殺し屋ですのよ (星新一YAセレクション 2)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 299
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652023822

作品紹介・あらすじ

新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末-三要素そろったショートショートの傑作!切れ味ばつぐん!人生のスパイスをどうぞ。

感想・レビュー・書評

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  • 『殺し屋ですのよ』すごいなあ。一休さんみたいなトンチの話だった。

    何年も前、「本を読むのが好き」と友人に話したとき、「小説とか長いやつはぜんぜんよめないけど星新一なら読める」と言われたことがあった。
    そのころのわたしは教科書か何かで星新一作品を読んだことしかなかったので、「へえ、そうなんだ」くらいの返事をして会話は終わった。
    でも今ならわかる。
    読みやすい文章、最高。現代社会への皮肉のようなオチ、最高。

    あのころ、星新一作品を読んでいたらもっと仲良くなれたのにな。

  • のほほんとぼけた空気を漂わせながら最後にグサリと心に刃を突き立ててくる。タイトルはすべての短編に通底している毒を表しており実に云い得て妙。短絡単純にすべてを削ぎ落とした描写が我々の抱える問題をより具体に明らかにしてくれる。人類はこれからいかなる方向に舵取りをしていけばいいのか。強烈な風刺と皮肉が胸に轟く。

  • 『ボッコちゃん』『ようこそ地球さん』を床本としたショートショート15作品を収録。
    「すばらしい天体/ツキ計画/殺し屋ですのよ/暑さ/猫と鼠/生活維持省/年賀の客/冬の蝶/鏡/処刑/弱点/不満/宇宙からの客/霧の星で/小さな十字架」

    子供の頃に読んで印象に残っていた「処刑」を再読したくなり、図書館で借りて読みました。
    子供の当時、長い小説を読むのは苦手で、「処刑」はショートショートの中では少し長めでしたが、長さを感じさせないくらい引き込まれて読み切ったのを覚えています。
    他の作品も一捻り効いた内容とラストのオチには、唸ったり考えさせられたりさせられるものが多く、星新一ワールドが味わえる一冊です。

  • 底本『ボッコちゃん』『ようこそ地球さん』。
    『ボッコちゃん』で既読の作品も多いが、名作揃い。
    「殺し屋ですのよ」はユニークな発想。
    「暑さ」は寒気がする怖さ。
    「処刑」はやや長めで、著者らしくない世界観。

  • SFの短編集。読みやすく面白かったです。

  • 素晴らしい天体というお話しの隊長がとても用心深いところが面白かった。

  • 昔読んだ星新一さん、懐かしさで手に取ってみた。
    あの少ないページなのに、最後はちゃんと「あっ!」とか「ほぉ~!」とか思える結末になってるのがすごい。
    さすが、ショートショートの星新一さんだな、と思う。
    このシリーズ読破したい。

  • 処刑、がとても心に響いた。自分の人生を見つめなおそうと思った。

  • 「処刑」という短篇が特に印象的だった。根強い人気らしい。

  • 「処刑」の世界観が怖いながらも好きです。読後は思わず水を飲んでしまいましたw

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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