愛、深き淵より。

著者 :
  • 立風書房
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784651140162

感想・レビュー・書評

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  • 著者との最初の出会いは、母が持っていた絵葉書。そして、大学生の時、美術館へ友人の車で連れて行ってもらった。
    あの時は、行ってみたいとは思ったけれど、受け身だった。
    そして、行ってみて、衝撃を受けた。
    普段、美術館や知人の個展に行っても、おいてあるノートに何か書いたりすることはなかったのに、その時は友人が観ていないすきにあわてて何か書いたのを覚えている。
    なにを書いたのかは覚えていないけれど、何も書かずには居られなかった。

    人が不幸だと安心してしまう、人が幸せだと嫉妬してしまう。
    私も本当にそういう人間で、自分の心の狭さを感じながら読んだ。
    また、それ以外にも後半に行くにつれて、実家の庭に咲いた花の美しさを思い出したりと、著者と同じ気持ちで花をめでた気持ちになった。

    心にしみる本。

  • 請求記号 916-HOS-疾病36(闘病記コーナー)
    https://opac.iuhw.ac.jp/Otawara/opac/Holding_list/search?rgtn=059687
    障害を背負った人が現実に向き合い、障害を受け止めていく様が手に取るようにわかる一冊です。

  • 人は弱いようで、強いものだ!
    でも影で支えている人がいることも忘れてはいけない。支え合って人は生きていける。
    何度読んでもいい

  • 総合福祉学科1年の方

    「神様がたった一度だけ|この腕を動かして下さるとしたら|母の肩をたたかせてもらおう|風に揺れる|ペンペン草の実を見ていたら|そんな日が|本当に来るような気がした」

    資料ID:W0110868
    請求記号:494.63||H 92

  • この本を読んでから、詩の見方がぐっと変わった。
    落ち込んだときに読むと、力が出る。

  • 916-ホシ
    300181138

    脊髄損傷で首から下の自由を失った星野富弘さんによる自伝の新版です。星野さんのことは、絵筆を口で咥えて描いた何冊もの画集をみて、あるいは、ふるさとの群馬県に建設された富弘美術館を訪れて、ご存じの方もあるかもしれません。まだの方はどちらもお薦めです。特に絵に添えられた短文が素晴らしいです。

  • 星野富弘さんの日記風の自伝。
    突然の怪我から病院生活、絵をかくようになるまでのことが書かれています。

    私はこの本を読む前は勝手に、星野さんの苦しみとして、主に心理的葛藤の方を想像していました。それも確かに大きかったのですが、肉体的にも、生死の境をさまようほどの状況におかれて、大きな苦しみを経験されたということを知りました。

    星野さんの詩は以前から好きだったのですが、星野さん自身のことを知ることで、より味わい深く読めるようになったかなと思います。

    11月にめぐみ教会の青年会で、富弘美術館に行きます!今から楽しみです^ ^

    私の好きな詩の中のひとつ…


    今日も一つ悲しいことがあった
    今日もまた一つうれしいことがあった

    笑ったり泣いたり
    望んだりあきらめたり
    にくんだり愛したり

    そしてこれらの一つ一つを
    柔らかく包んでくれた
    数え切れないほど沢山の平凡なことがあった

    『日日草』

  • 最初にこの本に出会ったのは高校生の時。読書感想文の課題図書だった。あれから10年以上たって、本の存在すらすっかり忘れていた今日、星野富弘さんの展覧会にふらりと立ち寄った際、あ、この人の本読んだ事ある、と思い出した。そして、家に帰って本を引っ張り出し、もう一度読んでみた。
    高校を卒業し、大人になっていろんな経験や思いをした今の私にとって、1ページ1ページがとても心に沁みた。苦しい思いをしているのは自分だけではない、ちょっと視点を変えると世の中は希望で満たされてる、と気づかされる。
    心がすっと前向きに、幸福になれる素敵な本です。

    余談:絵と文章の配置が絶妙だと思う。

  • 中学生の頃、この本と出逢いました。人間味のある文章が、心に響きます。自分と、きちんと向き合うことの大切さを教えてくれた1冊です。たくさんの人に読んでもらいたいです。

  • 風の旅―四季抄 も既読済み

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著者プロフィール

詩人・画家。群馬県勢多郡東村に生まれる。群馬大学教育学部体育科卒業。中学校の教諭になるがクラブ活動の指導中頸髄を損傷、手足の自由を失う。入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める。1979年、前橋で最初の作品展を開く。1981年から雑誌や新聞に詩画作品や、エッセイの連載をはじめ、1982年、高崎で「花の詩画展」開催以後、全国各地で大きな感動を呼ぶ。1991年、村立富弘美術館開館。ニューヨーク(97年)、ホノルル(00年)、サンフランシスコ、ロサンジェルス(01年)、ワルシャワ国立博物館(04年)で「花の詩画展」を開催。05年、(新)富弘美術館新館開館。群馬県名誉県民。

「2019年 『女声合唱組曲 神様ありがとう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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