- Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750515359
作品紹介・あらすじ
幸福はどこにあるのか?
幸福の小さなきらめきを静かにつむぐ。
『詩集 見えない涙』につづく待望の第二詩集。
忙しすぎては いけない
大切な人に
会えなくなって
ひとりで困っているのを
見過ごしてしまう
忙しそうに していると
心を 開いてくれるはずの人が
いつの間にか
黙ってしまう
(「多忙な人 」より)
感想・レビュー・書評
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幸せについての秘訣が書いているわけではないが、日常に潜む幸せのヒントを掬い上げるような詩集。
ちょっと読むだけで元気がでる。
特にいいなと思った詩は
・多忙な人
・幸福論
・遍歴者
・告白
・書物 -
今の僕にちょうど刺さる言葉の数々。気づき多かった
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時々、美しいものをそう感じることができなかったり、楽しいと感じたことを心の中に置いておけなかったりすることがある。そういうときの自分は、キャパシティがいっぱいいっぱいになってしまっているのだと、「遍歴者」を読んで気づいた。
若松さんの詩集はこれで二冊目。『見えない涙』を読んでからずいぶん経ってしまったけれど、ずっと忘れられなかった人だ。
詩ってまだちゃんと良さが分からないし、どう読んだらいいのか、どう感じたらいいのか、まったく分からない。でも若松さんの詩は、不思議と抵抗なく自分の中に入れることができる。
本書もまた、傍にあってほしい一冊だった。 -
カバーをつけても、はずしても美しい本。
2018年の本だなぁという感じがする。 -
日々の生活の中の忘れられた幸福を思い出させてくれる良質な詩集。
言語や概念に惑わされないストイシズムに溢れる幸福論といったところか。 -
18/03/11。