島津義弘の賭け: 秀吉と薩摩武士の格闘

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  • 読売新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784643970746

感想・レビュー・書評

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  • 島津家文書から再現される関ヶ原の戦いまでの島津義弘の苦悩。
    秀吉政権の公権力浸透と朝鮮出兵という一大事業を前に、島津家を代表することとなった義弘は、上と下、さらに横からの板挟みにあい、孤立感を深めていく。戦国大名島津家が近世大名化していくさ中の矛盾を義弘が体現し、そのまま関ヶ原へと向かっていく様を見事に描写した。
    一般に猛将と思われている島津義弘がこんなにも可哀そうになるとは・・・。(笑)そんななかで武将としての存在感をしめすとはさすがというほかはない。家老の長寿院が着到した場面では一緒に喜びたい気分になった。(笑)
    書名がいまいちで内容に合わない気がするが、それもご愛嬌の面白さであった。

  • 秀吉に仕え、家康に仕え、義久の機嫌を取り、大変な生涯ですなあ。

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著者プロフィール

1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを勤めた。1992年『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書は『寛永時代』(吉川弘文館)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『歴史をつかむ技法』(新潮新書)、『流れをつかむ日本の歴史』『武士の人事』(角川新書)など多数。NHK Eテレ「知恵泉」を始め、テレビやラジオにも数多く出演した。2020年逝去。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻+別巻4冊定番セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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