臆病者の自転車生活

著者 :
  • 亜紀書房
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本棚登録 : 442
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750517582

作品紹介・あらすじ

さよなら、「繊細すぎ」のわたし!

「どうせ無理」なんてもう言わない。
読めばじんわりと温もりが広がり、元気がどんどん湧いてくる、ZINEで大人気の作家が贈る自転車エッセイ集。

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ふとしたきっかけで乗った自転車が、生活を、心を、大きく変えた。

心に怯えた犬を抱えて生きている著者が、電動アシスト自転車と出会って、小さな冒険を重ねていく。

横浜の街へ、鎌倉へ。
そしてロードバイクを手に入れて、真鶴へ、ついには海を越えて北海道へ。
──自分の「できない」を乗り越えた女性の、勇気の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 自転車に乗りたくなった。
    今の家に住んでから26年ほど経つ、それから自転車が必要なくなり、ずっーと乗っていない。
    なにを今さら…と思うかもだが、
    この本を読むと乗ってみたくなったのだ。
    風をきって、走りたいと思ったのである。

    著者が電動アシスト自転車と出会い、それから直ぐにロードバイクを手に入れて、真鶴へ北海道へと走る。

    強くなった。ー強くなった。体力だけではなく。
    いろんなことを経験して、変わっていったと。
    自転車に出会ったことで、生活そのものに革命が起こった。
    長年しがみついてきたもの、変わらないと思っていたものが、意識せずに変わっていった。

    そう言えることが、羨ましいと思った。
    最初の一歩が、なかなか出ない。
    だが今からでも始められることはあるはずだと思わせてくれた。

  • エンパワメントとは「内なる力」に気づいてもらうこと ― 安達茉莉子『私の生活改善運動』インタビュー | FREENANCE MAG(2021/09/30)
    https://freenance.net/media/interview/13957/

    安達茉莉子mariko adachi(@andmariobooks) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/andmariobooks/

    亜紀書房 - 臆病者の自転車生活
    https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=1077

  • 安達茉莉子さんの文章が好きなので、読む前から楽しめるとは思っていたけれど、期待以上に面白かった。これを読んだら自転車生活を始めたくなる。電動自転車を買いたいなぁと思っていたけれど、自転車通勤を考えたら電動じゃない方がいいのかしらと読みながら迷った。
    いつも思うが、安達茉莉子さんの行動力はすごい。そして、いつも素敵な友人たちに囲まれて、優しい世界にいる方だなぁと思う。きっと魅力的な人なんだろうなぁ。
    自転車に乗って風を感じられる本でした。

  • あとがきにスケートボードの話があった。「もし誰かがスケートボードを『採点』できるとしたら、基準はたった1つだ。見ている人がスケートボードを持って外に飛び出し、乗ってみようと思わせられたかどうかだ。」読んでいて、「自転車っていいな、乗りたいな」とずっと思いながら読んでいた。自転車に乗った時、顔に風が優しくあたる感じや、目的地までぐんぐん進むけれど途中で気になるものがあれば直ぐに立ち寄れるところとかを思い出した。私は旅をした時によくレンタサイクルするのだが、日常生活の中に自転車があれば素敵だなぁと想像を膨らませた。

  • 真鶴出版に行ったときに見つけた本。読んで良かった!!自転車に乗ってどこへでも行ける、自分の足でただひたすらペダルを漕いで進んでいく先に見えた知らなかった景色や爽快感。横浜から真鶴までの距離を自転車で走る安達さんの挑戦や行動力はすごいと思った。初めての自転車旅にはたくさんの学びがあっていくつもの試練を乗り越えて経験を積んで人は強くなっていく、大人になってからの挑戦いいなと思った!

  • まんまと自転車に乗りたくなった。何かに興味を持ったとき、やらない理由をつい探してしまうけど突き動かされるようなエネルギーを尊重して動いていきたい。臆病者とタイトルにあるけれど、やってみたいを周りに伝えられるところは全く臆病には感じられなかった、かっこいい。

  • 最近全然乗らなくなった、かつての愛車(電動ママチャリ…笑)に久しぶりに乗りたくなりました。

  • 面白かった。既にロードバイクに乗ってますが、乗り始めた最初の頃の楽しくて楽しくて仕方がなかった気持ちを思い出しました。去年は宮古島と宗谷岬周辺をちょっとだけ走ってきました。今年はまだ何の計画もありませんが、またどこか遠くの道を走りたくなりました。自転車はほとんどの人が乗れます。ロードバイクも自転車が乗れる人なら誰でも乗れます。そしたら自分の足で100km走れます。

  • 自転車エッセイ。偶然電動自転車に乗った作者が自分の補助をしてくれる電動の良さに気付きそのまま自転車にハマっていく話。電動自転車が自分を意思を尊重して助けてくれる乗り物というのが大変良い。
    自転車にハマってからの行動力や変化を受け入れる柔軟性が凄い!挑戦することが楽しい、と読んでいて感じる。電車バスを駆使して旅行する派なんやけど、ロードバイクもありなのかもしれん、と新たな選択肢が増えた気がする。

  • 弱虫ペタルを読んだことはないし、ママチャリさえ持っていないが、絵本のような優しいカバー絵に惹かれて読了。自分の相棒となり、愛して大切にできる対象物が存在することは、心に大きく作用するのだろうなぁ。自転車はもちろん、自動車やバイク、そのほか様々なものが。今はとくに自転車生活する予定もないが、ふとしたきっかけで自転車に乗りたいと思う日がきたら、強い味方になってくれるだろう一冊。

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著者プロフィール

作家、文筆家。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆をおこなう。著書に『消えそうな光を抱えて歩き続ける人へ』(ビーナイス)、『何か大切なものをなくしてそして立ち上がった頃の人へ』(MARIOBOOKS)、『毛布 - あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)ほか、2022年9月に新刊エッセイ集『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(三輪舎)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)を刊行。

Web mariobooks.com
Instagram @andmariobooks
Twitter @andmariobooks

「2022年 『世界に放りこまれた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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