- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750514512
作品紹介・あらすじ
働く以前に一番大切なこと
疾駆するメディア・アクティヴィストと知の怪人が静かに示唆する
いま「この時代」を活き活きとサヴァイブしていく方法とは―
現代メディアの申し子と「天才」予備校講師が20年ぶりに邂逅した。
「社会とは、仕事とは何か?今をどう生きるか」を語った渾身の1冊!
世の中の理不尽さを知る/自分の中の何かを過剰化していく
忸怩たる思いをモチベーションに/自分とは異種な友達をつくる……他
感想・レビュー・書評
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刺激のある本だったなーと記憶している割に、
中をあまり覚えてなかったのでまた読んだ。
予備校時代の講師と生徒が、今になってつながる面白さ。
津田さんの仕事の広がり方が見えて興味深かった。
一足飛びにたどり着ける道はなく、
動いていく中で作られ、導かれていく道。
なんでも吸収できる時期に、
いろいろなことを教えてくれる年上の大人の存在って大きい。
身体を張って、自分の血になった言葉で語れる人は
とても魅力的だ。
ソーシャルメディアの現在は、この対談のころよりも
もっと窮屈になっているように感じるが
ツールをうまく利用し自分で歩き、考えることを忘れなければ
ちゃんと自分の力になると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生は種まきばっかり。
凡人が勝負できるのは頭の良さではなく、行動力しかない。頭の良さで勝てないのなら、せめてフットワークくらいかっるくしておかないと。
現在の学生はタスク処理能力は高い。
教養とは様々な分野の知見に触れることで独りよがりの世界から脱し、つまり自分から巨利を取りながら、自分自身を社会の中d¥に位置付けられること。
専門を1つしっかり勉強しておくことは重要。文系学問は役立つことが少ないこかもしれながい1つのことをきちんと時間をかけて思考した経験がその人の属性として一生ものの力となる。
単なる知識だけだったらネットで検索したらすぐに出てくるから、ただ知識を多く持っているというだけの知識人の価値はない時代。
想像力とは、例えば「夜と霧」を読んでアウシュビッツのような絶望的な状況に置かれても自分は希望を見いだせるかというレッスンをすること。
自ら発信するだけの強さをもっているのであれば、恐れずにどんどん発信すべきで、間違って痛い目にあっても失うものなんてないんだから、青tから直していく試行錯誤することが基本的な姿勢。
自分が情報を支配しているというルールを決める。 -
津田大介氏×西きょうじ氏
予備校時代の教師&生徒の間柄での2年前の対話との事だが、昨今のやや陰のある日本社会に対する示唆に富む内容で共感&刺激になった‼︎
地に足の着いた言動(侘び寂びが無い←笑)に尊敬。
さすが、社会を動かす人‼︎先見の明あり。 -
再読。
ある日突然ツイッターでつながった。
20年ぶりに出会った予備校講師・西きょうじと当時の生徒・津田大介の対談。
・今、新聞を読むための「社会」を学ぶ(56p)
・消しゴム社会貢献説(85p)
・師弟関係に憧れる(128p)
・外への旅と内への沈潜(148p)
・機会の均等化が進んだ(173p)
・安心感が失われた20年(177p)
・世の中の理不尽さは早めに知ったほうがいい(181p)
・わかることは変わること(194p)
・敷かれたレールの上を歩いても…(207p)
・あえてオフラインをつくる(247p)
・情報過多時代のノイズとは(252p)
・メディアリテラシーとデータジャーナリズム262p)
【cf.】
リンダ・グラットン『ワーク・シフト』
津田大介『Twitter社会論』、『ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す』
西岡常一、小川三夫『木のいのち木のこころ』
竹内一正『イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者』
駒崎弘樹『働き方革命』
東浩紀『一般意志2.0』
慎泰俊『働きながら、社会を変える。』、『ソーシャルファイナンス革命』
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』
平野啓一郎『私とは何か』
中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの』
菅谷明子『メディア・リテラシー』
ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』
ウィリアム・スタイロン『ソフィーの選択』
沢木耕太郎『深夜特急』
「クーリエ・ジャポン」、「GQ JAPAN」、「考える人」、「BRUTUS」、「Pen」
【タグ】
東浩紀 寺山修司 駒崎弘樹 宮台真司 ムハマド・ユヌス 内田樹 ジュリアン・アサンジ ダン・アリエリー ハンナ・アーレント 町山智浩 -
いや、面白かった。さらさら読めてためになる本だった。
溢れる情報を自分の力で取捨選択し、次のステップへ。
何度も読み返したい本だなぁ。 -
914.6
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昨年夏、ツレがスタンダードブックストア心斎橋店で購入。年明け2日になってさすがにアダムス祭りばかりじゃまずかろうと思い読み始めてほぼ1日で読了。
タイトルにもある「越境」は、自分の仕事とは違うジャンルの人と関わる越境、自分とは考え方が違う人とあえて関わる越境、多様な情報源からの情報を集めて偏ったモノの見方やいつもの考え方を越えていく越境、いろいろある。
20代、30代に読んでおけばそれなりにいいことがあったような気もするが、40代半ばとなった今読んだことで、これまでの人生を振り返るというか、照らし合わせてどうだったか考えてみた。
2年くらい前からもういいなあと少し投げやり、潮時感を抱いていて、しかし自分からは動く気持ちも持てずぐずぐずしてしまっていたが人生後半戦そろそろ行動の時がやってきたかも。などと思う。 -
西きょうじさんのことはこの本で初めて知ったのだけど、知識量が半端ではない。その中核を担っているのは、子どもの頃からの圧倒的な読書の量だろう。
予備校講師という肩書もあって、10代後半から20代前半くらいの若い人に向けた本のようなところもあるけど、40歳になった私にも響くところは沢山あった。取りあえずこれからもどんどん本を読もう! -
自分で限界を決めないこと。自分が変わるためには自分の環境を変えること。「透過性のある緩やかなボーダー」「呼ばれる」感覚(calling)「消しゴム社会貢献説」などなど、印象的なキーワードがぽんぽん飛び交う。津田大介さんと予備校時代の講師、西きょうじさんの対談本。時代の変化に疎くなった大人こそ考え、これからのために自ら動かなくては!
★メルマガ「考える人」おすすめ -
師匠を信じること。
そして全力で模倣をする。
全てはそこから。
自分がしてほしいことをまず自分がしたら、きっとなんか変わる、気がする。
それに気がついた時が、それをするタイミングなんだ。
そして自分が面白く素敵になれば、自ずと面白く素敵な関係ができていく。
自分の中でもやもやとしていたことを裏付けて、後押しをしてくれた。