中華民国と文物:国家建設に果たした近代文物事業の役割 (早稲田大学エウプラクシス叢書)

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  • 早稲田大学出版部
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784657198037

作品紹介・あらすじ

歴史と伝統文化が凝縮した文化遺産である「文物」の破壊・海外流出を防ぐため、国家は何ができるのか―。辛亥革命から台湾へ退去する1949年までの間、中華民国各政府が進めた文物事業の「光と影」に本書は迫る。ナショナリズムと知識人の危機感が追い風となり、文物保護の目的には一貫した方向性があった。法制度も整った。中華民国の人々が「清王朝文物」の価値を発見したとき、強力な権限を持つ専門機関が無かったことから、内部抗争が生じ、保護を有効に進めることができなかった。内憂外患の文物事業に対する考察は、グローバル時代に高まるナショナリズムと文化財の評価・保護の関係から、略奪された文物の返還の在り方までを深く問いかける。

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著者プロフィール

早稲田大学アジア太平洋研究科・博士(学術)。立教大学観光学部兼任講師。
主な業績「中華民国における「故宮文物」の意味形成――北京政府期を中心に」『中国研究月報』(第63巻12号、2009年)、「南京国民政府期における文物保護政策――「北平文物」の南遷を中心に」『次世代アジア論集 』(No.8、2015年)、「「北京政変」前後における「清室宝物」をめぐる議論――『順天時報』の社論・論説分析を中心に」『アジア太平洋討究』(第30号、2018年) 。

「2019年 『中華民国と文物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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