、ちょっぴり私達の住む現実とは違っているけれど、
    魅力的な人々が毎日を営み暮らしている。
    彼らの暮らす世界は、遠いようで実はすぐ傍なのかもしれない。

    吉田さんは…というより「太郎君」は、世界はいつでも冬に向かっており、我々一人一人もまた冬に向かいつづけていると言う。
    いま、自分が四つの季節のどのあたりまで来ているかは分からないけれど、神様がそのように世界をつくったからと。

    唐突だが、私は暗渠という言葉をNHKのブラタモリで知った。
    かつては川だったが、今は水面が見えないように蓋をされた水路だ。
    本作では暗渠が最も重要なキーワードだ。
    暗渠がイメージ出来れば、『「むかし」や「かつて」はそう簡単には消滅しない』で、『「いま」と隣り合わせ』で『息づいている』との作者のメッセージをしっかり受け取ることができる。

    暗渠がまだ川だった頃、迷い込んできた鯨がいたと椋本さんが話し始める。
    人々の生活区域に鯨が入り込むエピソードは「天使も怪物も…」でも語られた。
    鯨オーケストラも「天使も怪物も…」のエピソードと響き合う。
    2023年2月28日に角川から吉田さんの単行本「鯨オーケストラ」も発刊されるらしい。
    そうやって象徴的な何かを作品の共通事項としながら、世界観と時間軸が少しずつずれたストーリーを、吉田さんは紡ぎ続けているのかな。
    切り取り方、時間軸、キャストを変えながら、吉田さんは変わらぬメッセージを私達に送り続けてくれている。
    全ての吉田作品が音叉のように響きあっているように感じて、不思議な思いだ。

    吉田さんが作品に散りばめている欠片は、まだまだ沢山ある。
    吉田さんお馴染みの懐かしい街並みや欠片達に導かれ、私もその世界に入り込んでゆく。
    それがとても心地いい。
    鯨塚の云われも、流星新聞の由来も、コウモリ傘が降ってきた日に帰ってくるミユキさんも、其々のエピソードが素敵で、
    それらも吉田篤弘ファンとしてうっとりするところ。
    それから、他の吉田作品みられるスープやパンのように、
    私達がその言葉を聞いたときに思い浮かべる、共通の温かさや匂いやホッとする美味しさを、
    小説の中に上手に織り込むのも魅力のひとつ。
    今回はオキナワステーキでありバイカルカレーであった。
    同様に吉田さんは天気や季節が持つ、私達の共通のイメージを取り込むのも巧みだ。

    2章で初めて語り手である太郎君のフルネームも明かされる。
    2章以降も吉田さんの作り出す不思議で素敵なエピソードが続くけれど、紹介し出すとキリがない。
    うっかり落としてしまったメアリーの「ア」、「ひろげたシーツが風に飛ばされないよう、要所要所に置かれた、重しのようなものだった」というアルフレッドの「ア」など。

    太郎君の思いとして『自分の手で土の中から「おとぎ話」のかけらを見つけ出すのは、骨そのものが見つかるだけでなく、より深い奥行きをもった神話に指先で触れる思いだった』との文章があるのだけど、
    これって、素敵なエピソードをご自身の中から見つけ出した時の、吉田さんご本人の感覚なのではないかと思った。
    そしてアルフレッドの言葉として、
    「小さなかけらを拾い集めて、大きな輪郭を見つけ出すこと」
    カナさんの台詞として、
    「だって、たいていのものはかけらなのよ。分かりにくいだけでね、すべてが何かの一部なの」
    と続く。

    小説1つ分の心地良さは、読み終えても暫く私の中に留まってくれる。
    その余韻が去ったあと、また新たな1冊を手にしたくなってしまうのだ。

    • 傍らに珈琲を。さん
      ぐっちょさん初めまして!
      とっても嬉しいです。
      有難う御座います♪
      ぐっちょさん初めまして!
      とっても嬉しいです。
      有難う御座います♪
      2024/04/20
    • ぐっちょんさん
      とんでもないです
      良き感想を書いていただき、ありがとうございました

      ステキな物語に、素敵な感想…
      読後に物語を思い出させてくれるのにピッタ...
      とんでもないです
      良き感想を書いていただき、ありがとうございました

      ステキな物語に、素敵な感想…
      読後に物語を思い出させてくれるのにピッタリな感想の文でした
      感じたことも近くて嬉しくさせてもらいました
      2024/04/20
    • 傍らに珈琲を。さん
      重ね重ね嬉しいコメント有難う御座います♪
      吉田篤弘さん、いいですよね~。
      螺旋プロジェクトを読み進めている時に『天使も怪物も眠る夜』を知って...
      重ね重ね嬉しいコメント有難う御座います♪
      吉田篤弘さん、いいですよね~。
      螺旋プロジェクトを読み進めている時に『天使も怪物も眠る夜』を知って、それ以来すっかりファンになってしまいました。
      吉田さん作品、沢山出版されていますよね。
      中々追い付かないのですが、少しずつ読んでいこうと思ってます。
      2024/04/20
  • 誰でも出入り自由な編集室で、「流星新聞」を発行するアルフレッドと、その手伝いをする「僕」。
    この町には深夜営業のステーキ屋さん〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君や、ピアノ弾きのバジ君がいて。こういう登場人物の設定がすごく好き。みんながのんびり自由に、何にもとらわれずに生きている感じ。

    チョコレート工場で働いていた父と兄を失った丹後さんの話。
    「大きなものに呑まれないためには、自分が大きくなるしかありません」
    いつかやってくる「とんでもなく大きなもの」に備えて、自分の音楽を作り、ひたすらヴァイオリンを練習して、ステーキをほおばる。
    なんか、いいなぁと思った。

    大きな廃工場と、鯨の骨の発掘と、解散してしまったオーケストラと、アルフレッドの8ミリフィルムの上映会。最後はいろんな要素がうまく繋がって、ほんわかした終わり。

    今回もゆったりとしていて素敵な言葉がたくさんあった。


    「より良く見ようとするためには見ない方がいいってこと。矛盾しているけど、矛盾と仲良くならないと人生はつまらないし」

    • ぐっちょんさん
      ステキなセリフが多いですよね〜
      ステキなセリフが多いですよね〜
      2024/04/20
  • 吉田篤弘さんの小説に出てくる登場人物のセリフが……ほんとイイ。
    胸の中の、普段は鈍感になったり、閉じたりしてるところに、優しく光を当てられるような…
    刺さるセリフが多い。

    あと、建物や店の中がステキなのがイメージできる。空気感。

    他のブクログさんも言ってましたが、住みたい街。入りたい世界。
    住みたい街ランキング、1位笑

    吉田篤弘メタバース
    作って欲しいなぁ^_^

    • フリージアさん
      ぐっちょんさん
      吉田篤宏メタバース、本当にあったら楽しいですよね
      ぐっちょんさん
      吉田篤宏メタバース、本当にあったら楽しいですよね
      2024/04/21
    • ぐっちょんさん
      頭の中の想像だからイイって事もあるんでしょうけどね^_^
      自分の身の回りで作っていく気持ちも大事でしょうし
      頭の中の想像だからイイって事もあるんでしょうけどね^_^
      自分の身の回りで作っていく気持ちも大事でしょうし
      2024/04/21
    • フリージアさん
      私としたことが、吉田さんの名前の漢字を間違えていました。吉田篤弘さんでした
      私としたことが、吉田さんの名前の漢字を間違えていました。吉田篤弘さんでした
      2024/04/21
  • 祝文庫化!

    今、この時代だからこそ読んで頂きたい。『流星シネマ』、著者による発売記念エッセイ! 「川はまだそこに流れている」 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/626901

    流星シネマ|書籍情報|株式会社 角川春樹事務所 - Kadokawa Haruki Corporation
    http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=6539
    (単行本)
    http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=6276

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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