- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758413749
作品紹介・あらすじ
七歳の女の子が遺体で発見された――。
その痛ましい事件から、30年間隠されてきたおぞましい連続殺人の疑惑が浮かび上がった。
定年間近の松島と若手のホープ古山、二人の記者が権力の汚穢を暴くため、奔走する。
堂場瞬一作家デビュー20周年を飾る記念碑的上下巻書き下ろし!
感想・レビュー・書評
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※
33年の間に断続的に発生し、未解決に終わった
幼女の行方不明と殺人事件に違和感を覚えた
若手記者が、定年間近のベテラン記者と事件を
追う物語。
県を跨いで発生した事件のため、各県ごとで
区別して対応され犯人逮捕に至らなかった
事件は本当に正しく捜査されたのか。
事件を追うにつれて不可解な真相が徐々に
明らかにされ、遂には警察からは取材への
警告までがなされる。
警察内部の闇に攻め込む物語(上巻)
早く下巻の続きが読みたいです。
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上巻としては良い終わり方だと思う。ある事件を新旧の記者がそれぞれの立場から取材し、すり合わせていく様は読み応えがあった。終盤にいくつも爆弾が投下され下巻に向けてのテンションを上げてくれた。下巻では広げた風呂敷を萎ませないでいてくれることを願う。
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新聞社と警察、ともに県境を越えると意識が薄れるという共通点に着目した未解決事件モノ。警察側にもキーマンがいるともっとバランスが取れそう。そこは下巻に期待。
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コロナ禍に起きた小学生の死亡事件。行方不明になってから遺体となって発見されたという。事件を追ううちに過去に似たような小学生の行方不明や死亡事件が周辺地域で相次いで起きていたことをつかむ。全て未解決で、警察は早めに打ち切っていた。隠蔽?犯人死亡?果たして真相とは?
2人の記者が真相を追う。
堂場さんの作品というと、警察をメインにした作品が多いですが、今回の主人公は新聞記者。定年間際のベテランと若手が、垣根をこえて殺人事件を追います。
記者ならではの洞察力や事件のネタを獲得するために奔走する記者の活躍を大いに楽しめました。ネタの裏どりや警察との交流など地道な取材である一方、遺族に強引に取材を申し込んだりと様々な記者の一面を伺うことができ、仕事のハードさも伺えました。
果たして事件の真相は?連続殺人?警察の隠蔽?といった色んな疑惑が登場しますが、前編では何もわからないままで終わります。取材を重ねるうちにそれまでの取材した結果を記事にするのですが、ある悲劇が発生します。
2人の記者の視点で物語は発展しますが、警察側の視点がありません。なので、事件の裏では警察はどんなやりとりが繰り広げられていたのか、気になるところはあります。
今回は、警察の闇を浮かび上がらせる感じで、表現されていますが、新聞は新聞で色んなことが渦巻いているかと思います。「知る」ためなら、なんでも良いというのもおかしな話です。被害者に土足で入ったり、勝手な解釈で他人を惑わせたりと記者の行動には、いささか疑問視するところもありました。
事件の真相が知りたい一方、こうした記者の行動を読んでみると、そっとしておいても良いんじゃないかと思ったりもしました。
これを書いている段階では、下巻は未読なので、どんな展開になるのか楽しみです。
連続殺人?それともそれぞれ単独の殺人事件?
警察はなぜ早々に切り上げたのか?
異動したり、がんになったりと状況は様々でしたが、下巻ではまた協力するのか?
下巻が楽しみです。 -
上・下通じて
ネットなどに押しやられ存在感が薄くなった新聞記者たちの奮闘。
ベテラン記者と若手の記者が組んで、30年来続く女児誘拐殺人連続事件の真相に踏み込んでいく。
上からの圧力によって操作を緩めるなんてことは警察にはあってはならないと。
本格的な事件もの、ぐっと楽しませて貰った。 -
下巻楽しみ。
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後編の貸出が未定ですが、早く読みたい。
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新聞記者、ミステリー
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表題の意味が読むにつれて段々とわかってきました。下巻にも期待します。