スティーブ・ジョブズの生き方

  • あすなろ書房
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751522233

作品紹介・あらすじ

中学生から読めるスティーブ・ジョブズの伝記!

 養父母との関係、デキすぎるがゆえに問題児となってしまった小学生時代。
 「もしも、この人に出会っていなかったら、ぼくは間違いなく刑務所行きになっていた」
 とジョブズ自身が語る先生との出会いなど、ユニークなエピソード満載の幼少時から、
 大学中退後に本格化した自分探しの旅や、父親になることを受け入れられなかった
 二十代、アップル創業者としての仕事ぶりなど、2011年10月5日に亡くなるまでの
 ジョブズの軌跡を、わかりやすくたどる伝記です。
 
 「ウォール・ストリート・ジャーナル」で活躍しながら、30年近い年月、
 アップルとジョブズを追い続けてきた著者カレン・ブルーメンタールは、
 2011年初めにハーバード・ビジネス・スクールで取り組んだ共同研究をもとに、
 10月5日にジョブズが亡くなった後、彼の死を悼む人々の言葉や報道にも目を配り、
 本書を書き下ろしました。

 長いスパンでジョブズを見てきたジャーナリストならではの充実した内容ながら、
 若い世代にこそ、この偉人であり奇人でもある一人の男の生涯を知ってほしいと考えた
 著者は、子どもも楽しんで読めるように、構成を工夫し、用語解説も付けました。

 子どもも親も読める1冊。そして、生きていく上で大切なヒントが学べる1冊です。

 中学校で習う漢字からふりがなが付いています。
 ジョブズ年譜・用語解説・索引付。

感想・レビュー・書評

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  • スティーブジョブズの生涯を簡潔に記載してあり、非常に分かりやすい。

    私は、スティーブジョブズの伝記は読んだことないし、生涯を良く知らなかったので、ちょうどこの本が想定している小学生高学年くらい向けの内容がちょうど良かった。

    生まれてから養子になり、学習の機会を与えられきちんと大学に行くが、ヒッピーのような生活で世界を放浪し、やがてベンチャービジネスで様々な変革を起こしていく。
    アップルを追い出されてから苦悩があり、人生に陰翳ができている。
    そして、そのまま滅びると思われたビジネス人生を見事逆転するドラマ

    キャラクター的にはかなりの個の強さで、日本の枠組みムラ社会ではここまでの規格外の人間はなかなか生まれないのでは。

    自分が何を成し遂げたいか、常に問い突き詰める。それがビジネスと直結するところが凄い。
    卑小な利益追求ではなく大きなビジョンを持ち、製品を生み出す部分は職人的に研ぎ澄ます。それは一種、ジョブズが傾倒する禅にも通じる所があるのかも知れません。

    私生活は決断できない人だというのもなんだか芸術家肌でギャップが意外。

    ジョブズはヒーローであるエドウィン・ランドの姿勢に対して
    「アートとサイエンスが交わる場所に立つことだった。ぼくは生涯これを忘れたことがない」
    と言っている。
    正に、芸術的、職人的でありながらビジネスマンであること、稀有な両立ができた人物なのだろう。

    気になったフレーズをいくつか引用します。
    ________
    「デザインとは、人が作るモノの核心にある魂で、それが自分自身を表現しようとして次々に外側へと形をなしていき、最終的に製品やサービスになるんだ」
    ________
    「17歳のとき、だれかに言われたんだ。毎日を人生最後の日だと思って生きろ、いつかほんとうにその日が来るから、とね」
    ジョブズはこの言葉に強烈な印象を受け、スタンフォード大学でのスピーチでも繰り返している
    ________
    アップルという会社で強烈な除外のプロセスが尊重されるようになったのには、ジョブズの影響が少なくなかった。このプロセスとは、何かを承認するより、はるかに多くのものを却下することだ。
    「人はよく、集中するとは、集中しなければならないものにイエスと言うことだと言うが、それはまるで違う。集中するとは、ほかの100個の優れたアイデアにノーと言うことなんだよ。そのくらい注意深く選びぬかなければならんのだ」
    ジョブズの仕事ぶりには、人に厳しい性格や高い目標を掲げるだけでなく、挑戦して失敗するのは問わないとする信念も色濃く反映していた。
    ________
    「シンプルなもののほうが複雑なものより、作るのは難しい場合がある。シンプルなものを作るには、それだけ自分の考えが明確になるように猛烈に努力しなければならない。だが、それはいつか報われる。いったんその境地に達してしまえば、山を動かせるようになるからだ」
    ________

  • 自分とは真反対の非凡な人生に感銘を受けた。
    その時の自分に満足し切らない、常に上を見ている彼は素晴らしい人間だ。

  • もともとあるものを改良するのに長けた人物。
    シンプルにすることは難しいが、情熱とアイディアで成功していく。
    色々と勉強になりました。
    児童書コーナーにあったので、読みやすい本でした。

  • ジョブズについて知りたいと思って選び、読んだ。他にもジョブズについて書かれている本はあるけど、これが一番分かりやすく読みやすいと思う。Think Different!!

  • 変わった人なのね…でも、その位執着しないとできない事業ね…

  • ◎ジョブズは偉人に憧れ人生と向き合い信念を曲げず常に全力で生きた人間だった。自身が立ち上げた会社アップルに将来性ややりがいを見出だし、その成長のため他の余計な欲望などを排除して、生涯の全てを捧げてきた。
    》点と点はつながる
    》人が地上にいられる時間は短い。本当に凄いことを本当にうまくやれるチャンスなんてたぶんわずか。だから若いうちにたくさんのことをなしとげなければならない
    》一番大切なのは自分の心と直感に従う勇気を持つこと。心と直感は自分が本当になりたいものは何か知っている
    》ハングリーであれバカであれ
    ジョブズは偉大で尊敬すべき人だ

  • 重要なのは、さらに考え続けること。最終的に目指すのは、問題の根本にある原理原則。

    ただの仕事ではなく、ノンストップの仕事、これ以外の生き方はないという仕事。

    失敗を恐れずにやり続ける。
    人はよく集中するとは、集中しなければならないものにイエスと言うことだと言うが、それは違う、集中するとは他の100個のアイディアにノーということ。そのくらい注意深く選ばなければならない。

  • 「マグマ」のようなものすごいエネルギーを持った天才、
    そんなイメージで、本の表紙に使われている穏やか
    そうな顔は彼の本質ではなく、単なる一部という
    感じがする。
    いずれにせよ、私は強烈に人を惹きつける彼の「エネルギー」を浴び、引き続き、次は大書である
    「Steve Jobs by Walter Isaacson」
    を原書で読んでいく。

  • よりスマートでかっこいい生き方をした人だと勝手に思ってたいたが、読み始めたらびっくりするほど変わった人で、身勝手で、とてつもなく波瀾万丈な人生だった。
    またiPhoneやMacを作り出した偉大な技術者なのかと思ったら、彼がものを作るというより、彼は自分の発言で、そして行動で、世界を動かし、そして世界を変えていった。このカリスマ性、すごすぎる。

  • 女性にオススメのジョブズ本。
    他のジョブズ本は難しくて読めないけれど、これはさらっと読めた。
    洗練を突きつめると簡潔になる…ダ・ヴィンチのこの言葉は、ジョブズによって、具現化され製品となり、私たちの生活を大きく変えた。
    また、この言葉と通じるものを持つ禅の魅力を知らしめた。
    紆余曲折、波乱万丈、褒められたことばかりではない彼の人生と功績をわかりやすく、親しみを持って読めた一冊。

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