- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652200667
作品紹介・あらすじ
旅する修行僧は、飛騨の奥深い森をぬけ、一軒家に辿り着いた。そこで出会った艶かしい婦人の、不思議な魅力に惹かれていく。泉鏡花の代表作「高野聖」と、初期作品「黒壁」を収録。いずれも幻想的な怪奇譚。
感想・レビュー・書評
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泉鏡花の代表作。僧侶が経験した不思議な体験談が主になっている。
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わかりやすくて
イメージがしやすい!! -
高野聖て、概要というかあらすじみたいのしか知らなかったんだけど、結構前段みたいのが長かったし、念仏のシーンとか短いのね、て思った。
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ある店で見かけた「高野聖」、
読んだものの記憶に残ってないなぁ、と思ったので、
買うことに。
途中までだった、読んだのは。
ということで、あっという間に読んでしまった。
こういう、通常ではない世界が描かれているものに、
引き込まれる。「山怪」という、古老や漁師達の体験談を
集めた本を読んだ時も、ものすごく引き込まれた。
宇宙は3次元レベル程度ではないというのが、僕の思い。
宇宙関連の本を読んでも、かなりの次元レベルなくして、
説明出来ない現象がいっぱいあるらしい。
3次元の背後に広がっている更に深い次元に思いを馳せながら、
異次元の世界も楽しんでいきたい。 -
昔、家に泉鏡花全集があり、読んだのだが、口語文で、何か分かりづらかった事を思い出した。
名前は女性らしいが、男性の作家であり、母親は美人薄命で、20代でなくしている。
だから、彼の作品の中で、美人で年上の女性が、登場することが多い。
「高野聖」は、僧侶が、語り部で、夢のような 怪奇的であり、妖艶な女性の誘惑が、書かれているけれど、信仰的な部分も含まれているようにも思える。
「黒壁」は、男に恨みを持つ嫉妬心の女性が、「丑の刻参り」で、一本杉に釘を打つという話である。
昔読んだ時と、違って、現代語訳になっているので読み易いが、この時代の風景も必然的に必要だと思いながら読み終えた。
亡き母は、泉鏡花では、「婦系図」(おんなけいず)が、昔 新聞の連載でもあって、読んだわ!と、言っていたので、今度は、この本も読んでみようと思っている。 -
女性の色香に惑わされず、まさに高野の聖、ですなあ。
スラ読み!は本当にスラスラ読めて、でも原作のイメージを崩さない。(私が昔読んだイメージと違って感じるのは、私自身が年を取ったから…昔はもっと官能的な気がしたんだけども。ハレ?) -
旅する修行僧が、飛騨の奥深い山中で出会った艶かしい婦人との、奇妙な怖い体験を語る(『高野聖』)。男に裏切られた婦人の、執念の恐ろしさを描く(『黒壁』)。幻想文学のパイオニア泉鏡花の怖い話。
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こんなサイケな話だったんだ…