円朝なぞ解きばなし (ハルキ文庫 わ 1-32 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 46
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439480

作品紹介・あらすじ

当代きっての人気噺家・三遊亭円朝。芸も見事だが、美丈夫で、江戸の町の女性たちもこぞって寄席に押しかけていた。独身の円朝は、亡き円正師匠の家族の面倒を陰ながら見ていたが、そんなある日、師匠の幽霊が巷を騒がしているという噂を耳にした。同じ頃、師匠の家の蔵に謎の人物が間借りを始めた。円朝は二つの出来事の真相を追いかけるが…。円朝の芸に対するひたむきさと秘められた恋情、そして、周りの人々の濃やかな心の機微を描く傑作時代事件帖、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 20161119 目新しいので借りてみた。全体的にストーリーについていけない感じがした。もう少し纏められたのではないだろうか。

  • 時代物。
    人気噺家の三遊亭円朝の短編連作。
    江戸の町で起こる、ちょっとした事件から大きな事件まで円朝が謎解きしていく話。
    自分の師匠や同じ弟子たちが絡んだ話が多い。

  • ミステリとしてはちょっと弱いけど、安定して面白い。堪能しました。

  • 2008年7月刊行の「噺まみれ 三楽亭仙朝」を改題の上、加筆修正し2015年9月文庫刊。3編の連作短編。円朝の人情話となぞ解きの折り合いに違和感を覚えます。不思議な世界に仕上がってます。

  • 静かな面白さ、というのでしょうか。この上なく面白く読み終えました。登場人物の誰かに、ギューッと焦点が当たるわけではないけれど、じわりじわりと人間性が書き込まれていく快さ、でしょうか。
    ストーリーは、こういう展開だとこうなりそうな……という方向に進んでいく、という感じもするんですが、それも、期待を裏切らない、ということもできるのだろうと思います。
    円朝をめぐる人間関係の面白さが、全体を引っ張っていく感じでした。人物造形が巧みなんだろうな、というのが一番大きな感想です。
    もし、次作があるなら、栄朝に活躍してほしいな。

  • うーん、最後まで犯人が分からなかった^^;
    うまいことなぞ解きにはまってしまった

  • 実在の大噺家 三遊亭円朝をモデルにした謎解き小説。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。「料理人季蔵捕物控」「口中医桂助事件帖」「鶴亀屋繁盛記」「余々姫夢見帖」「お医者同心中原龍之介」「鬼の大江戸ふしぎ帖」「はぐれ名医」シリーズなどの時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリー「青子の宝石事件簿」シリーズ、『わらしべ悪党』も刊行。

「2023年 『花人始末 椿の花嫁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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