千の魔剣と盾の乙女8 (一迅社文庫)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 70
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758043663

作品紹介・あらすじ

『サヴァンの日』。それは本格的な冬のはじまりを告げる日、そして死者と生者の境がかぎりなく薄くなる日。伝説の武器『魔石(タスラム)』を手に入れるため、極寒の地カリアッハヴェーラを旅するロックたち一行は、サヴァンの日の前後三日しか足を踏み入れることができないという幻の神殿を目指す。その頃、魔王バロールの眷族の中でも一、二を争うほどの力を持つ狂気の魔物アレンが、ロックたちの命を奪わんとカリアッハヴェーラを目指し、秘めた願いを持つ魔妖精リャナンシー、魔王復活は近いと悟った魔将ケンコスもおのおのの目的を胸についに動き出す。最大の危機を前に、ロックたちは大切な仲間を守りぬけるのか。正統派ファンタジーの気鋭、川口士が贈る魔剣ファンタジー、激戦と喪失の第八弾。

感想・レビュー・書評

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  •  砂漠、海と巡り、今度は氷雪原。
     非力な少女は前を歩く3人と伴に歩むべく試練の中へ。そしてやっぱり加わるのは、もう1人の錬成術師の少女。いずれはと思っていたが、ここで来たかという感じだ。

     一方、ロックは強敵2人の〝金色の首環〟と戦う中、最大の相棒を失い茫然自失。その彼を叱咤すべく、女はあるモノを与えるのだが……。


     男が倒れそうになる時、悲しみに打ちひしがれた時、男を愛する女は何をし、何を与えるのか?。2人の少女は、場面は違うものの、また行為自体を異にするものの、その問いに誠実に答えを出していく。
     ここしばらくの各巻は、ある意味予定調和で物語を進展させてきた。確かに各巻毎の驚きはあるものの、結末が「意外か?」と問われたら「No」と返さざるを得なかった。
     ところが、それでも読ませるのが著者なのだなぁ。中途・過程の緊迫感、非力な少女は「バロム1」となって対抗するギミック選択の見事さ、ダンジョン・遺跡における罠や危機の描写の数々、敵の造形とアクションの見せ方。
     何よりかっちりとした地の文は情景想起しやすく、実に読みやすい。「会話劇」で駆け抜けるだけの作品よりもしっくり馴染むのは個人的感想に止まるのかなぁ。

  • 青髪ロリっ子のパワーアップのためにタスラムを求めて氷原を征く.
    タスラムと言ったら魔弾だろ.
    そして魔弾の射手を連想されるのは必然じゃないだろうか.
    というわけで弾丸系の術を想定してたんだけど
    なんか予想と違う?

    魔王軍からの刺客によってなんととんでもないことに.
    どうなんだこれ?

    良いニュースと悪いニュースがあるんだがどっちから聞きたい?

    良いニュースか.
    タスラムは無事に獲得できたぜ.

    悪いニュースなんだが,ホルプが砕け散りました.
    そして魔王が部分的に復活.

    やべぇわコレ.
    メインウェポンで相棒なホルプを失ったロック,これからどうなるんだコレ.

  • 9784758043663 315p 2012・10・1 初版

  • フィルの待ちに待ったパワーアップ。それよりもこのタイミングでロックハーレムが拡大するなんてそっちに驚いた(笑)まぁ王道にエリシア推しですが、最後の最後にカマしてくれました。…けどすんなりといかないんだろうなぁ、エリシアだけに(苦笑)本編も魔王がプチ復活したりホルプさん逝ってしまったり(?)といろいろ大きく動いた今巻。続きが楽しみ。

  • 主人公ハーレムにまた1人。物語もそろそろ佳境かな。

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著者プロフィール

2006年、第18回富士見ファンタジア長編小説大賞にて「戦鬼」で大賞を受賞。

「2015年 『魔弾の王と戦姫 8』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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