引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 679
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440011

感想・レビュー・書評

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  • 引っ越し大名三千里。
    2016.05発行。字の大きさは…小。

    江戸時代に8回も国替えをさせられた大名がいたのを始めて知りました。
    それも、親藩・越前松平家がとビックリしています。
    片桐春之介が如何にして姫路(15万石)から豊後日田(7万石)へ引っ越しして行くか。
    そして、その後、出羽山形(10万石)、陸奥白河(15万石)への引っ越しを指揮して行きます。
    妻・於蘭がいいですね。
    私はこういう女性が好きです(笑)。
    なお余談ですが豊後日田というと、すぐ坂崎磐音を思います。これは、私だけですか(笑)。

    • やまさん
      淳水堂さん
      おはようございます。
      いま時代小説の文庫本は、多くのものが字が大きくなりすごく読みやすくなっています。
      そして多くの作家...
      淳水堂さん
      おはようございます。
      いま時代小説の文庫本は、多くのものが字が大きくなりすごく読みやすくなっています。
      そして多くの作家が書いてくれています。
      これも佐伯泰英さんの「居眠り磐音江戸双紙」のおかげと感謝しています。
      是非読んでください。
      やま
      2019/11/11
    • mkt99さん
      やまさん、こんにちわ!
      いつも、いいね!を押していただきありがとうございます!
      やまさん、こんにちわ!
      いつも、いいね!を押していただきありがとうございます!
      2019/11/16
    • seiyan36さん
      こんにちは。
      こちらの作品は本棚登録数が374人もいるので、調べてみました。
      この作品を原作として、今年、映画化されていたのですね
      こんにちは。
      こちらの作品は本棚登録数が374人もいるので、調べてみました。
      この作品を原作として、今年、映画化されていたのですね
      2019/11/24
  • 2019年星野源主演映画「引っ越し大名!」を
    最近観た。
    とーっても面白かった(^○^)
    原作も読んでみようと図書館で借りた

    徳川家康の血を引く譜代大名松平直矩
    生涯7度も( ; ; )国替えをさせられた
    その史実を元にした時代小説

    いやぁー原作も面白い
    映画を観た後だったのでサラッと一気に読めた
    キャスト全員ピッタリ役にハマっていた
    星野源、高畑充希や高橋一生、濱田岳
    及川光博、小澤征悦
    読みながら脳内で映像化(≧∀≦)

    他の方の感想にもあったが
    原作よりも
    映画で高橋一生演じる鷹村源右衛門が
    マジ面白かったo(≧▽≦)o





  • 土橋章宏の作品はどれをとっても面白い。
    当時の時代を時代小説として周囲の状況を描きながらもコメディに描き出している。

    書庫に引き篭もるかたつむりと呼ばれる主人公が国替えの為に奔走する話。
    国替えは当時絶対に大変な大仕事である。現在のように道も交通も便利でない時代に藩ごと移動は決死の覚悟がいるのだろう。その壮絶さをコミカルに描き出している著者の作品が好き。

    かつて自分のことが嫌いだった。しかし勇をふるい外に出て、人の役に立てたとき、ようやく己のことを好きになれたのだ。

  • 映画「引っ越し大名!」の原作。

    おもしろかった。

    家臣すべてが引っ越しする国替えは、1回でも大変そうなのに、生涯に7回も経験したとは!
    〈引っ越し大名〉と呼ばれた松平直矩が実在したことに、おどろき。

    最初は役立たずの春之介が、引っ越し奉行としての覚悟を決めてから豹変。

    書庫でたくわえた知恵を総動員し、やるときは徹底的にやる姿は、痛快。
    まっすぐで一生懸命な姿はすがすがしく、恋には奥手なところはほほえましい。

    反発しながらも、次第に協力していく家臣たち。
    コミカルな会話もたのしい。

    ときにじーんとしながら、最後はこころあたたまる物語。

    国替えにまつわるさまざまな作業を知ったのも、興味深かった。

  • 映画にもなった藩のお引越しのお話です。引っ越しと一言で言っても、家でなく大名の藩が一つ移動します。それを差配するのが主人公。コミカルな中にも含蓄のある示唆に富んだ言葉があり、さわやかな物語でした。映画では誰がどの役をやっているのか?大変気になります。

  • 8月最後の読了は熱かった! 徳川ご家紋の家柄なのに、時の将軍や側用人に目を付けられ、転封を余儀なくされた大名家の苦難を、ユーモラスに描く。国元の片桐が、引っ越し奉行を引き受けようが辞退しようが死を免れないと腹をくくった時から動き出す出世と恋愛が読者を惹き付ける。時代考証的にはやや無理のある台詞回しや登場人物の振舞いも、エンタメ時代小説ならありかな、と思う。『超高速参勤交代』もそうだが、史実を下敷きにしたフィクションが巧い!

  • 江戸時代に何度も国替えを命じられた松平家の引っ越し奉行が主役の話。1000人以上を抱える大名が交通機関も無い中で国替えされるのは超大変!
    映画化もされるみたいだし、テーマはとても面白い。

  •  星野源主演で2019年に映画化された作品の原作本。
     タイトル通り、生涯に渡り国替を余儀なくされた主君・松平直矩とその引っ越しに奔走する部下たちの活躍をコミカルに描いた作品。
     度重なる国替で藩の財政は悪化し、いよいよ苦しくなってきたところへ、それまで差配していた人物が死去。そんな時に、誰もやりたがらない引っ越し差配に任命されたのは、姫路城の書庫に引きこもっていた片桐春之助。
     お国の引っ越しの舞台裏と、春之助の成長が面白く描かれている。300ページ弱だが、一気読み必至。

  • 映画観た後だったのでスイスイと!!
    映画とはちょっと違う所も 
    端折られてしまっていた所も
    最後の最後まで面白かったなー.
    .
    で 改めて 映画もイメージ崩さず!
    なんなら鷹村は本より面白く!!

  • 映画を先に観たので、引っ越し奉行の片桐春之介は星野源が浮かんでしまう。しかしぴったりの配役であり、かたつむり、と揶揄されるほどの引きこもりからの大出世。話の最後は映画と違うものの、どちらもほっこりと笑いある。
    時代物だがとてもコミカルで読みやすい、一気読み。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。2011年「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞し、同名映画は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに同名の小説で作家デビューを果たす。他の著書に『幕末まらそん侍』『超高速!参勤交代 リターンズ』『引っ越し大名三千里』『スマイリング』『チャップリン暗殺指令』など。

「2022年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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