神になった武士: 平将門から西郷隆盛まで (546) (歴史文化ライブラリー 546)

著者 :
  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642059466

作品紹介・あらすじ

死後、あるいは生きているうちから〈神〉となった武士がいる。彼らはなぜ祀られるようになったのか。膨大な祭神データを典拠に、宗教・信仰や地誌・文芸書など多様な切り口で、祭祀・神格化の過程を読み解く。古代から明治維新期まで地域守護、先祖祭祀、治病利益、国家の忠臣など、さまざまな役割を担い、今なお生き続ける〈神〉の全体像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ◆浮かびあがる日本人の心性[評]長山靖生(文芸評論家)
    神になった武士 平将門から西郷隆盛まで 高野信治著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/180095?rct=book

    神になった武士 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
    http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b599539.html

  • 武士が神となって祀られる過程を、様々な事例をあげて解説。
    文献なども挙げて、とても詳しく考察されている分、知識がない者には読むのは大変でした。

  • 武士がどのようにして祀られるようになったのか、またどれだけの武士が祀られているかなど、例を示しながら述べている。

  • 興味深い内容だけど、ちょっと文章が読み辛くて理解するのに時間がかかる

  • <目次>
    プロローグ 「今以て生きてござる」
    第1章   神になる武士
    第2章   神格化という記憶のスタイル
    第3章   アイデンティティの支え
    第4章   武士を神に祀る民
    第5章   武士身分の消滅と近代化のなかで~開放と収斂
    エピローグ 生き続けてきた武士の記憶と祭祀

    <内容>
    平将門や源義経などを想定して読みだしたのだが、前項各所で祀られている武士の9割以上は無名のものだということに驚いた。読後もその理由について、すんなりと理解したわけではないが、①地域に貢献した ②不慮の死を踏まえて怨霊化しそうな(あるいはしたもの) ③その地域の初代の支配者 などがメインの発想のようだ。一番多い武士神が徳川家康なのは、江戸時代ベースで考えれば妥当なのかもしれない。近代に増えるのは、いわゆる「忠君愛国」の発想と相俟って、楠木正成などが取り上げられるとともに、織田信長や豊臣秀吉なども、江戸時代の反動もあって「忠君」者に仕立て上げられたものらしい。よく考えると、自分の愛する銅像も、その流れにあると思う。

  • ともかく数がそれなりにある。それだけ武士の治世が長かったんだな。どうも苦手な方向性なんだが。

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著者プロフィール

1957年、佐賀県生まれ。1985年、九州大学大学院文学研究科博士後期課程(史学専攻)単位取得退学。九州大学大学院比較社会文化研究院教授を経て、現在、同大学名誉教授・特任研究者。 ※2022年3月現在
【主要著書】『近世大名家臣団と領主制』(吉川弘文館、1997年)、『近世領主支配と地域社会』(校倉書房、2009年)、『武士の奉公 本音と建前』(吉川弘文館、2015年)、『武士神格化の研究』(吉川弘文館、2018年)

「2022年 『神になった武士 平将門から西郷隆盛まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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