- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652012222
作品紹介・あらすじ
お茶がすきないるかと,ビールのすきなくじらが友達になりました。二人は散歩したり読書したりあこがれのパリに出かけたりします。
感想・レビュー・書評
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工藤直子さんはいいなぁ〜(*^^*)
あったかくてやさしい。こんなふうに友だちになりたい。おたがいちがってても認め合ってなかよしになる、ってそんな関係っていいなあ〜と感じる作品です。40年くらい前の作品で、なつかしい感じがします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ともだちは海のにおい (きみとぼくの本)
1984.06発行。字の大きさは…大。
イルカとクジラの楽しい心温まる友達の物語です。
詩は、工藤直子さん。絵は、長(ちょう)新太さんです。
音読していますと、くすくす、くすくす・・・と、よく笑いが出ます。
そして、心が楽しくなり、顔が自然に微笑んでいるのが分かります。
本当に素敵な本です。
いまこの文章を書きながら、自分の顔がニコニコしているのが分かります。
【読後】
皆様のレビューを見て手に取りました。
いつも音読しています「真田太平記」が、雨で次の巻きが手に入らなかったため、9月13日から手元に有る本のうち一番字の大きい「ともだちは海のにおい」を音読していました。
工藤直子さんの詩は、とても好きです。読んでいると、心が楽しくなり、笑顔になり・・・癒されます。
2020.09.16音読で読了 -
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はまだかよこさん、こんばんは。
この本、素敵ですよね♪先日、坂口安吾のある本を探して、実家の、本箱を開けていると、この本、出てきました。でも...はまだかよこさん、こんばんは。
この本、素敵ですよね♪先日、坂口安吾のある本を探して、実家の、本箱を開けていると、この本、出てきました。でも、かさばるので、置いてきてしまつた。今度実家に行ったら、連れて帰ろうと思います。
ああ、懐かしいです。。。
素敵なレビューをありがとうございました。 (*^_^*)2022/02/25 -
りまのさんへ
コメントありがとうございました。
りまのさんの本棚には素敵な本が並んでいますね。
いつも読みたいなあとながめています。
...りまのさんへ
コメントありがとうございました。
りまのさんの本棚には素敵な本が並んでいますね。
いつも読みたいなあとながめています。
このクジラといるか
なんとも味のある ネ!
相手を思いやる気持ちはあふれてても
強引には入って行かない
こんな友情 いいなあって
今度は是非連れて帰ってあげてください
二人とも喜ぶと思います (*´艸`*)
2022/02/26
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映画「おおかみこどもの雨と雪」を観て小学生の時に読んだのを思い出して、夏だし、と思って手に取りました。(男の子の「雨」だったかな?の勉強机にあったんです!なんか嬉しかった・・・)
お互いのことが大好きなくじらとイルカがのやりとりがとてもほほえましくて、思いやりがあってかわいらしいです。
こころがほっこり、やさしい気持ちになるお話です。
大人になって読んだら、心が洗われた気がします・・・(笑)
工藤直子さんの優しい文章も、長新太さんの絵も素敵です。
大好きな作品です! -
まず、表紙がいい。ともだちの1人の「くじら」は表紙に収まりきれない。本を広げて、ようやく全身がわかる。つまり2ページ分の大きさ。一方の「いるか」はそんなくじらの大きさに比べたら、人間から見たかつおぶしくらいの大きさしかない。
そんな「くじら」と「いるか」がともだちになれるなんて。この本を読む人はおそらく、くじらといるかの凸凹コンビが仲よくなっていく様子が楽しいのだろうが、ちょっと待って!
振り返って、人間の大人たちを見てよ。ちょっとSNSで自分なりの意見を書いた人を徹底的に非難したり、隣の国に住む人をひとくくりに罵倒したり、昔の常識や固定観念などの狭い了見に相手を押し込めたり…
私も自分自身のメガネが曇り切っているので、読みながら「いつくじらといるかがケンカするのかな」とかを考えてしまった。でも、ああ、そんなことはまったく杞憂だった。
この本は、相手の肯定、称賛、リスペクトであふれている。
それと「くじら」と「いるか」というシンプルな名前もいい。相手を呼ぶのにも「おい、いるか」「やあ、くじら」だって。「くん」や「さん」すらつけない。
でもためしに自分の周りの人に「くん」や「さん」をつけずに、先生とか先輩や他人を呼んでみたらどうだろう。たいていの人は呼び捨てみたいで相手への敬意が表されていないと感じてきまり悪い思いをするはず。でも「くじら」や「いるか」は呼び方なんか関係なく、その言葉の端々やしぐさでちゃんと相手へ敬意を伝えている。
つまり人間なんかよりもずっとコミュニケーションは上手だ。
「よろしかったでしょうか」「させていただきます」といった回りくどくて自己満足感満載のニセ敬語がはびこる今の世の中では余計にそう感じる。
「互いにギター鳴らすだけで/わかりあえてた奴もいたよ」(桑田佳祐)
まったくの異なる個性が共感ポイントを見つけた時のあのきらめくような瞬間って、やっぱり人間関係の光る部分なのは確かなようで、今まででも手を変え品を変えて作品化されてきた。
でも今風のやたら複雑に入り組んだ人間関係がスイッチが入ったみたいに多弁に言い合った結果、大団円に分かり合うといった「過剰演出」に偏りすぎてはいないか?
そんな口角泡を飛ばすようなお互いの会話で作り込まれた関係などどこ吹く風、と言うかのように、この本は単純な和音で奏でられた音楽が逆に人の心を打つような効果をもたらしている。
はじめは、ひらがなが多くて行間も広いから子ども向けかなと思ったけれど、どうしてどうして、これは大人用の本だ。表面上でない心からの人付き合いというものの作り方を、経済的なものや便利さと引き換えにどこかに置き忘れてしまった大人全員のための本だ。 -
ふわふわ。きらきら。ぽかぽか。この本には一言では言い表せない、愛しい時間が流れてる。ちょっと疲れてしまった時やひとりの夜に開きたい本。
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くじらといるかはいい友達だなと思える作品だった。
途中でクジラの作った詩などが出てきて読みやすかった。
でも私的にはあまり面白くない作品だった。
他の人の感想も聞いてみたいと思った。 -
「海のはじまり」
ひとはみな
心のなかに
海をひとつ もっている
・・・・・・・・・・・
ひとの心のなかに
いつ 海はうまれたか
・・・・・・・・・・・
ひとはみな
はじめてまるい口をあけて泣いた
あのときの涙の粒が
海の はじまり
・・・・・・・・・・・
という一篇の詩から始まる。寺山修司の一番みじかい叙情詩『海』の
“なみだは にんげんのつくることのできる いちばん小さな海です”
を、ふと思い出させる、情緒あふれるスタートだ。
いるか「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとお茶を飲みたくなる。」
くじら「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとビールを飲みたくなる。」
「コドク」を愛するくじらと「コドク」を愛するいるかが、「いっしょ」もわるくないなと織りなす友情物語である。
児童書に分類される本ですが、大人の少しささくれ立った心を優しく癒してくれる本だと思います。大人になった今だからこそ、散りばめられたくじらといるかの珠玉の言葉が快く響いてくる。
ビールと読書の好きなくじらと本の話を肴に乾杯し、お茶と体操が好きないるかとスポーツ観戦しながらワイワイと過ごしてみたくなる。そんな一冊です。う〜ん、久々にアイツに会いたくなった...。
終わりの「おわりのない海」という一篇の詩も実に良い。
・・・・・・・・・・・
ひとは ふところの
そんな海を のぞきこむと
なぜか ほっとする
なぜか ほっとして 思う
《また あした》 -
くじらといるかのこころあたたまるやりとりに、こころがぽかぽかしました
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大人になって再読。くじらといるかみたいな関係性に憧れる。趣味やタイプは違うけど、波長が合う。それぞれのやりたいことをやっている時は邪魔しない、でもお互いを尊重し思いあっている。