- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758439480
作品紹介・あらすじ
当代きっての人気噺家・三遊亭円朝。芸も見事だが、美丈夫で、江戸の町の女性たちもこぞって寄席に押しかけていた。独身の円朝は、亡き円正師匠の家族の面倒を陰ながら見ていたが、そんなある日、師匠の幽霊が巷を騒がしているという噂を耳にした。同じ頃、師匠の家の蔵に謎の人物が間借りを始めた。円朝は二つの出来事の真相を追いかけるが…。円朝の芸に対するひたむきさと秘められた恋情、そして、周りの人々の濃やかな心の機微を描く傑作時代事件帖、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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20161119 目新しいので借りてみた。全体的にストーリーについていけない感じがした。もう少し纏められたのではないだろうか。
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時代物。
人気噺家の三遊亭円朝の短編連作。
江戸の町で起こる、ちょっとした事件から大きな事件まで円朝が謎解きしていく話。
自分の師匠や同じ弟子たちが絡んだ話が多い。 -
ミステリとしてはちょっと弱いけど、安定して面白い。堪能しました。
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2008年7月刊行の「噺まみれ 三楽亭仙朝」を改題の上、加筆修正し2015年9月文庫刊。3編の連作短編。円朝の人情話となぞ解きの折り合いに違和感を覚えます。不思議な世界に仕上がってます。
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静かな面白さ、というのでしょうか。この上なく面白く読み終えました。登場人物の誰かに、ギューッと焦点が当たるわけではないけれど、じわりじわりと人間性が書き込まれていく快さ、でしょうか。
ストーリーは、こういう展開だとこうなりそうな……という方向に進んでいく、という感じもするんですが、それも、期待を裏切らない、ということもできるのだろうと思います。
円朝をめぐる人間関係の面白さが、全体を引っ張っていく感じでした。人物造形が巧みなんだろうな、というのが一番大きな感想です。
もし、次作があるなら、栄朝に活躍してほしいな。 -
うーん、最後まで犯人が分からなかった^^;
うまいことなぞ解きにはまってしまった -
実在の大噺家 三遊亭円朝をモデルにした謎解き小説。